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長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

夏休み

2013-08-18 08:03:59 | Weblog

今日は日曜日なので、16時で閉店。盆休みの営業は、普通これない人や遠く

からわざわざ来てくれた人たちと出会えたりして、充実した時間とご縁をいただいた。

昨日きまったコンサートもぞくぞくと予約が入っている。昨日録画していたN響の「女書」

というテーマのコンサートを見ながら、ワインを飲んだ。女書とは女性だけが使い、代々女性

の悲しささ、生き方などが伝授されてきた地方に残る書や音楽をテーマにしたものだ。

女性らしさのか弱さの根にある「強さ」をハープに感じた中国の指揮者が、自分で撮った映像

とハープを中心にした曲を作って、5月にサントリーホールでやったものだ。ハープは早川りさこ

さんが担当。すばらしい演奏会だった。早川さんは、一度天真庵に遊びにこられたことがある。

音楽に対する姿勢の素晴らしさ、感性の柔らかさに驚かされた。

9月13日(金)にコンサートをやってくれる山根さん、中竹さんも元気に「女書」のコンサート

の中で演奏していて、ワインを飲みすぎてしまった。

明日から22日まで、「夏休み」にさせていただく。今日の営業が終わりしだい、車で山を目指して出発。


サッポロ ミュウヘン ミルウォーキ

2013-08-17 08:21:10 | Weblog

ビールの美味い街。まだビールがにがいと感じていた中学時代に覚えた。

今朝山根さんからら「ミュウヘンに無事着いた」とメールも無事に届いた。N響のヨーロッパ公演。

続いて、9月13日(金)に、天真庵で定期的なライブをやりたい、との旨。

N響の山根孝司(クラリネット)、中竹英昭(ヴィオラ)、松岡美絵(ピアノ)という豪華メンバーが秋の夜

を素敵な音楽で飾ってくれる。19時から(5000円 蕎麦会付き)

16日の敬老の日は、上原英里さんのシャンソン。(4000円 蕎麦会付き)

まだまだ残暑は厳しいけど、コンサートの予定が入ってくると、「秋」が近づいてくる。

昨日は平日だったけど、3時ころ蕎麦が切れて、追い打ちをかけたけど、またすぐに空になった。

今日も暑いけど、元気に蕎麦を打ち、これから焙煎をする。朝二回サウナに入るような感じ。

今日も12時から19時まで営業。明日は日曜日なので12時から16時まで営業。

盆休みに営業をするのはめづらしいけど、遠くからほんとうにいろいろな縁ある人がきてくれて、日々是好日に感謝。

昨日若いお客さんに「石臼で珈琲豆を挽くお店は生まれて初めて」だと言われた。

よく「なぜ?」だと聞かれる。よく考えてみるまでもなく、石臼で挽いた粉は、蕎麦であれ、大豆であれ、珈琲豆

であれ、どれをとっても、ふたつの同じ形の粉はない。ひとつぶひとつぶの「個」が、それぞれの役割をはたして、

楽しそうにそこに「居」る。お互いの存在感、出会いに感謝しながら・・・21世紀の人間もひとりひとりの「個」の花

が咲くようなそんな世の中になればいいね。それぞれの努力が必要だけど。同じじゃだめよね。「この花さくや姫」が

キーワードかも。


元気になるカフェ

2013-08-16 08:38:45 | Weblog

羽田空港の近くに穴守稲荷があり、稲荷の好物「油揚げ」をお店の名前にしたカフェがある。

新鮮な野菜をいっぱい使ったマクロビメニューが中心。先日いき、野菜メニューを食べ、自家製の夏ミカンのジュースを飲んだら

さわやかな風が体中を吹き抜けた。その後は、姪っ子たちとプール。といっても実家の屋上に大きうなビニールプールに水を

張り、行水のように4人の甥っ子姪っ子たちが水遊びしているのを、ビール片手に見学。最初は水の中の彼らと、キャッチボール

しながら適当にしていたが、彼らはその距離感が不足らしく、びしょぬれの水着のまま、抱きついてきたり、膝の上にのってきたり・・

そのうち、水鉄砲で遊び始めた。キャーキャーいう声が大きくなり佳境に入ると、ハイテンションになった彼らのターゲットが

こちらに向かっているような気配が・・2歳の姪っ子、「かのん」がアニメみたいな笑顔で近づいてきて、発射。少し遠慮あてぎみで、

簡単によけられた。そこから、全員が近づいてきて発射。さすがによけきれない。もちろんぼくは、GパンとTシャツ。ひさしぶり

にビショビショになった。子供たちが望む距離感を、全身で体感した気がした。

昨日は「風たちぬ」を見にいく。西條八十翁の「風」という詩まででてきて、感動した。主人公が奥さんになる人と杯をあげる

シーンがよかった。蓋付きの酒器と薄手の杯で、酒を酌み交わし「契り」を交わす。センベロで酔い、まいっかで、そのまま、できちゃった、

みたいな軽さとは違う「むすび」がある。アニメの世界だけど、酒器や、床の間や庭や、掛け軸の「品格」まで細かく

描写されていて、さすがだと痛感。

昨日は新しい珈琲豆が何種類か入ったので、暑い中焙煎三昧。今朝も暑かったけど、蕎麦をばんばん打つ。

今日明日明後日は通常営業。

 


9月の「声ヨガ」の日がきまった。26日(木)19時半~

2013-08-14 08:05:35 | Weblog

昨日京都から中村徳子さんが来て、珈琲を飲みにこられた。京都と東京と

スペインを往復しながら、インド音楽や声ヨーガを広めている人だ。

2月から「インヨガ」が始まり、思った以上に、参加する人たちの「格」がよく、

健康で持続可能な方向の最前線に「ヨガ」があるのかしらん、と思ったりしている。

先月スペインから彼女が帰国した次の日、天真庵で「声ヨーガ」をやった。

タンブーラというインドの弦楽器を奏でながら、不思議なゆらぎの世界に波動をあわせて

いくと、神人冥合の曼荼羅世界に包みこまれる。お盆というのは、あの夜とこの世の結界が

なくなる季節だが、ヨガもそんな気分になる。

先日のインヨガも中村女史の声だけのCD「the aaa」を聞きながらやった。

現象世界で疲れたら、静かに波打たない呼吸を整え、静かに瞑想したりヨガの

世界にふれると、実相世界が見えてくる、かもなんばん。

今日明日はお店は「定休日」

 


二八蕎麦 

2013-08-13 08:40:32 | Weblog

昨日は四国で41度を記録したらしい。体温より高い猛暑。高知の「海癒」(かいゆ というリゾートホテル)に遊び

にいった時、四万十川に遊びにいったことを思い出した。不便を承知で、日本の原風景を体験する意味では、

「海癒」はおすすめのホテル。子どもがいくと、子どもらしくなれるし、大人がいっても子どもにもどれるような場所。癒場。

夏はのどごしのいい蕎麦、二八蕎麦がいい。でも語源は、二八の一六文だった、ところから由来する。落語の「時そば」

にも確かそんなくだりがあった。時々小さん師匠の「時そば」のCDを聞く。蕎麦を喰う「音」がみごとだ。

来月の「なんとなく蕎麦を喰う会」では、このCDを聞きながら蕎麦を食べよう!

昔から「にっぱち」といって、商売が厳しくなる月のことをそんな風にいう。二月は正月にお金を使った上に、日数

が少ない。八月も暑くて外出どころじゃない日があったり、盆休みの帰省などでお金がつきる。でも元気な人は

元気で暑さもどこゆく風とばかりに、走りまわっている。昨日も夏休みを利用して、スカイツリーと小笠原へ旅行(片道二五時間の船旅)

にきた女子の二人組と、北海道で「アド街」を見て、蕎麦打ち教室に通いたい、という女子がやってきた。

「弱い女と強い男は見たことがない」という名言を吐いたお方がいたけど、けだし名言だとつくづく思う今日このごろ。

今日も一二時から一九時まで、「あきない中」

 


もろこしは茹で派?炊き派?

2013-08-12 07:18:15 | Weblog

木曾の般若くんから、毎年「とうもろこし」がおくられてくる。

先日中仙道を旅して、やってきた。お礼の電話をし、東京の気温を伝えたら、

「かわいそう」といわれた。東京に住む人も、涼しい村からやってきたもろこしくんもかわいそう。

さて、もろこしには、ふたてがいるらしい。茹でたほうが、パンパンにふくれて好きだ、という人

が多い?でもぼくは、皮を二三枚残して、茹でる派。そちらのほうが、うまみが凝縮されているように思うが・・・

ゆであがったもろこしは、そのまんまがぶっと喰らいついて、ビールをグビグビっと飲むと、ああ日本の夏。

昨日は、イクメン中の男子の「蕎麦打ち道場」だった。今月から800gを打つ。水の加水が400gなので約10人分

の蕎麦を打つ計算だ。菊練りがふたりともうまくなってきた。「こうしてやろう」などと無駄な作為を持っていると、

ゆうことを聞いてくれなくなる。赤子もカミサンもしかり?男は、氷のように少しかたくなに固い部分がある。

水になって、清濁あわせのみながら、さらさらと流れる修行が必要だ。白雲は幽石を抱く、である。

夏は、「とろろ」が美味い。山芋と大和芋を半々くらいすって、そこに蕎麦汁と生卵を入れて、すり鉢ですると、

極上のものができる。昔からとろろには、麦飯があう。うちでは、四国の「もち麦」を入れる。同じ原理で、蕎麦、

という麦にも、とろろは相性がいい。ときどき、久保さんの斑唐津の抹茶茶わんに、蕎麦を入れ、そこにとろろ

を流しこみ、刻みノリと、かつおぶしのふりかけ、万能ねぎを刻んで食べる。ざまあみろ、日本の夏と叫びたく

なるくらい美味い。昨日のふたりのオヤジさんたちも、これを読んでいたら試してもらいたい。もうひとりが生まれる日も近くなる、かもなんばん。

今日は「卵かけごはん」の日。イクメンさんたちも、食育、に興味を示してきた。やはり日本人らしく育てるには、

日本食を毎日食べるがいい。身土不二。私たちの命は、生まれたこの国の自然のたまものである。


日曜蕎麦打ち講座

2013-08-11 08:26:30 | Weblog

今朝もものすごく暑い。蕎麦を5時過ぎからバンバン打った。あまりに汗がすごいので、

タオルを頭に巻いて打った。なんか鏡でみると「そばや」みたいで思わず笑った。Tシャツも

南條さんが書いた「笑」。暑いけど「笑」のはいいことだ。護国寺でやっているヨガも「笑え!」とかいうのがあった。

昨日のTシャツの背中には「死神」の文字。加茂福酒造さんにいただいたものだ。酒徒にはなんのことかが

わかるけど、一般の人にはわかりにくい。こないだ近くのオリンピックのレジで

並んでいたら、ぼくの後ろに人がいなかった。リュックでかくしていたけど、お財布を用意するためにおろしたとたん

にひとがいなくなった。昨日は毎日蕎麦を食べにくる91歳のじいちゃんが「そんなTシャツ来てたらお客さんがびっくりするよ」

といって笑っていた。まだまだ死神のろうそくが消えそうにないくらい元気なおじいちゃん。

今日は日曜日なので夕方16時に閉店。その後は「蕎麦打ち講座」。暑いけど、生徒さんたちも甲子園の球児みたいに燃えている?

明日の朝は「卵かけごはん」(来週の卵かけごはんは、夏休み)

 

 


へびいちごの花が咲いた!

2013-08-10 08:14:58 | Weblog

木曜日の「卒啄珈琲塾」の日の午前中、お店の前に可憐なつぼみのへびいちごが突然出現。

だれかが、親切においていってくれたのだろう。あまり驚くほどでもなくときどきプランターの土

の上に苗がおいてあったり、知らない間に、桜の木が植えてあったりする。知らないおばあちゃん

が「もう少し水をやらないとかわいそう」とおしかりを受けたり、休みの間には近所の方が水を

あげたりしてくれる。下町のよさ、みたいなんがいっぱいある。さてそのへびいちごの鉢には、

女子が書いたらしい文字で「へびいちご 食べれません」と親切に書いてんちくある。誰だろう?

今朝は昨日より暑くなるらしい。蕎麦を打ったら、Tシャツがずぶぬれになった。

「福寿」の蘊蓄を教えてくれた青山禮三翁の湯ざましをつかって玉露を入れて一服。

昔、池袋の和風の家から、隣の洋風の家に越した時、寒山拾得のギャラリーをやめようと

思ったことがあり、それをポツリと翁に話したら、「君は寒山拾得の勉強がまだたらんね。」

といって、筆で「白雲幽石を抱く」と書いてくた。寒山詩の有名な一節で、白い雲が山々をつつみこんで、

自然が一物一体となっているさまを読んだもので、簡単にいうと、細かいことにこだわらず、清濁あわせのみ

ながら、泰然自若といた境地みたいなことを現しているのだろう。翁の一言がなければ、もしかして、天真庵は

続いていなかったかもしれない。そんなことをふと思った。いろいろな理由をつけてやめるのは簡単。

続けていくことのほうが、やはり大切だ。


玉ノ井を歩く

2013-08-09 08:18:40 | Weblog

昨日の午前中は「卒啄珈琲塾」だった。前の日ににゃんこちゃんが焙煎したモカG1を本人が

仕掛けた水出し珈琲ができあがり、にゃんこちゃんも味見にきた。おいしいものは「待つ」

という時間が大切だ。琥珀色の悪魔とよばれてきた珈琲の中でも、モカG1、しかもそれをうまく

焙煎して、こころをこめて抽出すると、「芸術」レベルの珈琲ができあがる。その域に達する息づかいが

見えてきたらますます人生が「卒啄同時」のようにおもしろくなる。不立文字・・文字や言葉では説明できないが・・

その後に、「無茶しぃの会」で玉露の入れ方を伝授。星野村の今年の玉露は昨年の夏の豪雨の被害で、生産量

は減ったけど、お茶にかける「おもい」が伝わってきて、昨年以上に甘露だ。

その後は、「玉ノ井のサイババ」に会いにいく。週一のペースで体のケアー。自彊術を応用した整体

みたいなものだけど、この世界も文字では説明しにくい。でも確実に蘇る。蘇る場所でたべるを「蘇場」という?

今日も猛暑だけど、水分をたくさんとって、熱中症にならないように注意しながらがんばろう!

日曜日が「蕎麦打ち教室」  弟子がたくさんできてきて、隠居する日も近い?

 


立秋を過ぎても暑い でも立つような話

2013-08-08 07:48:07 | Weblog

昨日は立秋だったけど、真夏日で朝からうだるような一日だった。

でも、心頭滅却すれば・・・ではないけど、珈琲を焙煎したり、水出し珈琲を仕掛け

たり、お茶会をやったりしていると、涼やかな風が吹いているように気持ちよかった。

二階には101歳の時にある老師が書いた「福寿」が飾ってある。そこでお茶を初めて飲む。

108歳のお祝いを「茶寿」ともいう。この「福」と「寿」という文字には、意義深い意味が含まれている。

とある有名な陶芸家に聞いた話。その時書いた自分のブログから引用すると・・・

・・・(略)ある先生の個展に10月10日、台風が夕方上陸した日の昼に訪ねた。彼は煎茶茶碗によく 「百福文字」や「百寿文字」を書く。「福」という字は、「田んぼの上に一口と書い てある。示偏 は、神様にお供えする棚を表す。自分が耕す田んぼの恵がたとえ少なかろうが、一 口、神様に感謝の意をこめて捧げられれば、幸福」というような意味らしい。「いい 字だな~」とうなった。齢90歳でペースメーカを使っている翁が饒舌になった。 「野村さん、寿という字はもっといいよ。あれは田んぼの上に男が立ってる象形文字 なんじゃ」と言うので、また同じような縁起の話だと思って黙ってうなずいている と、「男が立っているといっても、意味が深いんじゃ。つまりチンポがたっているん じゃ」ということだった。「瑞宝単光章」という勲章をたまわった人の言葉だけに 「ありがたく」、そのままご紹介した。そんな話を昼間から大きな声で話していたの で、伊勢丹の女性の店員さんたちが、聞こえぬふりして、近くで噴出しながら話を聞 いていた。やはりチンポがたつような話は「寿」(おめでたい)。し、ひとつのこと を極める人たちにふれることは、学ぶこと多し。

そんな話をしながら、楽しい茶会をする。ぼくが生まれた北九州では、今も結納の時にはお茶をおくる。そのお返しはお酒一升瓶。「一生大事にお願い

します、という縁起。また新婚初夜の後に、嫁が姑にお茶を入れる。「茶柱(チンポ)が無事立った」というお祝い」の意味を含む。

日常茶飯になったけど、「茶」というのは、ほんとうにありがたいものだ。感謝。