長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ブラームスの夕べ

2009-05-16 06:20:40 | Weblog
墨田ぶらり下町音楽祭が終わって、まだ
興奮が醒めない感じだけど、来週の月曜日に
「ブラームスの夕べ ぱーと2」がある。
今回の音楽祭を企画してくれたかよちゃんの
だんなさんで、N響のクラリネットのやまねさんが、
ベルギーから一時帰国するピアニストといっしょに演奏してくれる。
前回も「やる」ときまった翌日に満席になった。今回も残念ながら
「やる」といった翌々日に満席になった。
「定例会」になりそうなので、なるべく多くの人たちに、聴いて
ほしいと思う。

6月5日には、富川さんの「19世紀ギターの夕べ ぱーと2」がある。
彼のギターを聴いていると、19世紀のヨーロッパの優美なゆらぎ、みたいな
ものが五感を刺激してくれる。

7月3日は、ニューヨークで15年間活躍しているジャズギターの井上さん
が帰国して、馬場和子さんのピアノといっしょにジャズを演奏してくれる
ことになっている。

そして、7月25日(土)は、隅田川花火大会ライブ。
「もにじん」さんが、昨年にひきつづき、「浴衣でライブ」
をやってくれる。この日にあわせて、浴衣をつくったり、
浴衣の着方を勉強している人もいるらしい。
「着物の達人」がまわりにはたくさんいるので、もってきてもらうと、
ちゃんと着せてあげます。でも、その後「いざ鎌倉」なんかになる可能性
がある人は、浴衣くらいは自分で着れるようにしておいたほうが、なにかと
都合がいい。

春の味

2009-05-15 06:15:09 | Weblog
昨日木曾の般若君から山菜がおくられてきた。
「たらのめ」と「こしあぶら」。
さっそくたらのめは、てんぷらにし、
こしあぶらは、バターで炒めて、ごはんとまぶし、
「こしあぶらごはん」にした。
山で山菜取りをした後、こしあぶらがあまったら、
その場で「こしあぶらごはん」を食べたことがある。
みんなおなかがいっぱいなのに、またたらふくまんまに
なるまで食べれる。春の山菜の中にあっては、最高峰だと思う。

さっそく般若君のお礼の電話をしたら、「昨日見知らぬ人とあって、
その人が山でとれた、といってくれた」らしい。
「ありがたい!」。その見知らぬ人に感謝。

タコパー

2009-05-14 07:45:58 | Weblog
昨日の夜は「タコパー」を久しぶりにやった。
「墨田ぶらり下町音楽祭」を企画し、当日は
クラシックオーボエを演奏してくれたかよちゃんが
天真庵のカウンターで、たこ焼きをつくってくれた。

思えば、2年前のオープニングの時は、信楽で今もっとも
注目されている陶芸家の「渡辺愛子」さんが、たこやき
を焼いた。ふたりとも大阪出身のアーティスト。大阪の
人は「一家に一台、たこやき機」があるというが、
その家、その家にひとつの焼きの流儀があり、味がある
ように思う。

お好み焼き担当は、先日ビオラを熱演してくれたヨッシーだ。
キャベツをてんこもりにして、それをひっくりかえす技は、「しろうと」
とは思えない感じだ。そのてんこもりの中に、キャベツとかもやしとか
やきそばなんかが、みごとに三重奏、四重奏みたいなハーモニーを
奏でるみたいに、おいしさの交響曲みたいなものができあがる。

音楽祭を裏方でささえてくれた杉浦さんやまどかさんたちも、加わり
「反省会」をかねた「たこぱー」が夜遅くまで、繰り広げられた。
どこの街にも、どこの職場にも必ずいる、「やっかいもの」というか、
何事にもひとこと申す、みたいな人たちが、ああじゃない、こうじゃない
と、いったような話が聞こえてきた。
ぼくは、70点が合格、という気持ちでやっているので、
今回の企画は85点くらいいったのではないか、と思っている。

改めるところは、また来年改めていけばいいと思う。
でも「並んでる順番を無視して、先にいこうとする人」
や、「演奏中に私語をしているひと」や、ただどんな会に
いっても「けちをつけるだけの人」たちは、
来年から「こなくてけっこう」だと思う。

人のうちに遊びにいく、つまり「お客さんになる」と、
でてきた料理とか、飲物にはケチはつけず、多少味が濃かろうが、
普段食べないにがてなものがでてこようが、「ありがたい」
と思う。お金をはらうとこで「お客さんになる」と、
態度がでかくなり、ああじゃないこうじゃないを始める人が多い。
どこへいったも、前者の「お客さん」になった気持ちでいたいものだ。


下町の力

2009-05-13 05:41:32 | Weblog
名前も知らない人だけど、とある雨の降る日に、
元気なおっちゃんが、蕎麦を食べにこられた。
話を聞いていると、「照明をつくる職人」らしい。
時節柄、仕事は激減しているらしいけど、すこぶる元気な人だ。

こないだ、白井さんのアトリエから白井晟一先生が生前にヨーロッパ
から買ってきた古い街灯をいただいてきた。たぶんお城かなんかに
あったものだと思う。電気もない次代のもので、ローソクで明かりを
ともすものだ。
先週、雨の降る日に、またそのおっちゃんが遊びにきた。
咄嗟に「これを電気で明るくしてほしい」といったら、目を丸くして
「まかせろ」といって、かえっていった。
そして昨日の夕方、雨が降り出したと思って外を見ていたら、その雨男
みたいなおっちゃんが「できた」といって、やってきた。
相変わらずせっかちで、名前も聞かず、工賃の話もせず、そのおっちゃんは
かえっていった。

夜になって、周りが暗くなっていくにつれ、その古い街灯の明かりが
とうとうと照り、存在感をましていく。
きれいな女性たちが5人で蕎麦会をやってくれていたが、女性たちよりも
その街灯の顔がきになり、何度となくみとれてしまった。
「美しいもの」というのは、いいものだとつくづく思う。
雨の日の夜・・・・がまた楽しみになってきた。

祭りの後

2009-05-12 06:49:32 | Weblog
だいたい祭りが終わったあとは、いいようのない寂寥感みたいな
ものに襲われるものだ。
昨日はヨッシーやかよちゃんが、元気にコーヒーを飲みにきた。
4回も演奏し、その後もおそくまでspice cafeで飲んだのに
「けろ」っとしている。「若さ」やね。
いろいろ反省点や、改めるところもあるけど、最初にしたら上出来
だったと思う。ぼくは、なんでもだいたい70点がとれれば、「けっこう」
だと思っている。

ねんどの会では「上喜元」を飲んだ。前手伝ってくれた
佐藤君と奥さんのまどかさんとまた「祭り」の話をしながら談論風発。

今日は「英語で蕎麦会」。
いよいよ岩本先生も、長屋の住民になる。
今日は歓迎会みたいな蕎麦会。
おもしろい人が住み、おもしろいことを企画し、気持ちがつながって
いくと、横にネットワークがひろがって、虹のように優美に美しいものが
繋がっていく。そんなイメージの明日が見えてきた。 天恩感謝。


今日はねんどの日

2009-05-11 06:40:33 | Weblog
今日は「ねんどの日」だ。
先生のまいかさんは、大阪生まれ。昨日は
夫婦で「墨田ぶらり下町音楽祭」のスタッフをやってくれた。
二日前には、スタッフTシャツも中心になってつくってくれた。
ほかに集まってくれたスタッフの人たちも、利害得失ではなく
お手伝いしてくれて、ほんとうに素晴らしい人たちだ。
「お金で買えないこと」をたくさん気づかせてもらった1日だった。
音楽家の人たちとは、みんな家族みたいに親しくさせてもらっているけど、
あらためて、芸術家たちの「人間力」を痛感した。

ワカが、10月に「ジャズフェスティバル」をやると宣言した。
彼とは、ホノルルマラソンを走ったことがある。
昨年は東京シティーマラソンを完走したが、7月に食道ガンが
見つかり、9月に手術をした。その後も抗がん剤治療のため
2度入院し、今もビタミン療法などで、リハビリ中。
昨日はお互いが所属する「マラソン倶楽部」の人たちもきてくれた。
音楽祭が終わり、SPICE CAFEで、打ち上げパーティー。
スタッフが、同じTシャツをきて、興奮さめあがらぬ雰囲気は、
ホノルルマラソンで完走して、完走記念のTシャツをきる瞬間の
喜びと共通するものがあった。

今日がねんどで、明日が「英語で蕎麦会」
英語の岩本先生も、近くの長屋に今月越してくることになった。







墨田ぶらり下町音楽祭 本番

2009-05-10 07:17:26 | Weblog
いよいよ、本番。一昨日の朝日新聞に続き、昨日も
読売新聞で紹介されたので、昨日も問い合わせや、
来店される方で1日追われた。前売りはすでに完売、
当日券も残り40枚。「立ち見」(正確には立ち聴き)だから
制限をつけなくてもなんとかなりそうだけど、今の世界の経済
と同じで、お札を印刷してたくさん市場にだしても、けっきょくは
一時的によくなるけど、あとでしっぺがえし(インフレがきたりする)
ので、あと40枚でおわり。
もしも「いこう!」と思ったひとがいたら、13時に「ふれあい会館」
でチケットが販売されるので、そこにいってほしい。
それで、間に合わなかったら、天真庵ではオペラをやるので、たぶん
外でも聴こえるので、自転車や歩行者の邪魔にならないように、外で
きくのも一考かも・・・

「小さく産んで、自然に育てる」を基本にしていたけど、
こんな大きな一歩になるとは、思わなかった。
オーボエのかよちゃん、ビオラのヨッシーも昨日遊びにきて、
あらためて、気合がはいってきた。

天真庵の今日の開店は13時。蕎麦はなし。
コーヒーとワインとビールとレスカ。シンプルなメニュー
でいきます。

新聞の力 下町の力

2009-05-09 06:13:29 | Weblog
昨日の朝日新聞の朝刊に「墨田ぶらり下町音楽祭」のことが
カラーの写真つきでのった。朝から電話が鳴りっぱなしだった。
「押上って、どうやっていくのですか?」という質問が多かった。
「半蔵門線の終点」だし、「東京スカイツリーがたつとこ」なんだけど
、まだまだ知られていない。
昨日にひきつづき、今日も読売新聞に紹介されるみたい。

天真庵のある十間橋通り(じっけんばし)を300mくらい歩くと、
朝日新聞の販売所がある。せっかくだから、掲載紙を20部くらい買おうと
思い歩いていると、町のおばあちゃんふたりに「新聞見たわよ」と声を
かけられた。あらためて、「新聞の力」を痛感した。
新聞店にいったら、主人がにこやかにでてきて、「これだけでいい」
と、何もいわないのに、掲載紙を30部くらい用意してくれていた。
「この町を盛り上げてくれる企画なので、お金はいりません」
とのこと。ずしりと重たかったけど、人情の重みもずしりと丹田にきた。

音楽祭は
ミニコンサートを聴きながら下町探索!さながら、下町のラフォルジュルネ

場所  押上文花町内会倉庫(現代音楽ブース)         
     天真庵(オペラブース)
     黒崎竹信堂(バロック音楽ブース)
     スパイスカフェ(ジャズソングブース)
      
チケットは、前売りは完売。当日は「ふれあい会館」にて販売。

時間 14:00~14:30     料金 通し券 2000円
    15:00~15:30      1会場のみ 1000円
    16:00~16:30     文花在住70歳以上&
    17:00~17:30     小学生無料 

チケットがないと入場できません。 

出演:佐藤佳子、橋本晋哉、吉川真澄、愛甲雅美、安藤由香
    鈴木奈津子、長久真実子、山本徹、渡辺佳代子

お店の営業も13時からになります。蕎麦はありません!




銀座の休日

2009-05-08 05:47:18 | Weblog
昨日は、久しぶりに休みをもらった感じだった。
午前中は、菊川にある法務局にいく。だいたい昔から
役所にいって、ことがスムーズに運んだためしがない。
池袋にいたころは、区役所も法務局も税務署も、けっこう
わかりやすく、途中で不備があっても、すぐに事務所に
もどって、でなおしができたけど、この「菊川の法務局」
は、生まれつき方向音痴の身としては、「はてしない旅」
みたいなものだ。やはり用意した書類に不都合があったけど、
「ここでもどってやりなおしたら、休日がおわる」と思ったので、
なんとか、無理をきいてもらった。

午後は銀座。錦糸町経由で有楽町でおりる。
毎週木曜日は、表参道ヒルズの裏にある「織田流煎茶道」
の教室に稽古にでかける。織田というのは、織田有楽翁
を祖とする。織田信長の弟であり、茶人であった翁の屋敷
があったところなので、「有楽町」となった。

「銀ぶら」とは、銀座をぶらぶらするのではなく、「銀座で
ブラジル」というのが由来らしい。いろいろなコーヒーの
名店があった。
でもお昼に自分で焙煎した「ほぼぶらじる」を飲んだので、
目的の「熊本銀座館」にいったら、休みだった。

ので、ほんとうにブラブラして、京橋近くまで歩いて、
なじみも骨董やを覗いた。「銀座の七不思議」みたいな
場所と主人の人柄に、いろいろな「不思議な書」が
あまたくる場所だ。
薄墨で「打ち出の小槌」の絵が描いてあり、「これは
お宝を出す小槌ではない。その欲深い人の頭を打つ小槌」
と書いてある軸があった。思わず、笑ってしまう。

今日の朝日新聞の朝刊に「墨田ぶらり下町音楽祭」の記事
がでているはず。いよいよあさって。
欲のない人たちが、自然に集まってきて、なんとか本番を
迎えることができる。

下町ぶらりおん

2009-05-07 06:54:31 | Weblog
これでもか、これでもか、と毎日のように蕎麦を打ち、
珈琲を焙煎し・・・の一週間が無事終わった。
そば切り包丁と、のし棒を「ごくろうさま」といいながら、
手入れする。包丁は「ホホバオイル」を塗り、のし棒は「くるみ油」
を塗る。そして自分には、ごくろうさま、と、お酒を塗る。
カウンターで、染付けの盃で「花垣」を飲んでいたら、友だちが、着物を持ってやってきた。二階にいって、襦袢と着物をあわせてみる。ちょっと「遊び人風」な感じだが、ぴったりしていて、そのまま雪駄を履いて、向島界隈にでもいきたくなる感じ。やはり日本人には、着物がよく似合う。

向島といえば、「めうがや」さんという老舗の足袋や
さんがある。先月オーダーしていた足袋のひとつが届いた。
かっぽれの時に、はいてみた。自分の足にあわせた足袋をはいた
瞬間は、学生時代に京都の三条のくつやでイタリアのくつを始めて
買ったときの感動を超えている。これを4・5回はいて、洗濯して、
その結果を伝えた後に、残りの4足の足袋がつくられる、という塩梅だ。
なんとも、このインターネット万能な時代にあって、江戸時代みたいな
ゆっくりした時間の流れが、そのはきごこちといっしょで、ここちよい。

今日は、「休み」。
法務局にいったり、日曜日の「下町ぶらりおん」(墨田ぶらり下町音楽祭)
の準備のため、これから出陣。