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長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

熊の好物の調理法 

2015-03-04 08:51:50 | Weblog

そろそろ啓蟄。土の中に眠っている虫たちが動く季節。

熊は冬眠から覚めると、ふきのとうを食べる。

人間も春には、にが味を含む土味の山菜を食べながら、酒を

飲むと、五臓六腑が春を歌い始める。

陶芸家のAが「これわすれてた」といって、味噌作りの後に

「ふきのとう」を土産にくれた。彼女の窯は伊賀の山の中にあり、

その敷地内で自生しているものだ。

昨日は英語の会。岩本先生も、蕎麦の弟子であり、味噌作りのメンバー

でもあるので、「ふきみそ」の作り方を、英語で(ウソ)で伝授した。

鍋に熱湯を沸かし、ふきのとうを投げ入れ2分くらいで水にさらし、水気をとる。

それを細かく刻み、フライパンにごま油をひき、そこにパラパラと投げ入れ、

すこしねっとりしてきたら味噌、手前味噌を入れ、ミリンと砂糖をいい塩梅にいれて、

木べらでまぜながら5分でできあがり。大塚の江戸一では、それをほたての殻に

いれて供してくれて、それを酒肴に白鷹のぬる燗を飲むと、のどの細胞がグビグビ

と啓蟄のように鳴りはじめる。お酒のアテというのは、美味い味噌を使うのがミソ。

今日はお休みだけど、「かっぽれ」。

近くに古民家の解体現場があり、そこの古材をもらいにいく準備をしている。

いいものが、壊されていく。せめて、まだ使えるものを、どうにか工夫しながら

次の世代に残していきたいと思う今日このごろ。