長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

おでん・熱燗・昔の女

2008-07-08 07:31:22 | Weblog
昨日、そんなフレーズがよく似合う友だちが遊びにきた。
たぶん、人生で一番いっしょに飲んだ酒友・・
ここ三年は、肝臓が悪くて、ほとんど禁酒させられていた。
寄る年波には勝てず、最近は全盛期の3割(本人の弁)くらいしか
飲めなくなったとのこと。

お水が出る前に「ビール以外だったら、なんでもよかですけん、酒ば
ください」と、いつものようにせっかちに注文するので、
「梅酒」をロックにして出したら、一揆に飲み干した。
「なんか、焼酎はないとですか?」ときたので、「ない」
と答え、夏にピッタリの「副小町」の甘口を出すと、
「これ、うまかですね」といって、グビグビと飲んだ。
「なんでもよかけん、ほかの日本酒ばください」
というので、広島の「雨後の月」を出したら、
「うまかですね。ちょっとペースがはやいでど、
さきほどチラッと見えたにごりばください」
というので、「会津娘」のにごりを出した。
この3合の日本酒を飲み干すのに要した時間はわずか10分くらい。

少し強い酒をださないと、グビグビいって、そばがきもそばも食べず
におわってしまいそうなので、「もう少しゆっくり飲まないと、
蕎麦喰えんようになるよ」というと、
「あんまりみんなうまい酒ばっかりやけん、飲みすぎです。
ちょっとまずい酒はなかですか?」
というので、少し強い原酒の「羽根屋の原酒」を出すと、
「これまでいろいろ飲んできた酒で、この酒が一番うまかです」
といって、たてつずけに3合飲んだ。

結局、お連れと二人で15本を開けて帰った。
こんな大酒飲みといっしょに飲んでいたと思うと、ゾッとした。
でもやはり友だちは最高の財産。