少し前ですが、知り合いに素麺を頂きました。
この暑さですから、主に昼食として食べていますが、
美味しい素麺で、とても重宝しています。
素麺と言うとアーメン・ソーメンを思い出します。
以前別の場所で書いた文章があるので、
それを少し訂正して書いておきます。
「アーメンソーメン」を聞いたり使ったりした人は多いかと思います。
「アーメンソーメン冷ソーメン」と続くのを
僕は小さい頃に聞いて使いました。
最後の「冷ソーメン」は地域によって異なるようで、
「味噌ラーメン」だったり「チャーシューメン」など、
色々なヴァリエーションがあるようです。
ネットで調べてみると、
阪田寛夫の詩集「わたしの動物園」の中の詩
「ああめんそうめん」が語源としているものが幾つか見つかりました。
阪田寛夫は、1925年10月18日に生まれた
大阪市出身の詩人、小説家、児童文学作家です。
童謡の「さっちゃん」や「おなかのへる歌」などを
作詞したことで知られています。
「わたしの動物園」が牧羊社から出版されたのが1965年ですから、
これ以降全国的に広がったのかも知れません。
ちなみに、この詩は下記の通りです。
ああめんそうめん
ひやそうめん
夕日にそめた
ひやそうめん
ぶりきたたいて
かんからかん
とうさんいびょうで
死んじゃった
ああめん そうめん
ひやそうめん
夕日にまっかなひやそうめん
阪田は、幼い頃に讃美歌の言葉をおもちゃにして、
いたずら盛りの子どもらしい歌を作っていたようですから、
そのような幼児体験がもとになっているのかも知れません。
実際僕が使っていたのも、1965年以前の事です。
色々調べていたら、北海道の酪農学園付属ときわの森三愛高等学校の
2020年6月21日の日曜メッセージに、
日本キリスト教団野幌教会牧師の福島義人さんと言う方が書かれた
文章に行き着きました。
「アーメンソーメン」の由来は、
フランス人宣教師で、江戸時代末期に来日した
マルク・マリー・ド・ロ神父(1840年3月26日~1914年11月7日)に
あるとするものです。
ド・ロ神父は28歳で来日しました。
印刷技術、建築、様々な分野に長けた人で、
禁教令が解かれる中、
長崎で貧困者や海難事故で未亡人となった女性に対し、
授産事業を行います。
その中の1つに、日本初のマカロニ(パスタ)製造工場でもある
「そうめん工場」を造った事があります。
これにより、多くの人が助けられ、人々は神父に敬意をもって
「アーメン・ソーメン」と言ったのが始まりとの事です。
長崎では、今も
神父の名を付けた「ド・ロ様ソーメン」が売られているとの事です。
この「アーメン・ソーメン」に言葉遊びとして、
韻を踏む「メン」のつく言葉が加えられて
子どもたちが遊んだのが起源なのかも知れません。
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