今日、栃木県の県立高校入試の結果が発表されました。
倍率が1.10倍でしたから、合格した受験生の方が圧倒的に多い訳ですが、
それだけに残念な結果だったお子さんの落胆は大きいかも知れません。
僕が高校に合格したのは55年以上前の事ですが、
当日の事はよく覚えています。
あの頃は、発表が午前６時でした。
まだ暗い内に家を出て、自転車で受験した高校に向かいました。
しばらくの間、発表されるのを待っていました。
多分大丈夫だろうと思いつつも、結果が出るまではドキドキでした。
やがて、受験番号と氏名が書かれた巻紙が広げられて掲示され、
自分の名前を確認して、ホッとしました。
その当時、僕の受験した高校では、
書道の先生が巻紙に書いて発表していました。
当然の事ですが、その場で書く訳ではありませんから、
前日には書いています。
僕のお袋は何らかの伝手で、
前の夜には、僕が合格した事を知っていました。
しかし、その事を僕には一切話さずに送り出したのだと思います。
合格の喜びを感じさせたかったと言っていましたが。
氏名が張り出される事は、今では出来ない事でしょうね。
氏名を発表する手間もあるのでしょうが、
それ以上に、個人情報の問題があって発表出来ないのでしょう。
今は、受験番号が掲示されるだけだと思います。
大学の合格発表も見に行きましたが、受験番号だけだったので、
何となく味気ない思いをした事も覚えています。
あの頃は、高校で発表されるだけでなく、
地元のラジオが合格者の氏名を発表していました。
順番は、高校の学校番号順でしたが、
宇都宮市から始まって、全部の高校の合格者の氏名を読み上げていました。
多分、午後まで続いていたような気がします。
僕の高校は学校番号が１番でしたので、
午前６時から読み上げられた訳です。
当然、僕は聴いていません。
また、地元の新聞社では、合格者の氏名を報じていました。
宇都宮市内の高校は早い段階で号外が配られていましたし、
新聞社の前の掲示板には号外が張り出されていました。
発表翌日の新聞には、全合格者の名前が載りました。
紙面で僕の名前を見ました。
これも今は出来ない事ですね。
ラジオにしても新聞にしても、いつ頃から止めたのかは覚えがありません。
息子達の合格発表の時間が何時だったか覚えていません。
息子達には、それぞれ自分で見て来るようにとだけは言いました。
見に行った息子達が同居人に連絡し、それを僕が聞きました。
二人とも志望の高校に合格しました。
今日の合格発表のニュースを聞いて、昔の事を思い出していました。
