大雨で、昨日から東海道新幹線が止まっていました。
今日の正午頃から運転を再開したようですが、
概ね20時間以上止まっていた事になり、
先週、岡山まで東海道・山陽新幹線を使って出掛けたばかりなので、
今回の運行の停止は大変だったろうなぁと感じています。
かつて、司馬遼太郎が日本の政権は、
東海道を行き来していたと書いていたと思いますが、
人の東海道の往来は、他の街道と比べて段違いだと思っています。
その人の動きを担うのが東海道新幹線です。
試しに東京駅の時刻表を見ると、
1時間で、のぞみが10本程度、ひかりとこだまが各2本運行しています。
大分前の事ですが、
ある人が東海道新幹線では、グリーン車でも回転すると言っていました。
つまり、例えば名古屋でグリーン車の人が降りて座席が空いても、
名古屋から別の人が乗って来てその席に座ると言う事です。
東北新幹線では、グリーン車がそれほど混雑していないし、
どこかで座席が空いても、
その席に別の駅から乗る人が着席するのは稀だと思います。
僕は、新幹線のグリーン車は使いませんのでよく分かりませんが。
JR東海のサイトで、列車の走行位置を示すサイトを知りました。
駅間に何本の列車が走っているのかを示していますが、
先ほど見たら、
下りでは豊橋と三河安城、三河安城と名古屋の間がそれぞれ5本、
上りでは、米原と岐阜羽島の間で8本走っているようです。
それぞれの列車は大混雑なのでしょうね。
出掛けられていた方は昨日から大変だったと思います。
東海道新幹線が止まったため、高速バスに乗客が流れたようです。
また、特急のサンダーバードで金沢に出てから
北陸新幹線を使った人もいるようです。
自然災害等による障害発生時に、
一部の区間の途絶や一部施設の破壊が
全体の機能不全につながらないように、
予め交通ネットワークを多重化したり、予備の手段が用意して置くことを
国土計画上リダンダンシーと言いますが、
出掛ける時には、
ある程度代替え措置を念頭に置いた方が良いかも知れませんね。
東海道新幹線や東名高速は日本の大動脈です。
これらが止まった時の影響は大きくなります。
そしてこれらの大動脈が走る地域で危惧されているのが、
東海地震であり、あるいは富士山の噴火です。
政府なども、地震や噴火を念頭に置いた対策を検討していると思いますが、
今回の東海道新幹線の不通も踏まえて対策を考えるべきなのでしょうね。