伝え反り・・・

　昨日の大相撲９月場所４日目、宇良対宝富士の取組で、
　宇良が伝え反りと言う珍しい決まり手で勝ったのが話題になっています。
　伝え反りは、相手の脇の下を潜り抜け、相手を後ろに反り倒す技です。
　言葉だけでは分かりづらいと思います。
　相撲協会の写真があります。
　https://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/44
　また、ＮＨＫの特設サイトをご覧頂くと昨日の動画がみられます。
　https://www3.nhk.or.jp/sports/special/sumomovies/clip/rGQcNngvaokMaj.html

　伝え反りは、2000年12月に追加された技の一つとの事で、
　決まり手に制定されて以降、これまで幕内で記録されたのは１度だけです。
　それが2002年９月場所３日目で朝青龍が貴ノ浪をこの決まり手で勝った取組です。
　丁度20年後に出たので話題になっているのだと思います。

　昨日、ＮＨＫの幕内の実況を担当していたのが、
　小林陽広アナウンサーでした。
　小林アナウンサーについては、先場所の７月14日にも日記に書きました。
　https://blog.goo.ne.jp/tennenkozi/e/c20a7c640189bac55b4ad7551f4bc4c7
　宇都宮放送局に所属し、
　夕方６時30分からの県域番組の「とちぎ630」の司会をしていますので、
　栃木県内では、知っている人も多いかと思います。

　この小林アナウンサーの昨日の放送について、日刊スポーツに載っていました。
　https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202209140001577.html
　放送内容を文字起こししていて、
　宇良が技を繰り出した時、
　「居反りにいった！　脇の下をくぐって、反り落としました」と伝えました。
　しかしすぐに
　「脇の下をくぐったので、伝え反りを取るでしょうか。勝ったのは宇良です」と
　補足していて、間を空けずに伝え反りとなる可能性を示すなど、
　さすがのアナウンス技術を披露したと報じています。

　大相撲の実況中継を観ていて、
　小林アナウンサーに限らず、珍しい決まり手が出た時など、
　ＮＨＫのアナウンサーのスキルの高さを感じていますが、
　今回、馴染の（もっとも実際に会った事はありませんが）の
　アナウンサーだったので、嬉しくなりました。