天然居士の独り言

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棟方志功記念館・・・

2022年07月18日 18時37分37秒 | 日記
 先日、下野新聞の文化欄に
 青森市の棟方志功記念館が2023年度末に閉館するとの記事がありました。
 この記念館には2017年6月25日に行った事があります。
 校倉造を模した建物は、
 池泉回遊式の閑静な日本庭園と調和が取れた形となっています。
 展示スペースは広くありませんが、じっくりと観られる記念館でした。
 開館から 46 年を経過した建物設備は、老朽化に加え、
 バリアフリーの設備などの問題もあったところに、
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で
 入館者が激減したことが大きな要因との事です。
 来年度、棟方志功の生誕120年の特別展を開催した後に閉館し、
 所蔵する板画や油絵など約1300点は、
 青森県立美術館に収容する方向で今後県と協議していくと書いてありました。
 棟方志功記念館に行った時の写真などは下記の通りです。
 http://tennnennkozimitearu.seesaa.net/article/a66258933.html

 棟方志功は御存知の方も多いかと思いますが、
 日本の板画家で、20世紀の美術を代表する世界的巨匠の一人と言われています。
 棟方は意外と栃木県と関係があります。
 画家になると青森市を出た棟方が、
 宇都宮に住んでいた川上澄生の版画「初夏の風」を見て感激し、
 版画家になることを決意したと言われています。
 棟方は、後に版画を板画と称するようになります。

 1936年(昭和11年)、棟方が国画展に出品した「大和し美し」が出世作となり、
 これを機に柳宗悦、河井寛次郎、浜田庄司ら
 民芸運動の人々と交流する様になります。
 栃木県の益子町で、浜田庄司は作陶を始めますが、
 その縁なのでしょう、棟方が訪れて塚本製陶に滞在していたようです。
 塚本製陶には迎賓館と名付けられた建物があり、
 そこの玄関の額に「玄関」と揮毫しています。
 玄関に、玄関と書いてしまう天衣無縫さと言うか大らかさと言うか、
 スケールの大きさを感じました。
 その玄関は、下記に写真を載せています。
 http://tennnennkozimitearu.seesaa.net/article/a57536314.html

 これは栃木県には関係ありませんが、
 棟方志功が江戸時代の仏師の円空が彫った像に
 「ここに俺の親父がいる。」と言って像に抱きついたとの話があります。
 以前書いた文書がありますので、宜しければご一読下さい。
 https://blog.goo.ne.jp/tennnennkozi/e/fa8cb5e4024718000263fe4d95e98f4a

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