天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

外交ボイコット・・・

2021年12月16日 18時09分20秒 | 日記
 ここのところ、北京オリンピックを巡って
 アメリカが主唱する外交ボイコットを宣言する国が多くなっています。
 一方、フランスやロシアなどは、オリンピックの政治利用だとして、
 参加する意思を表明しています。

 この外交ボイコットが良く分かりません。
 オリンピックは本来スポーツの大会であり、
 それに伴う各国首脳の訪問は付随的なもので、言うなればおまけです。
 それをボイコットしても意味がないような気がします。
 本当にボイコットするならば、1980年のモスクワオリンピックのように、
 選手の派遣を止める事だと思うのですが、何となく中途半端な感じがします。
 北京オリンピックにおいても、アメリカの大手マスコミが放映する事になるので、
 その放映権などの問題から、そこまで踏み込めないのかも知れません。
 あるいは、選手が可哀想との情緒的な反応が強まり、
 バイデン政権を揺るがしかねないとの判断なのでしょうか?

 アメリカの意図は、この外交ボイコットを使って、
 親アメリカと親中国を色分けしようとする事にあるのかも知れません。
 アメリカの言いなりになる日本は、
 一方において中国との経済関係は切りようのない状態になっていますから、
 板挟みになってしまい、岸田総理は苦しい立場になりました。
 ちなみに日本の最大の貿易相手国は中国であり、
 輸出入総額の2割以上が中国になっています。
 そこで、閣僚を派遣しないで、
 橋本聖子東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長や、
 山下泰裕JOC会長を派遣する事で、この問題を凌ごうとしていると報じられています。

 これに関しては、
 共産党の志位委員長が13日に外交ボイコットを政府に求める発言をしています。
 日本共産党としては、中国共産党とは違う事を明確にするための発言なのでしょうが、
 それならば共産党の看板を書き換えて別の名称にすれば良いような気がします。
 日本共産党が結成されたのは、1922年ですから、来年で結党100年を迎えますし、
 支持層の高齢化で、頭の硬い人が多い共産党には
 看板の書き換えは出来ないのでしょうか?

 この志位委員長の発言に対して、
 鳩山由紀夫元総理大臣はツイッターで、
 「日本共産党まで北京五輪で外交ボイコットを要求するに至ったとは…
  自民党からも主な野党からもポピュリズム的な強硬論ばかりが聞こえてくる。
  まるで大政翼賛会のようだ」と投稿したと東スポが報じています。
 鳩山氏は更に、
 「考え方が違うからこそ、中国と話せる関係を保つことが国益なのに。」とも
 述べたとの事です。
 正にその通りだと思います。
 総選挙後、安倍政権の頃の右傾化が更に進んだように感じています。
 中国の脅威を強調し、軍備を拡充しようとする人達の主張は、
 戦前の鬼畜米英と唱えて国民を煽った人達の姿思い起こさせます。
 戦争を起こさないためには何をしたら良いのか、
 常に冷静に考えて置かないといけないと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする