天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

永六輔さん・・・

2016年07月12日 19時58分13秒 | 日記
 昨日、永六輔さんが亡くなったとのニュースがありました。
 亡くなったのは7月8日で、享年83歳でした。
 僕は永さんが好きでしたし、数少ない信頼出来る有名人の一人でした。
 とても残念です。

 僕が初めて永さんを知ったのがいつだったか、記憶は定かでありません。
 NHKの伝説的な名番組「夢であいましょう」に出ていたのは覚えています。
 日本テレビの「遠くへ行きたい」も、かつてはよく見ていました。
 ジェリー藤尾さんが歌うテーマ曲も好きな歌です。
 僕は町歩きが好きで、今でも時々出掛けていますが、
 初めて行く町を歩く時には、よくこの曲を口ずさんでいます。

 一番印象に残っているのは、TBSラジオの「誰かとどこかへ」です。
 平日の午前中の11時頃の番組でしたが、何故かよく聴いていました。
 多分、学生時代はテレビを持っていなかったので、
 ラジオを聴いていたためだと思います。
 僕の在学中は、ストライキなどで大学に行けない日が多かった事もありました。
 遠藤泰子さんとの絶妙の掛け合いだったと思います。
 葉書の料金が値上げになっても、
 頑固に名前を変更しなかった「7円の唄」はよく覚えています。
 その後、勤めてからは聴かなくなりましたし、ラジオそのものも聴かなくなりました。

 メートル法の厳しすぎる施行で排除された尺貫法の復権を目指す運動など、
 日本の文化を愛していた人だと思います。
 永さんと言えば「大往生」が有名ですが、
 僕は「芸人 その世界」が好きで、何度か繰り返し読んでいます。
 歌舞伎役者、落語家など多くの芸人達を様々なエピソードで紹介していて、
 それぞれの個性を描ききっているような感じです。
 下ネタ、下品な話題も沢山ありますが、それが正に人間なのでしょうね。
 その流れで、「無名人名語録」、「職人」、「夫と妻」など多くの本を読みましたが、
 市井の人々を温かな眼差しで見ていた人でした。

 作詞家としても良い作品を残したと思います。
 中村八大と組んだ「黒い花びら」は、第1回目のレコード大賞受賞曲ですが、
 選考委員会は、飯田橋の喫茶店だったと永さんが話していたのを覚えています。
 「上を向いて歩こう」をはじめ「黄昏のビギン」、「女ひとり」など
 多くの名曲の作詞をしています。

 正確に書こうと思って、ウィッキペディアで調べましたが、
 永さんは早稲田大学第二文学部に在学中に、
 民俗学者の宮本常一の影響を受けたとの記載がありました。
 日本国中を旅し、様々な日本の文化を紹介して来た永さんと、
 宮本常一が結び付くとは思ってもいませんでしたが、
 考えてみれば、さもありなんと言う感じがしました。

コメント
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