天然居士の独り言

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民主党の純化・・・

2012年11月20日 22時42分36秒 | 日記
 野田総理大臣は、訪問先のプノンペンで同行記者団に対し、
 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)推進方針に従えない立候補予定者は
 公認しない考えを表明したと報じられています。
 このニュースを読みながら、先頃の後継問題とも合わせて、
 民主党の純化が始まったように感じました。

 民主党政権の成立から現在までの状況を見ていると、
 フランス革命と同じような経過を辿っているように感じてなりません。
 フランス革命は、理性を絶対視し、理性に基づけば、
 あらゆる社会の改造や暴力も正当化できるとの考えに立っています。
 そのため、革命成立後から内部対立が始まり、
 内乱やクーデターが相次ぎ、粛正の嵐が吹き荒れ、
 最後はナポレオンが登場する事になる訳です。

 民主党は、アンシャンレジーム(旧制度)である自民党政権を倒した後、
 民主党政権内での対立が起こります。
 そして、どんどん民主党の論理に合わないグループが離党して行きます。
 最後に残ったグループは、自分達の政治理念通りの政策を打ち出そうとします。
 その辺の経過が、フランス革命に似ているような気がしてなりません。

 民主党は、政治理念で全てを解決しようとする教条的な面を持っています。
 政権発足後、コンクリートから人へなのだからと、
 八ッ場ダムの中止を簡単に言い出しましたが、これなど典型的な例だと思います。
 自分達の主張を通すためには、人の迷惑が全然頭から消えてしまうのですね。

 しかし、現代社会は理屈だけで割り切れるほど単純ではありません。
 民主党幹部は、現実の方が悪いのだから
 これを改めるのが政治だと言うかも知れませんが、果たしてそうなのでしょうか?
 
 突き詰めると、政治とは何かと言う事になりますが、
 僕は、複雑に絡まる利害関係を調整する事こそが政治だと思っています。
 様々な考えがある中で、国民の最大多数の幸福を求めるのが政治なのでしょう。
 一つの政党の中でさえまとめられないのですから、
 国民の多様な価値観の調整など出来ないでしょうね。

 民主党は、違う価値観の人を排除して純化しようとしています。
 そしてその中心となっているのが、松下政経塾出身の政治家である所も気になります。
 これで政権の獲得を目指そうとするのは無理があるような気がします。
コメント
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