天然居士の独り言

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田中真紀子文部科学大臣・・・

2012年11月05日 22時57分52秒 | 日記
 田中文部大臣は2日、大学設置・学校法人審議会が来春の開学認可を答申していた
 秋田公立美術大(秋田市)、札幌保健医療大(札幌市)、岡崎女子大(愛知県岡崎市)の
 3大学を不認可としました。
 文部科学大臣が審議会の答申を覆したのは、資料が残る30年間で初めてとの事です。
 理由について
 「大学教育の質がかなり低下している。同じように審議会に任せていいかどうかは
  火を見るより明らか」と述べ、審議会の在り方を見直す方針も示したようですが、
 これは果たしてどうなのでしょうね?

 学校教育法では、学校法人が大学を開校する場合、
 大臣は審議会にその可否を諮問しなければならないと定めています。
 この審議会での審議では、校舎などの設備や教員などの配置を決めないと、
 OKは出ないのだと思います。
 時間と予算をつぎ込んで開学準備を進めていた各校では、
 これまでの広報活動や校舎新築などの準備が無に帰しかねず、
 現場は大混乱になっていると思います。
 3大学側は来週にも田中文科相に面会を求め、撤回を要求するとの事ですが、
 どうなるのでしょうか?

 田中大臣は記者会見で、全国に4年制大学が783(国公立178、私立605)校あり、
 「大学教育の質が低下していて、就職できないことにもつながっている」と話し、
 当面は新たな大学設置を認めない方針を示したとの事です。
 この指摘は間違いないかも知れません。
 しかし、それで来春開校の予定の大学を不認可するのには、
 余りにも周囲の状況を考えない独善的な措置だと思います。
 田中大臣は審議会のメンバーの多くが
 大学の学長や教授で占められていることについても問題視しているとの事ですが、
 これも理由にはならないと思います。
 民主党政権発足直後に国土交通大臣に就任した前原さんが、
 八ッ場ダムの建設中止を打ち出し大混乱になりました。
 民主党政権は、これまでの経緯や関係者に与える影響を考えずに、
 結論を出してしまう癖があるようです。
 「大臣の考え方一つで方針が変えられるのは行政の継続性を逸脱している。」と、
 穂積志秋田市長が述べていますが、正にその通りだと思います。

 田中さんが文部科学大臣に就任した時、
 またひと騒動起きそうであると言うのが大方の予感だったと思いますが、
 その予感が当たってしまった感じです。
 巷の噂では、「大臣にしなければ、夫婦で民主党から出て行く」と言われて、
 止むを得ず起用したとも言われていますが、
 野田総理大臣は、自らの首を絞める人事を行ったような気がします。

コメント
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