■しばらく休眠しておりましたが、3月末のイベント情報です。
■「翻訳研究育成プロジェクト」では、『ナボコフ 訳すのは「私」―自己翻訳がひらくテクスト』の著者、ダムロッシュ『世界文学とは何か?』の共訳者、秋草俊一郎氏をお迎えして、プロジェクト会合を以下の通り開催します。まだ十分余裕がありますので関心のある方はご参加ください。非会員も無料です。
日時:2012年3月25日(日)13:00-
会場:立教大学池袋キャンパス11号館2階A203
キャンパスマップ
講演者:秋草俊一郎氏
タイトル:「ナボコフと翻訳――『オネーギン』英訳を中心に」
[要旨]
ウラジーミル・ナボコフによるアレクサンドル・プーシキン『エヴゲーニイ・オネーギン』英訳はエドマンド・ウィルソンなどのあいだに論争を巻き起こしたことで知られている。また、ナボコフが著したいくつかの翻訳についてのエッセイは、いまでもさまざまな翻訳論アンソロジーに転載されており、ジャンルの「古典」になりつつある。極端な「直訳主義」としてしられ、「異化翻訳」の見本のようなこの翻訳や、ナボコフの翻訳観は、正しく理解されているとは言いがたい面もある。今回はナボコフがこういった翻訳観を抱くにいたった経緯や、その特色、論争やその後の評価・波紋を概観しながら、「ナボコフと翻訳」について考えてみたいと思う。
[参加費]無料(非会員の方も参加できます。)皆様のご参加をお待ちしています。参加希望者は3月20日までに水野までご連絡ください。
「翻訳研究育成プロジェクト」代表 水野 的 a-mizuno@fa2.so-net.ne.jp