■昨日は書けませんでしたが、大会は無事終了しました。今年は会場をコミュニティ通訳関連、会議通訳・通訳教育関連、翻訳研究関連と分野で分けたのにもかかわらず、3会場同時進行でも参加者が極端に少ないセッションは見られなくなりました。(院生コロキアムも24名が参加し、大成功だったという報告がありました。)発表は国際会議でも通用するようなものもあり、全体的にレベルアップしています。また、若い力の台頭を感じました(少なくとも僕が張りついていた会場はそうでした。)あとは翻訳研究をもう一段てこ入れして、早く次の世代にバトンタッチするのみ。写真は使い捨てカメラで撮ったのが何枚かありますので後日アップします。
■今回の学会では学会名を「日本通訳翻訳学会」に変更したことに端的に表れているように、翻訳研究の確立と推進を大きなテーマに掲げたわけだが、「日本フランス語フランス文学会」の今年の春期大会でも「翻訳の社会学」というテーマでワークショップを行っている。ここでは加藤晴久さんが「翻訳学確立のために」の中で、最近話題になったLe Petit PrinceとLe Rouge et le Noirの邦訳を巡る問題を取り上げ、Translation Studiesが「日本の大学の外国語・外国文学関係の学部学科・大学院にとって、生き残りのかかったひとつの可能性を示していると思われる」と書いている。
■Routledge Enclyclopedia of Translation Studiesの第2版が11月末に出版されるようだ。11年ぶりの改訂版ということになる。今回は30ほどエントリーを追加したという。初版は3冊買ったのだが、最近この本のハードカバーが異様に高価だという話を聞いて、確かめてみたら確かにそうだった。(でもこんな表紙ではなかったような。)今度はペーパーバックが出るまで待とう。
私は院生コロキアムに参加させていだきました。アットホームな感じで、昨年お会いした方とも再会でき、うれしかったです。
先生のブログで発信される情報は新鮮で興味深いものばかりで勉強になります。これからも楽しみにしています。
院生コロキアムは来年も続けるよていですので、いいネットワークを作って下さい。
このブログは事務局長という肩書きがある限り、あまりハメを外すわけにはいかないのですが、その制約内でimplicationやironyを使ってやっていきます。