MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

Interpreting最新号

2017年08月22日 | 通訳研究

しばらく前に Interpreting: International Journal of Research and Practice in Interpreting のvol.19 no.1が届いていたのを忘れていた。目次とabstractsはこちら。最初の論文はドイツ語から英語への同時通訳(とシャドーイング)では、文脈と遷移確率のどちらの要因が大きいか、という問題を扱っている。二番目のは同時通訳においてhedgeはオリジナルスピーチよりすくないのではないか、女性通訳者のhedgeは男性よりも多いのではないかという仮説の検証である。顕著なのは三番目の逐次通訳の流暢性についての論文も含めて、どういうわけか理論的考察がほとんどないことである。とりあえず適当な仮説を立てて実験的に検証し、統計処理でおしまいというパターンになっている。これは困った傾向だと思う。

未刊だがvol.19 no.2の内容もここで分かる。


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