MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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「聖書の日本語」 手話通訳の専門誌

2007年03月10日 | 翻訳研究

鈴木範久 (2006)『聖書の日本語:翻訳の歴史』(岩波書店)
「本書は、ひと口に言うと、聖書日本語訳の歴史をたどり、聖書の言葉の日本語化と、その日本語および日本文化に与えた影響、さらにはキリスト教受容の性格までを明らかにしようとしたものである。」(はじめに)
聖書邦訳の歴史が新しい知見をもとに簡便にまとめられている。付章「聖書と日本人」には田中正造 新井奥邃 荻野吟子 内村鑑三 石井亮一 井口喜源治 夏目漱石 鈴木大拙 高村光太郎 川端康成 太宰治が取りあげられている。

前に取りあげたかどうか忘れてしまったがThe Sign Language Translator and Interpreter (Editor: Graham Turner. Heriot-Watt University, Scotland, UK) Volume 1, Number 1, 2007 の内容紹介が読めるようになっている。手話通訳の学術論文がどのようなものかがわかる。キューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」とウッデイ・アレンの「マンハッタン」を素材に、ハリデーのモデルを使って言語間字幕と言語内字幕の問題を論じたSvenja WurmのIntralingual and Interlingual Subtitling: A Discussion of the Mode and Medium in Film Translationという論文が面白そうだ。