お知らせ
■来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。
■『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。
■『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。
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Facebookはこちらです。
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■「座シェイクスピア」公演2日目はおかげさまで無事終了しました。強風の中、鳥飼先生はじめ、鶴田さん、永田さん、新崎さんご夫婦、お名前はここでは挙げませんが学会のメンバー、院生の皆さん、来て頂いてありがとうございました。
■さて、野坂昭如の本の文章、
「福井市は直前、空襲でほぼ全滅。この駅を降り、すぐ正面、道路から少しひっこんだ場所にあった郵便局へ足踏み入れてから、少なくともこの月いっぱい過ごした春江での日々は、明け暮れ克明によみがえらせ得るような、もとより錯覚だが、ある。」
この構文ですが、たぶん、構文の骨格は「…郵便局へ足踏み入れてから、春江での日々は、ある。」、入れかえて、「春江での日々は、…郵便局に足踏み入れてから、ある。」
なんでしょうね。分かりやすく書き換えると、
「福井市は直前、空襲でほぼ全滅。春江での日々は、春江の駅を降り、すぐ正面の道路から少しひっこんだ場所にあった郵便局へ足踏み入れてからある。ここ春江で僕は少なくともこの月いっぱい過ごした。その日々は、明け暮れ克明によみがえらせ得るようだ。もとより錯覚ではあるのだが。」
やはり「日々は」と述語「ある」の間に、省略を含む挿入語句があるのがわかりにくさを増幅しているのだろう。ただし、書き換えた文にくらべると原文の方に圧倒的に力があることは確かだ。