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第1回 ダイバーシティ(Diversity)多様性を受け入れる

2015-03-10 08:46:51 | ダイバーシティ
(以下、日建ハウジングから転載)
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第1回 ダイバーシティ(Diversity)多様性を受け入れる
2015年3月5日

 田原祐子

女性活躍推進が国策となり、営業、お客さま対応、インテリアコーディネート等、さまざまな分野で「女性を育成したい」という経営者は多いものです。しかし、同時に、女性の扱い方(最近では、若い男性も含めて)を知らず、失敗しているケースが少なくありません。この連載では女性スタッフ&若者の育て方のポイントをお伝えします。

ダイバーシティとは何か?

 ダイバーシティ(Diversity)とは、直訳すると「多様性」という意味。人それぞれの、違い(性別、人種、国籍、宗教、年齢など)を受け入れ、それぞれの違いを「強み・価値」として生かし、企業の競争力につなげるという考え方です。

 もとは、さまざまな民族や人種の人々が集まる、アメリカで注目されていた考え方で、十年ほど前から日本の企業でも積極的に取り入れられるようになりました。

 住宅・不動産・建設業界はまさに、男性中心の、いまだに旧態依然とした体質の残る業界です。その中でまさに、新しい感性や戦力として、女性や若者を活用しなくては企業間競争には生き残れません。

 ただ、中には「女性ばかり注目されるのは不公平だ」と、女性活躍推進を疑問視する人もいるため、企業によっては外国人労働者を含む「ダイバーシティ(Diversity)=多様性」推進として、社内で取り組むケースも少なからずあります。

女性も若者も、違いを「強み・価値」として生かす

 ダイバーシティ(Diversity)の基本的な考え方は、【人それぞれの違いを「強み・価値」として生かす】というもの。しかし、これが、案外難しいのです。

 というのは、自分と他人との違いを受け入れるには、ある種の我慢や許容が必要だから。例えば、「○○はAである」という人と、「○○はBである」という人がいれば、当然意見がぶつかります。

 お互いが歩み寄りAとBの良いところをかけ合わせればよいように思いますが、なかなかそうはいきません。違いがあるからこそ、「自分の方が正しい」と“自己主張”したくなるのが私たちの常です。しかし、ここをきちんと折り合いをつけなくては、うまくことは進みません。

家づくり。男性は、‘ハード’(機能、性能)。女性は、‘ソフト’(住まい方、暮らしの提案)にこだわる。

 そもそも「男性も女性も同じ人間だから違いはない」「男性と女性を性別で分けて考えるのはおかしい」という意見もありますし、私自身、自他共に認める(男より男らしいと言われることもあるほど…)男性的な性格です。

 しかし、あきらかに、一つの“傾向”として、男女の違いは顕著に表れます。

 例えば、家づくりで男性がこだわるのは、概ね‘ハード’である、機能や性能、具体的には、構造や工法等の部分。対する、女性がこだわるのは、‘ソフト’である、住まい方や暮らしの提案。具体的にはインテリアやキッチン、収納、家事や子育てのための提案等、といったように大きく異なるものです。

 そして、女性や若者の“傾向”を知ることは、ひいては家づくりのターゲットである、お客さまを知ることにもなります。

 家に限らず、「消費財の購買決定権の8割を女性が握っている」と言われる今だからこそ、この連載では、皆さまに女性や若者の特徴をわかりやすくお伝えできるようあえてデフォルメ(強調)してお伝えしていきます。

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