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再就職に言葉の壁 一関在住のブラジル人

2009-02-23 13:03:41 | 多文化共生
(以下、岩手日報から転載)
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再就職に言葉の壁 一関在住のブラジル人

 一関市に住むブラジル人が雇用不安の影響を受けている。同市には県内最多のブラジル人が暮らすが、雇い止めなどで失業した人が再就職するには日本語が大きな壁。一関公共職業安定所は今月、ブラジル人向けのポルトガル語通訳を県内に先駆けて配置した。23日には通訳付きの雇用保険説明会を開く。日本語教室に通い始める失業者もおり「一関で暮らし続けたい」ブラジル人と支援者の努力が続く。

 全国的にブラジル人労働者は派遣など非正規労働者が中心で、雇い止めの大きな影響を受けている。日本語を使う機会が少ない工場勤務者らは日本語力に不安を持つ人が多い。

 ブラジル人失業者の増加を受けて、同市城内の一関公共職業安定所は今月、ポルトガル語の通訳を設置。月、水曜の午前10時-午後3時に相談に応じている。

 18日までの5日間で延べ約70人が相談を利用した。23日は通訳付き雇用保険の説明会を開く。立花剛総括職業指導官は「通訳設置は初めて。できることから取り組みたい」と話す。

 岩手労働局によると、県内の公共職業安定所で外国語通訳を配置しているのは一関のみだが「今後、外国人の離職者が増えるようであれば配置を検討していく」としている。

 再就職のため日本語の勉強を始めたブラジル人もいる。オガワ・アデリアさん(50)とデ・オリビエラ・エリザベッチ・ハッタさん(36)は18日、市内で外国人の日本語学習を支援する「ゆうの会」の教室に初参加した。

 一関に来て6年のオガワさんは製造業の派遣社員だったが、昨年11月に失業した。「分かる日本語は単語が中心。勉強して仕事を見つけ、慣れた一関で働きたい」と真剣だ。

 同会の熱海アイ子代表は「まずは面接に役立つ表現を教えたい」と支援に力を入れる。

 一関市市民課によると、同市在住の外国人は1023人(1月末現在)。うちブラジル人は309人。県の昨年末の調査では、県内市町村のブラジル人在住者は同市が最も多い。

(2009/02/23)

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