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ブラジル人大量解雇に市民ら救いの手 近江八幡で食料提供や夜回り

2008-12-26 09:02:34 | 多文化共生
(以下、京都新聞から転載)
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ブラジル人大量解雇に市民ら救いの手
近江八幡で食料提供や夜回り
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夜間、野外生活を送るブラジル人を探して回ったホンダさん(中央)や支援者(近江八幡市)

 景気悪化で大量解雇が進む滋賀県の日系ブラジル人らを支援する動きが芽生えている。生活費に困る家庭に食料を届けるほか、「派遣切り」で住居を失った人を見つけるため、夜間見回りをする人たちもおり、草の根の活動で危機を乗り越えようとしている。

 近江八幡市の日系ブラジル人ホンダ・アレシャンドレさん(31)は11月、長浜市の琵琶湖岸でテント生活を送る数人のブラジル人を見た。間もなく姿はなくなった。自身も人材派遣会社をリストラされ、警備員の職に就いたばかり。県内には「失業したブラジル人が集団で野外生活を送っている」といううわさが絶えないことから、夜間、日本人の仲間と湖岸のキャンプ場を探して回った。

 結局、野外生活の跡はなかった。住居を失っても知人宅などに身を寄せしのいでいるとみられる。ホンダさんは南米出身者向けスーパーから提供された食料品の配布も準備し、「ネットワークを生かして助け合いたい」と話す。甲賀市にある同様のスーパーも、店内の一角で生活相談を行っている。

 ■一丸となって危機乗り越える

 近江八幡市の外国人支援団体「近江八幡多文化共生市民ネットワーク」の有志は、生活費に困ったブラジル人家庭に米などを届けている。バザーの収益金や寄付を積み立てた基金もあり、生活資金の貸し付けも予定する。
 休日には多くのブラジル人が集う教会も動いている。同市のアバ・キリスト教会は11月、失業したブラジル人家族に食料を与え、三重県での仕事を紹介した。派遣切りにあった信者に仕事や家探しのアドバイスを行い、4人が新たな職を見つけた。同教会のヒラノ・セレネさんは「パニックにならず、日本の法律を順守した生活を送るよう助言している。日本人と一丸になってこの危機を乗り越えたい」と話す。

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