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発達障害 育児体験つづる

2014-02-13 10:39:01 | ダイバーシティ
(以下、読売新聞から転載)
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発達障害 育児体験つづる


「かかわり遊び」や家族の歩み


三好さんが著した「発達障害の子 遊んでホメて 楽しく育てる」

 長男に発達障害のある高松市円座町の会社員三好照恵さん(42)が、育児のヒントとともに家族の歩みをつづった「発達障害の子 遊んでホメて 楽しく育てる」(ぶどう社)を出版した。「明るい未来はきっとくる。子育て中のお母さんたちの励みになれば」と願っている。

 昨春、中学生になった長男の健太君(13)は、3歳時の健診で注意欠陥・多動性障害などと指摘された。「ちょっと落ち着きがないかな」とは思っていた。ショックでしばらく涙が止まらなかった。

 早朝に近所の家のチャイムを鳴らし続けたり、公園で他人の自転車に勝手に乗ったり。夜も決まった時間に眠らず、三好さんの言うことも聞いてくれない。「毎日、周囲に謝ってばかり。疲れ果て、子どもとうまく関われなくなった」

 そんな時、相談に訪れた療育センターで、親子でふれあいながら言葉と社会性を育てる「かかわり遊び」を学んだ。体を使って一緒に遊び、いたずらや失敗をしても褒め続けるのがポイントだ。

 夫とともに、健太君を床につきそうなほど低い位置から「高い高い」をすると、ゲラゲラ笑ってくれ、「もう一回」と目を合わせて言ってくれるようになった。塗り絵をぐちゃぐちゃに塗っても「すごいね」と褒めた。次第に意思疎通ができるようになり、三好さんのストレスも減っていった。

 本では、こうした体験を基に「子どもの心が安定するまで、絶対に途中でやめない」などかかわり遊びのポイントを紹介した。

 このほか片づけやお手伝いなど「生活する力」、読み書きなどの「学ぶ力」を伸ばすため、「遊び」と「ほめること」を組み合わせた三好家の取り組みを記した。健常児を育てる人を含め、多くの保護者の参考になると思ったからだ。

 健太君は今、県立香川中部養護学校に通い、家では弟と妹を交えて楽しく遊んでいる。三好さんは「苦しい時もあったけど、今は充実している。子育てできるのはわずかな時間。楽しむことで、悩みを吹き飛ばして」と子育て仲間にエールを送っている。(花田祥瑞)

(2014年2月11日 読売新聞)

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