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中国人実習生:母国で「木工」指導者が夢

2011-05-23 09:08:18 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【岡山】から転載)
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中国人実習生:母国で「木工」指導者が夢 女性2人、県内企業で技能実習 /岡山
 ◇「被災地の役に立ちたい」

 「外国人研修・技能実習制度」で来日した中国人実習生の女性2人が広島県福山市内で講習を終え、岡山県内の建設会社で建築大工の仕事に就いた。東日本大震災の発生以降、外国人実習生や留学生の帰国が相次ぐ中、来日を決断した2人。被災地に納入される木材の組み立てや加工に携わる可能性もあるといい「被災地の役に立ちたい」と意気込んでいる。【豊田将志】

 魏学〓(ぎがくしゅく)さん(22)=大連出身=と蘇桂娟(そけいけん)さん(23)=黒竜江省出身。実習生の受け入れ企業をサポートする「西日本国際協同組合」(福山市曙町、福井淳一事務局長)の支援で先月19日に来日後、日本語や生活のルールなどを学んだ。

 東日本大震災は中国でも報じられ、当初は「不安も強かった」という魏さん。東京や福島の企業で実習する友人らとインターネットで連絡を取り、津波の被害を知って「手伝えることがないか」と建築分野を志望した。

 一方、蘇さんは、1人娘の訪日に両親から反対された。だが08年に母国で発生した四川大地震の支援に向かいたかったが断念した過去が胸をよぎり、「こういう時こそ助け合わなければいけない」と説得したという。

 受け入れ先の会社では木材建築の工法を学び、1年後の技能検定に合格すればさらに2年の滞在が認められる。蘇さんは「母国で木造建築の工法を指導できる立場になれるよう勉強したい」と夢を語り、魏さんは「木造の家にあこがれていた。将来は建築に詳しい男性と一緒に夢のような家を建てたい」と目を輝かせている。

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