多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

県内初の外国法事務弁護士

2012-06-21 10:21:58 | 多文化共生
(以下、中日新聞【岐阜】から転載)
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県内初の外国法事務弁護士

2012年6月21日

法務相の承認書と日弁連の登録通知書を手に笑顔のジュシオさん=可児市広見の事務所で


 ブラジル出身で可児市中恵土のジョン・カルロス・ジュシオさん(49)が、法務相の承認を受けた県内初の外国法事務弁護士として県弁護士会に登録した。ブラジル法に基づく有償の法律事務が可能となり、「ブラジル、日本両国のために活動したい」と意欲を見せている。

 ジュシオさんはサンパウロ市出身。法律事務員として働きながら勉強し、三十二歳でブラジルの弁護士資格を取得。離婚や土地のトラブルをめぐる民事訴訟などを多く手掛けてきた。

 日系人の友人も多く、同市の「ブラジル日本移民史料館」で勉強して学芸員資格も取得している。二〇〇六年に出稼ぎで来日し、埼玉や群馬、岐阜の工場で働いた。そこで同僚のブラジル人が日本の文化、法律を知らずに困っている姿を目にしてきた。

 「日本は交通事故を届けるが、ブラジルは逃げた者勝ちと思う人もいる。ブラジル法の離婚や親権の手続きも難しい」と話す。日本の生活に戸惑うブラジル人を救おうと、外国法事務弁護士の資格を目指した。

 〇九年から、外国人の児童生徒を対象とした美濃加茂市の就学支援教室「のぞみ教室」の支援員として働き、事務所開設の資金づくりや書類作成に約二年間奔走した。今年四月には日本人女性(31)と結婚した。

 ブラジル人の外国法事務弁護士は全国で四人しかいない。「ブラジル人の生活トラブルを解決し、犯罪減少に役立ちたい」と抱負。ブラジルは五輪やサッカーワールドカップ(W杯)も控えており「日本企業が進出する際の企業法務もアドバイスできれば」と話している。

 (安藤恭子)

外国人乗客向けに指さし会話集

2012-06-21 10:21:30 | 多文化共生
(以下、新潟日報から転載)
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外国人乗客向けに指さし会話集
新潟中央区のタクシー会社
 万代タクシー(新潟市中央区)はこのほど、外国人が乗車した際のやり取りをスムーズに進めるため、英、中、韓の3カ国語に対応した会話集を全51台に配備した。運転手は語句を乗客に指し示しながら、コミュニケーションを図る。

 会話集は、運転手が日本人乗客との接客時に交わす言葉を基に約70のやりとりを集録。県ハイヤー・タクシー協会は「外国人乗客向けに会話集を導入した事例は、これまで県内では聞いたことがない」としている。

新潟日報2012年6月20日

ゲートキーパー1万人養成へ 県が「行動計画」

2012-06-21 10:20:59 | ダイバーシティ
(以下、産経新聞から転載)
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ゲートキーパー1万人養成へ 県が「行動計画」 静岡
2012.6.20 02:06

県が作成した「ゲートキーパー」募集の冊子とガイドブック

 ■背景に自殺率の増加防止狙い

 静岡県は、平成25年度からの施行に向けて策定中の「自殺対策行動計画」に、身近な人の自殺の兆候を見つける「ゲートキーパー」の養成を柱として盛り込む方針を固めた。普段の会話や行動から自殺のサインをキャッチし、適切な専門機関につなぐ“自殺防止の門番”の役割を果たすボランティアのことで、5年で1万人程度を養成する見込み。養成に向け、7月には、県、市町の職員などを集め、ゲートキーパーの担い手を増やすための講師を育成する研修会を開く。

 県警などによると、平成23年の県内自殺者は963人で、3年連続で増加している。原因については、「健康問題」が最も多く、「経済生活問題」「鬱病」「家族問題」などが続く。人口10万人あたりの自殺率は22・5人。自殺率が低い順に並べた全国順位をみると、静岡は18位と、2年前の8位から急激に順位を落としている。県はこうした状況を踏まえ対策が必要と判断し、ゲートキーパーを大幅に増やす方針を固めた。

 県によると現在、県内のゲートキーパーは約3千人。すでに冊子などを配布し、養成に向けた準備を整えているが、今後は、年2千人以上の養成を目指し、利用者に常連客が多い理・美容師などの団体の組合員もゲートキーパーとして活動してもらう取り組みを始めた。企業の総務部などにも働きかけているという。

 7月12日にはグランシップ(静岡市駿河区)で研修会を開催する予定で県、市町職員のほか、県健康福祉センター担当者、医療関係者や弁護士ら約100人が集まり、ゲートキーパー養成の講師を育成する。講師には岩手医科大の大塚耕太郎特命教授を招き、「メンタルヘルス・ファーストエイド」と題した講義をしてもらう。

 県は合わせて、未成年の自殺を防ぐ取り組みも強化。県教育委員会は、県内の公立の小中学校(政令市の浜松、静岡除く)497校にカウンセラーを配置。高校にもすでにスクールカウンセラーを10人置いており、「今後も必要に応じて対策を取っていく」(県教委)としている。

 県障害福祉課の担当者は「自殺者には、睡眠が2週間取れない、食事がまったくできないなどの兆候もある。身近にいる人が、サインに気づき、関わることが大切。コミュニケーションが自殺を防ぐきっかけになる」と指摘している。

『それでも、愛してる』 ジョディ・フォスターの演出が素晴らしい

2012-06-21 10:20:35 | ダイバーシティ
(以下、琉球新報から転載)
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『それでも、愛してる』 ジョディ・フォスターの演出が素晴らしい2012年6月19日
2012年6月19日

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 “反ユダヤ主義”発言や泥沼の慰謝料訴訟などで、すっかりトラブル・スターのイメージが定着してしまったメル・ギブソン。本作は、そんな彼に『マーヴェリック』で共演したジョディ・フォスターが救いの手を差し伸べた監督作なんて言われるが、色メガネで見るのはあまりにももったいない出来である。
うつ病に苦しむおもちゃ会社の2代目社長とその家族の再生物語で、主人公は、まるで二重人格者が自己防衛から別の人格を生み出すように、左手にはめたビーバーのパペットと腹話術のように会話をすることで、うつを克服しようとするが…。
 うつ状態や自殺未遂の場面の深刻さを、逆にコミカルな描写によって際立たせる、ジョディの演出が素晴らしい。人間は追い込まれた状況ほど、はたから見ると滑稽に映る。その笑えない笑いの要素が、登場人物を客観視していたはずの我々観客までも追い込んでいく。
 それは、父親のようになりたくないと思えば思うほど似てしまう息子との二重構造が効いているからで、親子を合わせ鏡のように描きながら、誰もが共感を覚える息子の青春に観客を巻き込むことで、父親の苦悩を他人事に思えなくさせるわけだ。しかもそんな技を、あくまでも映画的な表現でやってのけるところが、いかにもハリウッドきっての才媛ジョディ・フォスターなのである。★★★★★(外山真也)

 【データ】
監督:ジョディ・フォスター
出演:メル・ギブソン、ジョディ・フォスター、アントン・イェルチン
6月23日(土)から全国順次公開
(共同通信)