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石巻の在宅被災者、ケア必要14% 高齢者孤立の恐れ

2012-06-20 09:46:51 | ダイバーシティ
(以下、河北新報から転載)
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石巻の在宅被災者、ケア必要14% 高齢者孤立の恐れ

 東日本大震災で被災した自宅で生活を続けている宮城県石巻市の在宅被災者のうち14%が、震災から1年以上を経ても心的ケアなどの支援を必要としていることが分かった。医療機関やNPOなどでつくる「石巻医療圏健康・生活復興協議会」が19日の活動報告会で、聞き取り調査結果として公表した。
 調査は4月下旬から5月にかけて、津波で浸水した住吉、門脇両地区などの1321世帯を対象に実施し、616世帯から回答を得た。
 「何らかのフォローが必要」と回答したり、判断されたりしたのは87世帯。内訳(複数集計)はカウンセリングや見守りなど心のケアが55%で最も多く、介護サポート25%、自立サポート17%、医療サポート8%と続いた。
 在宅被災者の6割は65歳以上で、支援が必要なケースも高齢者が目立った。体調を崩して外出が難しくなるなど、孤立しやすい状況が一因になっているという。
 協議会は昨年10月から石巻市と女川町で、公的支援が届きにくい在宅被災者を対象に、医療や介護の相談、自立支援などの活動を展開している。
 武藤真祐代表は「高齢の在宅被災者が復興から取り残されないよう、地域の住民を巻き込むなどして長期的な支援が必要だ」と話している。


2012年06月20日水曜日