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多文化共生とは永続的なココロの営み

医療現場に通訳派遣 愛知県、外国人の診察円滑に

2011-08-14 15:43:02 | 多文化共生
(以下、日本経済新聞から転載)
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医療現場に通訳派遣 愛知県、外国人の診察円滑に
2011/8/14 2:39

 愛知県で暮らす外国人が診察を受ける際の通訳サービスが今秋スタートする。英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語の4カ国語の通訳を病院に直接派遣したり、電話を通じて対応したりする予定。運用に先立ち、県は微妙な症状を伝える言葉や専門用語などの研修を重ねている。県内には昨年末時点で20万5千人の外国人が暮らしており、医療分野の通訳を求める声が高まっていた。

 「階段で転んで頭を打ちました」

 「めまいや吐き気はありますか?」

 今月、愛知大で開かれた通訳育成研修。医師役の言葉を通訳役がポルトガル語に訳す。研修では医療現場でよく使う言葉を磨くため、診察場面を再現したロールプレー形式を採用。留学・駐在経験者や在日外国人ら各言語20~30人が参加した。

 研修では例えば、「激痛」「ひりひりする」「ちくちくする」などの表現を学ぶ。ポルトガル語講座に参加した奥村光朝さん(62)は、南米駐在時などに習得した語学力を生かし企業や弁護士の通訳をしている。それでも「医療関係の言葉は独特で、日本語でも辞書で調べないと分からないような専門用語が多い」。

 愛知県に住む外国人のうち、日本人との結婚などで永住権を持つ人は7万人。10年間で8倍近くに膨らんだ。通訳の需要は大きく、県が愛知県医師会や大学などとサービスや研修の内容を設計、実現にこぎ着けた。

 通訳の派遣料金は来年3月までの実証実験中は無料、4月以降は2時間で3千円からの予定だ。愛知県医師会は「問診で円滑にコミュニケーションをとることができれば医療の質も高められる」と評価している。

可児市国際交流協会:外国人小中学生、ルーツ考え映画作り

2011-08-14 15:42:16 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【岐阜】から転載)
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可児市国際交流協会:外国人小中学生、ルーツ考え映画作り きょう作品発表会 /岐阜

 ◇先輩がサポート、日本暮らしのノウハウ学ぶ
 NPO法人「可児市国際交流協会」は11日、市内に住む外国人の小中学生を対象に、自分の写真などを貼り付けた5コマの「紙芝居」を基に2分間のミニ映画を作るイベントを同市多文化共生センター「フレビア」で開いた。名付けて「虹のかけはしサポーター~私のフォトストーリー」。12日に完成させ、作品発表会で披露する。

 文部科学省の定住外国人の就学支援事業の一環。製作過程で自分のルーツを考え、日本で暮らすノウハウを先輩から学んでもらうのが目的。ブラジルなどから来日し、高校や大学で学んでいる“先輩”8人がサポート役になり、小中学生11人が自分を主演にしたミニ映画作りにチャレンジした。

 参加者らは、(1)これ日本で困った(2)わが家のルール(3)私の宝物(4)自慢のわが家のご飯(5)一年で一番大切な日--の五つのテーマで紙芝居を作った。サポーターから質問を受けたり、話し合いながら製作。12日は紙芝居を撮影し、パソコンの映像処理ソフトを使って2分間の映画に仕上げ、ナレーションを入れる。

 進行コーディネーターを務めた愛知淑徳大の小島祥美准教授は「自分のルーツを楽しく考え、地域の人たちに発信することで共生する環境を作ってほしい。イベントで上映会を開くなど映画を活用していきたい」と話していた。【小林哲夫】

韓国の中小企業、外国人労働者確保に奔走

2011-08-14 15:41:30 | 多文化共生
(以下、朝鮮日報から転載)
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韓国の中小企業、外国人労働者確保に奔走
【辛殷珍(シン・ウンジン)記者】 先月31日の日曜日に京畿道議政府市にある雇用支援センターを訪ねると、センター前の歩道で中小企業の社長たち10人以上がテントを張っていました。翌日の8月1日から受付が始まる外国人労働者申請のために、前日から徹夜で待っているのです。センターにやってきたハンイル産業(京畿道抱川市)のイ・デソプ社長(61)は、「最初はホームレスかと思ったが、話を聞くと自分と同じ中小企業の社長たちだったのでびっくりした」と話していました。

 1日朝5時に再びセンター前にやってきたイ社長は、またも驚くべき光景を目にしました。早朝にも関わらず、すでに250人以上が並んでいたからです。この日、センターで外国人労働者申請の番号札をもらえるのはわずか100人でした。そのためイ社長は申請もできず、そのまま引き返さざるを得ませんでした。

 全国で3000人が配分されている外国人労働者の申請が1日に行われましたが、受付はわずか3時間で終わりました。そのためこの日全国からセンターにやってきた中小企業の社長は、多くがイ社長と同じく申請もできないまま引き返しました。今年の外国人労働者の需要は下半期に入るとさらに増えています。1万7000人の外国人労働者が配分された1月は20日で申請が終了し(1日平均850人申請)、1万1000人が配分された4月は8日で(同じく1375人申請)、7000人が配分された6月は5日で(同1400人)申請が終りましたが、8月はわずか3時間で3000人分の受付が終わってしまいました。

 中小企業中央会は人手不足解消のため、外国人労働者の受け入れを拡大するよう求めています。中小企業中央会外国人力チームのリュ・ジェボムさんは「韓国の景気はリーマンショック以前の水準にまで回復し、中小メーカーの人手不足は深刻な状況にある。ところが外国人労働者の割当は4万人で、リーマンショックが起こった2008年の6万800人に比べるとわずか66%だ」と不満げです。

 しかし政府は韓国人の就職難を緩和するため、外国人労働者の受け入れは少しずつ減らそうとしています。外国人労働者を減らせば韓国人の就職難解消に効果があるかは疑問ですが、少なくとも中小企業の社長たちが外国人を雇うため、路上にテントを張って夜を明かすようなことだけはなくしてほしいものです。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版