美味しい食事は毎日の基本だ。
(以下、中日新聞【静岡】)
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「日本で頑張るブラジル人を応援 浜松市南区の給食会社」
2008年2月15日
(写真)
弁当を手にする可美給食常務の渡辺さん(左)と従業員の橋本さん。この日の献立は揚げた牛肉、ウインナなど=浜松市南区で
「日本で頑張るブラジル人に元気が出る昼食を」と、浜松市南区若林町の給食・仕出し業可美給食が1年半ほど前から、地元企業などで働くブラジル人向けに弁当を配達し、好評だ。「おいしい食材、味付けで」と試行錯誤し、当初はわずかだった注文数は増えて今は連日、約200人分の弁当を作る。(飯田時生)
可美給食は浜松、磐田両市の機械部品メーカー関連工場などを得意先にしていたが、10年ほど前、同社常務の渡辺浩久さん(45)は首をひねった。弁当の食べ残しが毎日、ほぼ同じ人数分出ていたからだ。日本人と同じ弁当の味が口に合わないブラジル人の従業員が残していた実情がやがて分かった。
それから渡辺さんは仕事の合間に南米料理店に通ったり、関連の料理雑誌を読んだりしてこつこつと知識を蓄えた。「産業現場を支える人たちの力になる食事が必要だ」との思いがあった。
本格的に事業に乗り出す決意を固めて2006年10月、求人広告に応募してきた浜松市在住の日系二世ブラジル人の橋本英二さん(56)を採用。渡辺さんと橋本さんは相談しながら、牛肉や大豆、チーズなどの食材で、塩とニンニクなど味付けが特徴のブラジル本国の家庭料理に近いメニューを開発した。
従来から日本人向けの弁当を請け負っていた得意先企業を2人で回り、営業も積極的に行った。当初は3事業所から8人の注文でスタートし、現在は約100事業所に約200人の常連客を抱えるようになった。
ブラジル人向けの弁当はご飯と日替わりの総菜、野菜サラダ、豆スープの3容器セットで400円(大盛りは500円)。各事業所に日本人向けの弁当と一緒に配達している。
浜松地域の地場企業でブラジル人向けの仕出し給食を手掛けるのは可美給食だけという。渡辺さんは「雇用側に、弁当などさまつにすぎないとの意識があって私たちの話を聞いてもらえず、結果的にそこの従業員が弁当を選べないケースもまだある。食事の重要性を粘り強く説得していきたい」と話している。
(以下、中日新聞【静岡】)
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「日本で頑張るブラジル人を応援 浜松市南区の給食会社」
2008年2月15日
(写真)
弁当を手にする可美給食常務の渡辺さん(左)と従業員の橋本さん。この日の献立は揚げた牛肉、ウインナなど=浜松市南区で
「日本で頑張るブラジル人に元気が出る昼食を」と、浜松市南区若林町の給食・仕出し業可美給食が1年半ほど前から、地元企業などで働くブラジル人向けに弁当を配達し、好評だ。「おいしい食材、味付けで」と試行錯誤し、当初はわずかだった注文数は増えて今は連日、約200人分の弁当を作る。(飯田時生)
可美給食は浜松、磐田両市の機械部品メーカー関連工場などを得意先にしていたが、10年ほど前、同社常務の渡辺浩久さん(45)は首をひねった。弁当の食べ残しが毎日、ほぼ同じ人数分出ていたからだ。日本人と同じ弁当の味が口に合わないブラジル人の従業員が残していた実情がやがて分かった。
それから渡辺さんは仕事の合間に南米料理店に通ったり、関連の料理雑誌を読んだりしてこつこつと知識を蓄えた。「産業現場を支える人たちの力になる食事が必要だ」との思いがあった。
本格的に事業に乗り出す決意を固めて2006年10月、求人広告に応募してきた浜松市在住の日系二世ブラジル人の橋本英二さん(56)を採用。渡辺さんと橋本さんは相談しながら、牛肉や大豆、チーズなどの食材で、塩とニンニクなど味付けが特徴のブラジル本国の家庭料理に近いメニューを開発した。
従来から日本人向けの弁当を請け負っていた得意先企業を2人で回り、営業も積極的に行った。当初は3事業所から8人の注文でスタートし、現在は約100事業所に約200人の常連客を抱えるようになった。
ブラジル人向けの弁当はご飯と日替わりの総菜、野菜サラダ、豆スープの3容器セットで400円(大盛りは500円)。各事業所に日本人向けの弁当と一緒に配達している。
浜松地域の地場企業でブラジル人向けの仕出し給食を手掛けるのは可美給食だけという。渡辺さんは「雇用側に、弁当などさまつにすぎないとの意識があって私たちの話を聞いてもらえず、結果的にそこの従業員が弁当を選べないケースもまだある。食事の重要性を粘り強く説得していきたい」と話している。