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NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」を観て

2011-01-19 05:54:14 | 歴史
NHKスペシャルで「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」というのをやっていて,先週今週と二回ありました。後二回あるようですが,間一ヶ月くらい空くようなので,ここでとりあえずの感想を。

テーマはタイトル通り。戦争とは太平洋戦争のことです。松平さんが語り部として出ていて,昔やっていた「その時歴史が動いた」テイストな作りになってます。そういえば今やってるヒストリアって歴女狙いなのか,切口が全然違う。次回は「~キケンな貴公子、藤原頼長~」だそうで(笑)。

そのとき歴史が…は,過去の日本のある状態が,今の日本の情勢を連想させる…様な作りを良くやっていて,今回も第一回の方はそういう作りでした。第一回は日本が国連を脱退した話で,なぜそういう状況に陥ったのか?という話。元々日本は国連を脱退するつもりがあったわけではなく,これくらい大丈夫だろうと強攻路線を言ったら,突っぱねられて,引くに引けなくなって辞めてしまった…ということのようです。

で,なぜそうなったというと,その当時日本は,内政がガタガタになっていて,首相は6年で7人変わる状態で,国内の不平を海外に転嫁して紛らわそうとしたとか,それなのに,国際情勢が既に植民地主義から転換してることに気づかず,他もやってるから大丈夫だろうと思っていたことがダメだったとか,そういう話。つまり内政グダグダ,外交センスがない内閣,更に内閣がバラバラで二重三重外交をやってる状態…ということでした。なるほどこういう状態だと戦争に向かうのか…ということで,今の日本は大丈夫ですかね?…と思わせる作りは意図的でしょう。

ちなみにこの間のは,陸軍がなぜ戦争を起こすに至ったか…みたいな話で,こちらは行政の権力争いみたいな感じはしましたが,これはさすがに今の日本を連想するような話は無し。対立派閥を牽制するために政敵を殺すようなセンスはさすがに現代人にはないでしょう。あるのかな?。

当時の暴走を陸軍だけのせいにするのは正解なんだろうか?とは良く思いますが,いずれにせよ,個人や組織の成果のために,兵隊や他国の人を殺しても致し方ない…という感覚はわたしは受け入れがたいものがあるので,自分には出来ないセカイだな…とは思います。自分も会社組織で,誰かの幸せを奪っている可能性はありますが,そういうのが見えるとかなり無理…という感じです。

まぁ当時の日本は幕末からまだ半世紀ちょっと。当時の人達もまだ現役でいたりして,切ったハッタで物事を進めていく感覚がリアルだったんだろうなぁ…とは思います。

といわけで,おもしろかったです。次回は戦争に向かっていく中でマスコミが担った役割みたいな話らしいです。楽しみです。
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