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日本の産業はどうなるべきなのだろう?

2010-03-04 06:45:25 | ひとこと
池田先生が日本の製造業について書かれているのを読んで思ったことを。

安売り競争が日本を滅ぼすという認識は間違いだ…とおっしゃってます。ユニクロが雇用を作り出していると書いてますが,実際に産業全体の雇用数がどうなってるかわからないので,あってるかどうかはわかりません。ただし根本的な問題は中国などの賃金が安い国がかっての日本の得意な産業分野で勢力を広げていて,それで日本の雇用が減ってるってことはそうでしょう。ですから日本の国内の安売りをやめると結局は日本の消費者が海外の製品を買い,ますます日本の産業が衰退するってことはそうだと思います。

その認識はいいのですが,わたしは以前から,では日本はどうすべきか?というのがまるで判らずに困っています。

池田先生が日本の自衛の策として二つ挙げてるのですが,それでも疑問は残ります。二つとはサービス業に労働人口を移動することと,知識集約的な産業に特化することだそうです。

わたしの疑問はサービス業というと日本国内を市場としているように思いますが,それで外貨が稼げるのだろうか?ということ。内需だけで十分に回るというのかもしれませんが,海外に安い価格でものを売ってる国がある以上,そこから安価にものを買うには外貨を稼いで円を強くしておかないといけない…様な気がします。

そしてもう一つ知識集約的な産業の件。これはアップルやIBMを挙げてますが,これらの企業が国内にどれだけの雇用を作り出してるのだろうか?ということです。アップルは世界中に拠点を持ってますが,企画開発はすべてアメリカでやってます。しかしそこに携わっている人はどれくらいでしょう?アップル自身は儲かってアメリカにたくさんの税金を納めているかもしれませんし,そこに働いている人は高額な賃金を得てるかもしれませんが,そういう人たちを国内の多くに作り出しているか?は疑問です。

というわけで,多くの国民に十分な収入を得させるだけの雇用を作れるか?という観点で観たときに,この二つの自衛の策で十分なのか疑問です。

特に後者は結局国内の貧富の差を広げるんじゃないか?という気もします。まぁそういう人が税金をたくさん納めて,その税金で社会福祉を充実させればよいという考えなら判らないでもありませんが。
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