たろの日記ページ,gooブログ版

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技術論を語るのに前置きをする虚しさ

2009-07-09 21:17:33 | 社会
児童ポルノ禁止法の件が結構ネットで話題になってます。いろいろと思うところはありますが,ネットで言われてることとそんなに差がないので改めて意見を書く必要はないかな?とは思ってますが,一応メモとして簡単に。
この法案については自民と民主の議論のうち,民主の方がまともな意見を言っていて困ります(苦笑)。両方とも良くないと言う人もいますが,民主党保坂議員の指摘はごもっともだと思います。
児童ポルノ禁止法の議論はもう数年前からやられている気がしますが,未だにきちんと成立しないのは何故なんでしょう?。そのつど非現実的な法案をいってくる人がいて,成立してない気もします。
今議論されている法案でよく問題とされるのが,単純所持の問題とマンガやアニメの様に現実の被写体がいない画像の問題。両方がというより両方が組み合わさって,非現実的になっているといえます。わたしは単純所持を禁止するのは,まるっきり反対でもないのですが,児童ポルノの定義があいまいなまま禁止すると,どういう場合につかまるのかが良くわかりません。今言われてるのは,親が子供が裸で泳いでいる写真を持っているだけでもつかまるとか,マンガを持っていてもつかまるとかいう恐れ。もっといわれて誰かからメイルで送りつけられてもつかまるという問題もありますが,そこは一枚持っている人と,コレクターとかというところで線とか引けないものでしょうか?と思います。
マンガファンやアニメファンは,そもそもこれらの作品には被害者が存在しないということ,あと実際の年齢がないのに児童ポルノということを決められないということを指摘します。「子供に見える」というのは主観的な判断ですから,それこそきちんと運用されないと冤罪の恐れが発生するわけです。
わたしは児童ポルノの定義がきちんと客観的な基準で実際に子供が被写体で性的な被害に遭っている場合を規定でき,単純所持もある程度の規模以上とかされれば,規制してもいいと思ってます。ただ,なぜかそういう納得感がいくような法律にうまく落とし込めないのは何故なんでしょう?。
自分が見たくないマンガとかを規制するのに一生懸命の人とかいて話をおかしくしてるようにも思います。
…ところで,こういう法律の欠点を指摘する際に,多くの人が「性犯罪や,児童への性虐待は厳しく処罰すべきだと思うのですが…」と皆さん最初に断ってから,禁止法案への批判をしています。もちろん,そのことを疑うつもりはありませんが,いちいちそういう断りを入れないと,じゃぁあなたは性犯罪を助長させる気か?」とかいう人がいるんでしょう。そんなことではなく,正しく運用できない法律の欠陥を指摘してるだけなのに。
以前わたしは輸入CDの規制法はPSE法についての反対を声を大にして書いたことがあります。あの時も結局は法律の欠陥,つまり本来の目的以外に運用できる隙があることを批判していたのですが,それを批判する際も,著作権侵害や危険な家電の使用には反対といちいち断らなくてはいけなかった…ということがなんか虚しくもあったことを思い出しました。
この国は,こういうテクニカルな議論をするときに感情的な批判をぶつけてくる人が多いように思います。だから自由に意見をいいにくい,それって民主主義かよ?と思います。
コメント
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