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専業主婦と扶養手当と核家族と通勤はセット

2009-07-04 07:20:01 | 社会
以下…想像であり,確信がないのですが,思っていることを。
専業主婦と扶養手当と核家族と通勤は元々セットなものではないか?,ついでに年金制度も…とか思います。
…というのはいずれも明治以降,つまり近代化が始まってから日本にやってきた形態だと聞きました。それ以前,つまり江戸時代までは基本的には人は暮らしているところで働いてました。つまり住まいが職場だったと。農業はそうですが,職人もそう。商売人も多くの人を雇ってましたが,基本的には住み込みだったと聞きます。もちろん今の漁業とか出稼ぎがそうである様に,旦那が家族から離れて長期間稼ぎに出るようなケースもありましたが,そのような場合も通勤…は無いでしょう。江戸時代に通勤していたのは侍ぐらいだったというような話も聞きます。
住まいで働いているとすると,当然夫婦のどちらかだけが働くわけではなく,夫婦ともに同じ仕事をする場合が多くあると思います。農業は今でもそうですが,商売人も夫婦で住み込みだったりする場合もあったでしょう。そのような職場では専業主婦という考え方はあまりなかったのではないでしょうか?
明治以降通勤という制度が広がったのは交通網が整備されたからというところが大きいでしょうが,それによって働く場所と子育てをする場所が別々になったので,結果的に妻の方は子育てに専念する,そのためには旦那の稼ぎだけで家族を食べさせる必要があるので旦那の稼ぎを増やしたり扶養手当みたいのができた,そんな気がします。ついでに年金制度は子供じゃなくて親の面倒を子供が見なくても住むようにできた,だから核家族が可能になったのだと思います。
つまりこれらの制度は企業や役所とかが雇用を自由に行えるように,住むところや家族に縛られずに自由に人を連れてきて働かせることができるようにでき,都市や工場にたくさんの労働力を集めることができたということでしょう。
そう考えると,今のこれらの制度は家族の中で誰か一人が給料を得れば十分に暮らしていけることが前提で,そうじゃなくなったら,これらの制度は崩壊することになります。一人分で足りなければ共働きになり,そうなると子供を育てるためには,祖父母と同居して面倒を見てもらうか,もしくは職場と住まいが遠い…というのは不可能になります。
今,共働きの夫婦が増えてますが,好きで夫婦で働いている人ばかりではなく金銭的な問題で共働きの夫婦も多いようです。そうなると結果的に子育てもできなくなり少子化になるか,職場が自由に選べなくなり雇用を自由に行うことができなくなるでしょう。
そういう意味でいうと,一人の収入が家族を養うのに十分ではない?という状況が広がると,今の労働や家族や住まいのあり方自体が崩壊することになると思います。今の日本は派遣社員が増えて,給料が安くなったり扶養手当もないような職場が増えてますが,それが企業のほうにも不都合であることをもう少し意識すればいいのにと思います。

コメント
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