女性が男性配偶者に期待する年収というのを読みました。まぁアンケートが全てじゃありませんが,昔から女性が男性配偶者に求める条件として収入というのは結構重要な要素の様です。そりゃ専業主婦とかの場合生活基盤の重要な要素だから気にするのは当たり前でしょう。
それはいいとして額の話…。上記アンケートを見ると600万以上で括ってしまってます。東京の場合まだ600万以上を望む人が多く,それ以上にピークがあるのかも知れませんが,過半数は600万以下ということになってます。東北だともっと低いです。
わたしが新卒だった頃,バブルの最終期ですが,「ヤングエグゼクティブ」という言葉があり,その条件のひとつに「年収1000万以上」っていうのがあった気がします。つまり「年収1000万以上の男とは付き合えない」と(少なくとも雑誌上には)ウソぶく若い女性が結構いたのです。それを思い出すとえらい暴落ぶりじゃないか:-p…とか思います。たしかに物価は落ちたけど,半分にはなってない気がするんですが…。
当時本当にそんなに年収1000万以上稼いでいる若者がいたのでしょうか?。当時新社会人だったわたしは年収1000万なんって何年稼げば,そこまで昇給するのか?…,その頃には「ヤング」じゃないよぁ…とか思ってました。たしかにバブルの頃の商社マンや銀行員は結構な給料を貰っていたので,それくらいあったのかも知れませんが,そんなにゴロゴロいたのでしょうか?。まぁベンチャーの成功者は別に今でも数千万円稼ぐ人はいるでしょうが…。
今の時代だとわりと雇用が安定している公務員や大企業の会社員に若いうちから1000万以上稼ぐ人がいるとは思えず,だとすれば1000万以上稼ぐ人は経営者やベンチャー会社の社員,もしくはそれ以外の特殊な職業の人ということになります。しかし,そういう職業は一部の特殊な職業(医者とか弁護士とか)の人を除くとわりとリスキーな職業です。400~600万というラインは,会社員の中でも収入がいい会社とそれ以外という意味の線では微妙にのかっているような気がしますが,新卒でその額は結構会社員としては厳しい気もします。
まぁバブル当時であれ現在であれ物凄くお金を持っている人はそれなりにいますが,そういう人は手堅い会社員とはやっぱり違う人達で,高収入の人はそれなりにリスクもあるのでしょう。もちろん当時は安定職種だった銀行員とか証券マンとかが若いうちから1000万を超えていたのであれば,会社員の頂点みたいな印象があったのかもしれませんが…。
まぁ1000万というのは凄くわかりやすい線なので,あまり深い意味がなくて書いていたのかも知れません。いまでも貯蓄を持っている層で高額と低額を分けるのに1000万というラインは良く使われます。しかし,だとすると600万というところに線を引く意味が良くわかりません。まぁ統計だから,意味がないところにも線は引くと思うんですが,人間って統計上適当に引いた線を何かの臨界点に思い込んじゃう(つまりこれ以下の人間と以上の人間に線引きをしちゃう)傾向がありますからね…。こういう数字が一人歩きしなければいいと思いますが…。