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たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

Win-Winが崩れるとき不利益は片方に集まる

2010-12-21 23:50:00 | 社会
昨日の日記は,働く女性を否定するとか卑下するものではなくて,物事には何でも裏がある,で,称賛されるものは,多分,それで得をする別の人がいるって事を言いたかっただけです。

以前日記で,親とわかれて核家族とか都会に出よう…とかいうのも,都会や工場で労働力を得やすくするためのものだったんでは?…と書きましたが,それと同じような話です。一時期あったフリータや個人事業主を賞賛する空気も,結局企業がバイトや派遣を増やし正社員を減らすという狙いがあったのかもしれません。

もちろん,誰かが得をするように振り撒いた価値観であれ,それに影響された人が同じく得をすればWin-Winってことになるのですが。ただWin-Winとかいうのは,うまく行ってるうちはいいけど,状況が変わってくると,どちらかが得をしなくなる…。そうなったときに,元々どっちの狙いで設計されていたかを考えておかないと,不具合がどちらかに押し付けられるってことになるんだろうな…ということです。女性の社会進出も,本来が女性が働き甲斐を得るとか,家庭が豊かになるって事を第一にしていれば,共働きじゃないと食べていけない…という状況にはならなかったと思うんですよね。もしそうなれば「元々の主旨と反する」となるはずで。

世の中税制とか政策とか,イイトコドリして,色々多方面にいいことがありますよ…って説明をする人がいます。子供手当だって経済対策なのか,弱者保護なのか,少子化対策なのか,曖昧なまま進めてきてます。だいたい複数の利点を上げるっていうのは,どこか本質的な狙いを隠すためにやってる…と思った方がいいのでは?と思います。狙いが一つだったら,是非を議論出来るけど,たくさん挙げて煙にまいてるだけなのかも知れないので…。
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女性の社会進出の狙い

2010-12-20 07:40:47 | 社会
下記はフィクションです;-)。

昔々,ある国の人たちは,家族で暮らしているのですが,外に出て働くのは働きざかりの男一人でした。男が外に出てお金を稼ぎ,他の家族はそのお金を元に,後は家のことをやったり,子供は勉強したりして暮らしてました。男の収入で暮らす他の家族,たとえば父親は,子供が稼ぐようになったので,早々に引退し,悠々自適,妻は,家の事は忙しいけど,外に出てお金を稼ぐことに気を使う必要もなく,比較的安心して暮らしてました。…と,言いたい所ですが,ある時,何故かそういう家族形態に対して,こういわれるようになりました。妻は夫の収入に頼って生きてるので,夫に逆らえない,外の世界は,楽しいことで一杯。また年老いた親は,老後のお金が心配,外に出ればその経験を活かしてもっと余裕のある暮らしが出来る。

そうして,妻達は専業主婦を辞め外に働きに出ました。年寄も引退をせずにいつまでも働きました。

みんなが働いて,その家の収入は一時的に増えました。でも,家庭にいる働き盛りが減ったので,家のことをやるために,便利な家電や家の設備を買ったりする必要があります。食事も外食が増えて,お金がかかります。子供の勉強も見てあげられないので,お金を払って塾にやる必要が出てきました。でもたくさんの収入を得て,それを使っていると,なんだかリッチな気分を堪能できました。

そういうのが当たり前の社会になった頃,国の経済状態が悪くなりました。というか,今までが右肩上がりだったりバブルだったので,経済状態が良く見えただけで,普通に横ばいになっただけでした。しかし,これまで先行投資してきた国や企業は借金だらけで,自由にお金を使えません。そこで,企業は,従業員の給料を下げることにしました。国は様々な控除や手当てや支援金を減らすことにしました。でも,今の社会は家の中に何人も労働力があるので,収入を減らしても大丈夫だよね?ってことになってます。一人働いたら一人分の給料だけど,二人働いて家族を養えばいいよね…ってことになり,結局家族総出で働かないと,普通に生活できない社会が出来上がりました。

…という物語が頭によぎりました。念のためにもう一度書きますが,フィクションだし,別に日本の話ってつもりもありません。

いや,今から30数年前くらいからかなぁ…女性の社会進出が「良し」とされ,働く女性がかっこいいとか,専業主婦がかわいそうとか,そういう空気になり男女雇用機会均等とかいろいろやってきたけど,それって,つまり,雇用主は人一人雇うのに,家族の分の給料を払う必要が無い社会を作るための,壮大な前振りだったんじゃないかな…とか最近思います。昔は社員の家族までが(会社にとっての)家族と言っていた社長とかもいたらしいけど,いまどきそんなこと考えないだろうし,社員が家族を食べさせられないとか言うと,奥さんも働きに出れば?とか言いそうだよなぁとか思ってしまいます。

わたしは昔から,女性が社会進出することを賞賛する言い方って,引っかかるものがあって,女性別に社会に出てもいいけど,だったら男性が女性に食べさせてもらっても良いよなぁ,でもそれが普通という風潮にはなって無いよなぁと思ってました。裏があるとは思っていて,それは女性を使う事により優秀な労働力を確保したいから…だと思ってましたが,むしろ男性も女性もどちらも低賃金で雇えるように…ってことじゃなかったのか?とか最近の雇用事情を聞くにつれ思うようになりました。

まぁ最近は専業主婦が勝ち組…みたいな意見もあるみたいなので,この辺の風潮は変わってきてるのかもしれませんけどね。
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18禁がいかがわしいというのはおかしい

2010-12-19 07:13:04 | 社会
都のマンガ表現の規制条例が成立しました。多少TVでも報道されているようです。この条例は性犯罪を賛美するような表現をしてるマンガを子供が買える売り場から除くというもの(若干意訳)ですから,マンガでの表現自体を禁止するのではなく,そういうマンガを大人向けの書棚で売りなさい…ということになります。

ちなみに,この条例に反対する人達が石原都知事の過去の作品の性表現をパロディにしようとか言ってるようですが,相手は洒落がわかるような相手ではない気がするので,止めておいた方がいいんでは?と思ったりもします。

先日書いたとおり,わたしの懸念の一つは過去の作品はどうなるの?ということですが,今日ネットで見かけた話では,例えば火の鳥の様な名作は,そういうシーンがあっても名作だから規制対象にならないとのことです。なんじゃそりゃ?,と思ったのは,名作だからOKというのであれば,名作であるかどうかは,誰が決めるのか?ってこと。それを行政に決められるのであれば,さすがにたまらんなぁと思います。多分都知事の表現も名作だから,良いという論理なんでしょうね:-p(あれはマンガではありませんが)。

さて,物差しを誰が持つのか?というのは大きな懸念なんですが,ゾーンニングが果たして悪いことのか?というと,わたしはそうとも思いません。子供を持つ身としては子どもにみせたくないものは,マンガに限らずあります。子供を箱に入れて育ててもいつかは社会に出るのだから,見せて自分で考えさせてという意見もありますが,それはある程度大きくなってからで,小学生に大人が楽しんだり考えさせられる内容を見せられても,自分で考えられるわけ無いし,混乱するだけでしょう。そういう社会規範というものは,社会と自己の区別がつき始める中学くらいから,適切に教育を伴って,考えさせるべきものだと思います。

ただ,おかしいな…と思うのは,子供が見るべきではないという表現がイコール「いかがわしい」という風にとらえるという風潮があることです。実際規制に反対の意見の中にも,成人向けと指定されると,人前でそのマンガを読みにくい,お店で買いにくい,店も扱いにくいとされるという懸念があるみたいです。

確かにわたしも「成人向け」とか「18禁」というと,いかがわしいとか,下劣という印象を受けることは否定できません。ただ,上に書いたとおり,子供に見せるべきではないという表現はいかがわしいからではなく,問題が難しいからです。そう考えると,18禁が恥ずかしいコンテンツという風潮自体がおかしいような気もします。映画やゲームには「R指定」という便利な言葉がありますが,どうも「R18」と書くと「18禁」よりもいかがわしさが減るような気がします(笑)。

実際にわたしは成人向けのゲームやマンガの中にも,すばらしい作品を観た事があります。ただ,本屋で18禁のコーナーに行くと,かなり買うのに躊躇するような本が多いのも事実です。ゾーンニングが必要といいながら,実際は乱暴な二分割しかゾーンが存在せず,かつ,その一方が極めていかがわしいというイメージがあるという現実は,つまり,その乱暴な線引きに行政が無理やり表現を押し込むということになります。

最初に名作は規制されないという話を書きましたが,名作でも子供に見せるべきではない作品はあります。ただ,それをいかがわしい作品に押し込めるべきじゃないというのであれば,そのゾーンのイメージをまず変えていくことを先にすべきでは無いか?という気がします。つまり表現を分けるのであれば,まずは分ける先を作るべきだということです。
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少数のために

2010-12-16 21:53:54 | 社会
民主主義は決定手段として多数決を用いるので,そこだけみると多数派のために物事が決まっていくように思います。ですが,実際はそれじゃダメで,少数派の事も考慮しないとダメ…という気がします。ですが,それは感覚的なもので,きちんと綺麗に納得が行く説明が難しいと思います。

一つとして「ニーメラーによる詩」がうまく説明してるように思います。要は,他人事だと思って,無視していたら,結局はいつか自分に回ってくる…というような話。つまり言い換えれば,自分は少数派じゃないと思っていても,自分が少数派にならないとは限らないということ。

ただこの詩自体が少数派とは書いておらず,自分と信条が違う人を守らないと自分も守られない…という話なので,少数派のの話にはピンと来にくいという気がします。

アンカテさんがかいた「景気と道徳と表現規制」後の方で引用している,マイノリティの規制の話は,それよりももっと直接的でわかりやすいと思います。要は全てにおいて多数派…という人はいないでしょ?。人は誰もが少数派の部分があるので,それを守るために少数派を守るという合意が必要だ…ということなのだと思います。

アンカテさんの話は国の規制と個人(家庭)の規制をあげて,国が規制を行うことの危うさ…を書いてます。この事自体は説得力があると思うのですが,幾つか気になることもあります。経済については個人の中での規制と国の規制…と両極端ですが,実際は昨日も書いた通り,税制等のように国が個人に対して「得になる行動をつくる」ことによって選択肢を残しつつ,誘導する…ということが良くあります。保険の税控除で,数年前に地震保険が対象になったのも,国が個人に対して緩やかに地震保険に入れと誘導してることになります。

そう思うと,表現の話も情報の話も,多分個人の規制と国の規制という二つのやり方じゃないやり方があるんだろうと思います。業界の自主規制とかじゃなくて,もう少し個人がそうありたいと思うような緩いやり方,お店もこうした方が得というようなやり方,そんなものがあるんではないでしょうか?。

少数派をまとめて多数派の利益に沿うようにするには強制的な力ではなく,もう少し緩やかな力で行くようなやり方もあるのだと思います。少数派がトラブルなく多数派と同化していく前例は幾らでもあったのではないでしょうか?。それは少数派がそうすれば得なやり方だったのではないか?と思います。少数派の利益を守ることが結果的に少数派を多数派と同化させることなのかも知れません。マンガの規制の件は,わたしは落しどころが見えないのですが,こういう風に考えられないか?と思いました。
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子育てと貧乏

2010-12-14 21:00:00 | 社会
教えてgooから話題を拾っている教えてウォッチャーで「貧乏な人は子供を作ってはダメなのか?」という話題。これには限らないのですが,最近,貧乏だから子供が作れないという話や,子供養育にお金がかかる…という話を良く聞きます。…良く聞くゆえに,なにか違うんじゃないか?という気もしてます。

確かに自分も小さい子供がいるので,この後どれくらいお金がかかるんだろう?とか不安に感じることもあります。この例で出ている年収300~500万で不安に感じるというのもわかりますが,でも多分倍くらい収入があっても不安なんじゃ無いか?という気がします;-p。お金が無いと確かに不安ですが,じゃぁお金があれば安心か?というとそんなことないのじゃないでしょうか?。

お金があれば,子育てが大丈夫というのは,お金で子育ての問題が解決出来るという考えであり,なにかそちらの方が問題な気がします。もちろんお金が無いと不安というのは,お金があれば安心という話ではありません。でも,子供を育てられるか?という不安というのは,お金以外にもたくさんあるのに,お金ばかりが意識に上がる…ということの方が何か問題の様な気もするのです。子供の問題をお金で解決できるのではないか?。勉強も体力も学習塾やスポーツ教室で,子供同士の遊びもゲーム機や携帯を買い与えることが解決もしくは重要…と考えているんじゃ無いか?とか少しおかしいんじゃない?とか疑ってしまいます。

もちろんお金がなくて,問題が解決できないケースもあるのでしょうが,一方で,お金は問題の本質ではないようにも思います。


あと少し皮肉めいた言い方をすると,これは以前も書いたけど,お金が無い人の方が,将来の自分の面倒を見てもらうために子供をきちんと育てたほうがいいんじゃない?…とか少し思います。もちろん大変なことは承知でいってるんですが,発展途上国とかはこれが普通の考え方でしょう。もう一つ。お金が無いと子供がかわいそう…と思ってる親に育てられた子供は,多分貧乏な人を差別するのではないか?。わたしは自分の子供をそういう価値観にしたくない。そういう風にも考えたりします。

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夢を追うには生々しいことが必要

2010-11-29 19:00:00 | 社会
匿名日記に「アートで生きていくと決めた君のために。 」という文があった。こう書くのもなんだけど,良い文だと思う。

文はアートで食べていくには,「嫁」「大学院」「木っ端仕事」「ともだち」「東京に住む」「バイト」「強い心」が必要と書いている。文章は軽い文体で書かれているけど,書かれている内容は多分あっていると思う。嫁とか友達とか書いているのも,心の支えというよりは経済支援とか仕事を得るためとか,そういう生々しい話。

要はアートで食べるというのは夢を追うとか,好きなことで食べると言うことなんだけど,夢を追うには,かえってきれいごとではなくて,生々しい計算が必要だということ。夢を追うんだから,他の部分は妥協でもなんでもしろということでもある。

面白いなと思ったのは文は「アート」と書かれているけど,これ研究とかで食べるとか言うのでもほとんど同じ。食べるために仕事を選ぶじゃなくて,好きなことを仕事に選ぶ場合は,多かれ少なかれこういう計算は必要なんだろうな…と思った。夢を追うにはしたたかさが必要なんだろう。

余談だけど,「吉祥寺」の名前が出てきて,笑った。吉祥寺ってそういう街なんだ。
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スマートフォンで家電はネットに繋がるか?

2010-11-27 23:30:00 | 社会
medtoolzさんの電線に意識が宿るを読みました。要はスマートフォンが便利だ。これからネットに繋がるものは増えていくのでは?みたいな期待が書かれてます。

わたしは職業柄,そういうことは望ましい…と思うのですが,一方でそう簡単にはいかないだろうな…とも思います。もちろんmedtoolzさんも昔提唱された情報家電が全然拡がらなかった…ってことは書かれてますが。

medtoolzさんの様に情報へのリテラシが高く,新しいものにどんどんトライして,おもしろがる方は,多分これからこういうものが拡がってどんどん便利になるんだろうな…と思うんでしょう。でも多分世の中の幾らか…もしかしたら半分以上の人はそうじゃないかも知れません。

わたしの様に,家電をネットに繋いで欲しい…と思ってる方から見ると,どうしてネットに繋いでくれないのだろう…と思うことの方がしばしばです。最近のTVはLANの口がついているし,wi-fiだって使えるのもあるんだけど,それでも繋いでいる人は少ない…と聞きます。他の家電もLANが繋がるのに繋げないというものは結構あるみたいです。プリンタや複合機ですらつながない人もいます。

原因はいろいろあるんでしょう。セキュリティに不安を感じるという人もいるようです。新しい操作法にトライしたくない…という人も結構多いんじゃないかな?…とも思います。今,使えているから,別にいいという感じで…。従来出来ていたことがネットに繋ぐと便利になる…というのは,今不便と思ってなかったら,やらないことの方が多い,いや,新しいものが好きな人は慣れるまで我慢して使うのでしょうが。あと,ユーザが本当にやったらありがいたいことを今までのネット家電が実現できてないのかもしれません。ネット側にコンテンツが無い…ということもあるでしょう。

有線LANや無線LANと違って,スマートフォンというのは最初からネットに繋がってるから,設定の不便さは少しは低いかもしれません。アプリを自分でダウンロードできるので,ユーザの要望が反映された新しいバージョンがどんどん出るかもしれないし,それにあわせてコンテンツも増えていくかもしれません。そういう意味では,ようやくこれからネット家電が始まるのか?…と思う一方で,本当にそんなにバラ色なんだろうか?…ということも思います。実際どっちなんだろうぁ。
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若者が年金で損をするというのは本当だろうか?

2010-11-06 22:36:59 | 社会
ネットでひろゆき氏が「負けが決まってる勝負を死ぬまでやらされる若者世代」で書いてることに突っ込みたくなったので。要は年金問題で,若者は損をし年寄りは得をしてるという話です。

数字を挙げていて,多分あってるんでしょうが,嘘をつかずに,間違った結論に誘導してるように読めました。

まず年金が20代の人が払い込んだ額の6割しかもらえない…っていうのは明らかに平均値か何かでしょう。年金は長生きすればするだけもらえるし,早く死ねばたいした額をもらえません。個人単位では何割もらえるか?という確定はありません。以前何歳まで生きたら(74か84だったと思うけど,忘れた)払い込んだ額もらえるとわたしは書きましたが,要は平均寿命が,そこまであるか?ってだけの話。

若者の貯蓄が少なくて年寄が多いのは当たり前,何が悪いの?って感じです。で,60代の人が払い込んだ額の6倍をもらえるというのも,これも平均なんでしょうが,それもあるけど,そもそも60代の人と,今の20代の時代は物価が違います。物価が上がったし金利も高かったので,たくさんもらえるのは当たり前でしょう。こういうのは絶対的な額ではなく,例えば大学出の初任給とかで正規化しないと比較のしようがありません。つまり60代の人が新入社員のときに1万掛け金を納めるのと,今の人が1万納めるのでは負担の度合いが違います。これを額で比較するのはおかしいです。

ちなみに今はデフレの時代ですから,むしろもらう額が減っても出来る生活レベルは同じようには下がりません。

そもそもおかしいと思うのが,年金と他の貯蓄や資産運用は性質が違います。年金は個人がかけた額で決まるのは月の支給額であり,総額ではありません。総額はその人の寿命で決まるのです。どんなにたくさんかけた人でも,また60代だろうが今の20代だろうが,年金をもらい始めて,1年程度で死ねば払った額はもらえないだろうし,90歳とか100歳とかまで生きれば,払った額よりたくさんもらえるものです(何歳で元を取るか…っていうのはもちろん年代で違うでしょうけど)。自分で資産運用をどんなにしても,自分の寿命にぴったりで使い切ることは難しいでしょう。早く死ねば資産が残るし,長きすれば,死ぬ前に破産するかもしれません。

年金は長生きしても少なくとも一文無しになることは無い…っていうものです。ちなみに破産すれば生活保護を受ければいい…という考えはわたしは賛同出来ません。こういうと怒る人もいるかもしれませんが,わたしは生活保護を受ける暮らしは労働者や年金生活者より低くあるべきだと思ってます。一部の病気などでそうならざるを得ない人は除きますが。

年金を貯蓄や資産運用の様に語る人がいますが,わたしはそう思いません。ポートフォーリオ的に考えれば,年金と貯蓄と資産運用はすべて行うべきでしょう。年金が破綻しそうだから年金をやめて,そのお金を資産運用に使え…なんていう人は,そのお金を騙し取って儲けようとしてるのでは?とわたしは疑ってしまいます。
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核をもつと本当に国を守れるのだろうか?

2010-10-31 23:31:54 | 社会
石原知事が日本も核を持つ議論をすべきとか言っていた。

わたしは日本が核を持つメリットが良くわからないので,持とうとは思わないのだけど,案外ネットではこういう石原氏の意見を支持する声もよく聞こえました。石原氏が「タブー」と言っているように,核を持つことに反対すると,どうも思考停止してるように思われるのかな?とも思いますが,でも,考えても良くわからないので,とりあえず書いておきます。

分からないのは核を持つメリット。本当に核を持っていたら日本は守れるのでしょうか?。日本はアメリカの核の傘に守られているとはよく言われますが,日本が核を持てば,アメリカの傘は不要になるのでしょうか?。そもそも核を持ったとして,その核はどういう場合にどの様に使うものなのでしょうか?。どこかの国がどういうことをしたり,どういう攻撃をした場合に,核はどの様に使うと効果的なのでしょうか?。よく分かりません。相手が撃ってきたら打ち返すのか?。撃ってこなくても撃ちそうだったら先に撃つのか?。そんなことをやったら,他の国に批判されないのか?。

核を持つべきだという人は,あたかも核を持っていたら,敵が攻撃してこないと言いたげですが,使い方を決めて無い兵器なんてもっていてももてあますだけです。また今核をもっていない国が新たに核を持つと,その過程で,どれだけのほかの国に批判を受け,関係が悪くなるやら,その辺も考慮してるのでしょうか?。

核を持っている大国はたくさんありますが,実際に核を戦争に使ったことがあるのはアメリカだけです。しかも日本との戦争以降,まったく使ってません。核を持っていても紛争を行っている国はたくさんあります。核を持っていてもテロも受けます。核をもってないから国が滅んだ…という例があるのかも良くわかりません。

核さえ持てば,あたかも国のランクが上がるとか独り立ちできるという考えこそ,近所の某国と同じような感覚の様な気がして,それこそちゃんと考えているのか?と思います。
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本屋

2010-10-29 20:14:09 | 社会
アマゾンが本屋でバーコードの写真を取ると,通販で本を買えるサービスをやるらしいという話を聞いて,それは
ちょっとひどくないか?という気がしました。よく読むとアメリカでの話みたいですが。

ひどいなと思ったのは,それはアマゾンが本屋をショールームとしてただで利用してることになるからです。ネットでの反応をみると,何が悪い…みたいな意見があったり,本は重いからネットで買うという人もいて,こういうサービスに肯定的な意見もあるようです。

本を買うのはネットで充分という人も多いようですが,本が無くなれば現物を見て買うことが出来なくなりますし,本棚や平積みから本を見つけることも出来なくなります。本は誰かの推薦や広告のみからしか買わないという方は,それでもいいんでしょうが,わたしは本屋で見て買うことも結構多いので,それは困ります。ネットで買うこともありますが,多分8割は本屋で買ってます。

…まぁ是非についてはこれくらいにしておいて,じゃぁ本屋はどうするか?ということ。

この記事を読んだときに,日本は本屋は再販制度で定価売りしかできないので,価格競争が出来ない,であれば,ポイントカードとか,おまけをつけるとかそういうことをするしか無いのだろうな…と思いました。と思って,今日ちょっといつも行く本屋にいったら,ポイントカード始めました…とかやっていて,まぁこういう流れになるなぁ,と思いました。

で,もう一つ思ったのが,家で本を注文する人はどうしようもないけど,本屋でバーコードを読んで注文するような人は,別に本屋まで来てるんだから,もってかえるの重いとかいう人には,配達するか,もしくは本屋が通販をして,その場で注文できるようにすればいいのでは?という気がします。もちろん,そのシステムを始めるにはある程度規模が大きい本屋で無いと無理でしょうけど。

でも携帯で撮ってメイルするっていうなら,本屋自体にはシステムはいらないんですよね。いかがでしょうか?
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