京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

心に残った人

2007-12-29 00:47:05 | 心に残る出来事
先日バスに乗って四条河原町へ行った時のことです。
バスに乗ると、70代くらいの女性の横の席が一つ空いていました。

「すいません。。」と小さな声で言って座ると、にこっとされたその人。
とってもお洒落な方で、指輪にネックレス。。

でも、キンキンギラギラではなく、
洋服とのコーディネイトを考え、上手に組み合わせてされています。

座って1分もしない時、その人が

「あっ。。」っとちょっと大きな声を出されました。
「いや~。左右違うイヤリングをしてきたわ。。」
ひとり言のように言われています。

思わずその人の方を見ると、
手のひらに違う形のイヤリングが2個。
たしかに色は似ているけど、
一つは石、一つは織物のイヤリングなのです。

もともとイヤリングが大好きな私、
石のイヤリングがなんとも素敵で

「素敵なイヤリングですね~」と思わず声をかけてしまいました。

「そうでしょう~。これはね○○温泉で買ったものでね。。。」

と、購入時から今に至る説明が続きます。

「私、イヤリングが大好きなんですよ。」と言ったのを皮切りに

「まぁ、そうなの~。

と、その方は完全に私の方をむいて、お話モード全快。

話はイヤリングのことで盛り上がり、
ピアスのこと、アクセサリーの事と続き、

私たちが知らない者同士である事を知っている周りの方に、
チラチラと見られながらも、二人で、話が弾むこと弾む事。

「ねぇ、どこで降りるの?」と聞かれ、

「四条河原町です。」と言うと、

「よかった~。じゃあ、いっしょね。」

「そうですね~。」 

四条河原町で降りるまでの20分間ほど、
ずっと話し続ける事になりました。

と、その方が大事そうに定期入れを出し、
見せてくださったのは、娘さんの写真でした。

「綺麗な方ですね~。」と言うと、

「今年の1月に、47歳で亡くなったの。。」と。

「え~~え。。。と、私は言葉もありません。

娘さんの病気のこと、亡くして辛かった思い、
それでも辛い体験から立ち直り今は元気なこと。。

まだ、1年にもならないのに、
どうしてそんなに明るくいられるのか不思議がる私に

「あの子の人生はきらきら輝いていたの。
だから、幸せで凝縮された人生を送ったのだと
思うことにしたのよ。」
 と、おっしゃいます。

四条河原町に着き、

「見ず知らずの人とこんな事をおしゃべりしたのは
初めて。。聞いてくれてありがとう。。」


と明るく笑って、その方は雑踏の中へ。

私こそ、こんな経験は初めてで、色々な話を聞かせて頂き、
人生の先輩から、人としての生き方や心の持ち方を
教えてもらったような気がしました。
ありがとうございました。




それにしても、今年はどうしてこんなに強く、明るい人と
ばっかり出会ったんだろうか。。

御近所で知り合った方といい、今日の方といい
お二人とも、今年、娘さんを亡くされているのに
もう、私以上にすっごく明るく、元気いっぱいなのです。

*御近所で知り合った方のお話はこちらからどうぞ。

                      「彼女の癌が消えた!」

この方も、本当に明るく強く、元気パワーいっぱいの方なのです。



人には、それぞれ外から見ただけでは分からない
色々な辛い思いや、悲しい出来事があり、

そんな思いを抱えつつも、前向きに明るく生きて
いかなければならない。。

お二人から学んだ事は大きいような気がします。


お二人のようには、
なかなか強くなれそうもありませんが、今の、
普通に暮らせる日々(悩む事はそりゃありますが。。)に感謝して、

私も、明るく頑張って生きていきたいと思いました。


さて、今年はこのブログで最後になると思います。
30日から1泊で城之崎まで蟹を食べに行く予定なのですが、
30日からの大雪情報が飛び交っていて、
だ、だいじょうぶ。。と、ちょっと心配しています。

雪の露天風呂には憧れるけれど、
行き帰りには降らないでほしい。。なんて甘いことを
思ってますが、どうなるんだろうか。。


今年の1月10日からブログを始めてもうすぐ1年。
私のこの拙いブログをいつも見て下さっていた方、
本当にありがとうございました。

また、来年も続けて書いていこうと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします。

どうぞ、皆様よいお年をお迎え下さいね。

では、また来年。



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