今のシーズン、花や木の元気が良い。
そのひとつにヒメウツギという花がある。漢字で書くと姫空木。
この花は、先日行った広島県瀬戸田町の平山郁夫美術館の前庭に凛として白い花を咲かせていた。
帰宅して調べてみると、5月〜6月にかけて咲く花で、木の釘として用いられていたので「打つ木」からという説もあるという。
平山郁夫美術館の門を入ってすぐ左のところと玄関近くに、清楚な白い花をつけていて、目を引いた。
私が訪れた昼下がり、庭掃除をしていた女性が丁寧に水やりをしていたが、この花は本来、寒さにも強く頑健で、1日に数時間日が当たる場所だったら育つという。
一瞬、遠くから見るとスズランと見間違えるほど白の花が美しく、平山郁夫氏が愛していた花かどうかは知らないが、世界に誇る日本画家の美術館の庭にふさわしく可憐な白い花がピッタリマッチしている。