Frontier

よく歩き、よく眠り、そしてよく撮る毎日。生きてる限りは『フロンティアスピリット』で!いつまでも明るく元気に・・・

先輩

2012年11月11日 | Weblog

毎日恒例の散歩をしていて、この日のコースは大学の近くを通り、呼び込みに惹かれるようにキャンパスの中に入っていった。

日頃から大学キャンパスには行ってみたいとは思っていたが、用事もないのに入るわけには行かず、散歩のコースとして周辺を歩くものの、中に入るのは躊躇していた。

構内には、親御さんらしい人と一緒に歩くファッショナブルな女子大学生や我々の年代風の人など、明らかに大学生ではなさそうな人もおり、プラタナスや桜の木が紅葉したもとを、活気ある学生の姿に交じって歩く風景は、10年近く前に訪れたときと風景は変わらなかった。

私はこの大学の先輩ではない。だからキャンパスに入るといつも新鮮な空気がするのを覚える。

ただ、今の大学祭は私たちの時代に比べ、研究発表や学生達が社会に訴える集いなどが少なくなってきていて、どこの大学祭に行っても同じように食べ物、飲み物販売のバザーが主流となっている。学問発表の大学祭が少なくなっているのはやや寂しい気がした。

キャンパス内をざーっと見た後、正門から出ようとしたとき、この大学のOBで会社の元上司の先輩とばったり出会った。

私より約10年上、現役時代とほとんど変わらず、血色のいい顔、胸を張った歩きぶりですぐ先輩と分かり、こちらから声を掛けた。ニコニコしてお互い笑顔で近況を話し合った。

先輩・・・「いゃ~、実はここの大学院に入っているんだよ」「ここは大学院生は待遇が良く、研究環境を整えてくれていて、居心地が良くて・・・。入学時から5~6人の部屋に、個人の机、パソコンなどがあって、カードキーでいつでも研究室に入れるし、冷暖房完備で若い人たちに交じって勉強が出来る素晴らしく快適な環境で、家にいるよりリラックスできる・・・」などと話していた。

いつもながらのお元気そうな喋りで、74歳とは思えない溌溂さに圧倒されてしまった。

『人間死ぬまで勉強』ということばを先人から聞いたことがあるが、まさにそれを地でいく先輩に偶然出会い、家に引き籠っていては良くないとの考えを改めて強くした。

会社定年後は働き続けた先輩も多いが、生きている限りは大きな目標を設定し、それに向かって進む姿勢は大切にしなければいけない・・・趣味にしても探究心を持ち、自己満足でも輝く生活を続けることが長生きの秘訣のような気がしてきた。 

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