森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

立春なのに

2023-02-04 | 日記


 今日は立春です。
 暦の上では寒が明けて春になりました。
 しかし、この森では今がいちばん寒い時季です。
 まだまだ春は遠く、その兆しは感じられません。
 ただ、日はわずかながらも確実に長くなっていますから、知らずのうちに
 人や生きものに変化をもたらしています。
 1か月待てば緑色が見られるのですから、みんな希望的です。

 しかし、今冬の北海道では、あまりいい話は聞かれていません。
 この辺りに飛来したオオハクチョウや東部のタンチョウから鳥インフルエンザ
 が検出されました。
 幸い近くに養鶏場がなかったので、大規模な鶏の殺処分はなかったようですが、
 観光業者にとっては大打撃です。
 せっかくコロナ禍が収束方向になり、これから挽回しようと張り切っていた
 矢先ですから残念です。
 また、ロシア・ウクライナ戦争のとばっちりで、長年続いていた日ロ漁業交渉
 が今年はおこなわれません。
 ということは、これに携わる漁業者が出漁できないままになっているのです。
 仕事を失うのですから大変なことです。
 こんなとき、お偉い先生方はなにか考えてくれるのでしょうか。
 忙しいから無理でしょうか。



 昨日、道内最後の地元資本の百貨店である帯広「藤丸」が閉店しました。
 122年間営業してきたそうです。
 頑張りましたね。
 そして今日は、函館のデパート「テーオー」が8月末に閉店するとありました。
 こちらは比較的新しいのですが、61年続いたそうです。
 今や百貨店の閉鎖は全国的におこなわれていますから、珍しいことではあり
 ませんが、近くでおきるとやはり淋しいものです。
 函館ではすでに地元創業の「棒二森屋」がなくなり、今度の帯広「藤丸」閉店で
 北海道における地元資本の百貨店は完全に消滅しました。
 
 人口が急速に減少しているから、モノが売れないのは仕方がないことなので
 しょう。
 自分が小さいころは、確か「7千万国民」などといっていましたから、この
 数十年で約2倍の人口になったのですね。
 考えてみると、これもまた凄いことです。
 今それがまた元に戻っていくのですから、増えていった時におこった
 さまざまなことが逆に発生していくと思われます。
 変化を嫌う国民性ですが、否応なしにその渦に放りこまれるようです。
 しかし、それもけして悪いことばかりではありません。
 その昔、良かったことや楽しかったことはたくさんありましたから。

 今日の森は久しぶりに朝から晴れ渡り、青空を背景に真っ白い雲が躍動
 しています。
 変わらない自然に癒される日々です。
 

 

 
 
 
 
 
 
  
  
 
 
 
  
 
 
 

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