森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

7月がゆく

2021-07-27 | 日記


 7月も残りわずかになりました。
 来週はもう8月です。そういえば急に日が短くなりました。
 毎年この花が咲くと、7月が終わるのです。
 今年こそは名前を覚えようと、野の花図鑑を調べました。
 ビロードモウズイカ、別名ニワタバコ、に似ているのですが正確なことはわか
 りませんでした。
 たぶんこの辺りの誰に訊いてもわからないでしょう。
 食べられるものなら、みんな知っているのですが。



 こちらは1週間ほど前に、初めて二輪だけ窓辺に咲いた花です。
 もちろん名前はわかりません。
 野の花図鑑に出ていたヒヨドリバナやヨツバヒヨドリに似ているのですが、
 こちらは花が白なのです。
 ヒヨドリが鳴くころに咲くので、この名前がつきました。とありましたが、確かに
 ヒヨドリは鳴いています。
 なにしろ、いきなり目の高さに咲いたものですから、おったまげてしまいました。
 風が運んでくれたのでしょうか?
 

 オリンピックが始まってからというもの、日本選手がどんどん金メダルを取ってく
 れるから、日本中が大フィーバーになっています。
 おかげでコロナもどこかへすっ飛んでしまいました。全国的にどんな状態なんで
 しょうか。あまり報道されません。
 昔から、祭りのさなかには不景気なことはいわないのが鉄則です。
 「明日はいらない 今夜が欲しい」(港町ブルース、森進一)これでいいのです。
 宴のあとは、野となれ山となれ「明日は 明日の風が吹く」(裕次郎)でもいいの
 です。ちょっと昭和っぽいけど。

 そんな世情をよそに、季節は静かに確実に移り変わっています。
 来週はまちがいなく、オオハンゴンソウが咲きます。
 「そろそろ夏が終わるよ」と語りかけてきます。
 残り少ない夏を楽しみましょう。


 
 
 
 
  
 
 

盛夏

2021-07-18 | 日記


 横津岳に真夏の雲が立っています。
 やっと紫陽花のつぼみがでてきましたので、いよいよ北海道も夏本番です。
 


 昨日、今日と30度に近い暑い日が続いています。
 この森では例年、8月初めに暑い日が2~3日ありますが、7月半ばでこんな
 に暑いことは珍しいです。
 


 去年は閑散としていた湖畔のキャンプ場ですが、今年はずいぶん早くから賑
 わっています。
 みんな、長く続くコロナ自粛で疲れてしまって、少しでも安全なアウトドアの
 レジャーを選んだのでしょうか。
 この感じでは、子どもたちが夏休みになったら、大変な混雑になりそうです。
 上手にやってくれるといいですね。

 今週は大暑に入ります。
 いつもなら、会社などでは「暑気払い」と称してビヤホールで、飲み会が盛
 んにおこなわれる時季です。
 しかしこの2年間は静かな夏です。
 お勤めしている人たちは残念ですね。
 来年は、はたしてどうなるのでしょう。

 そんな都会の夏とは対照的に
    「 みじか夜や 毛虫の上に 露の玉 」 蕪村
 こんな句がぴったりの森の盛夏です。



 
 
 
 

 

7月

2021-07-09 | 日記


 湖の方から、子どもたちの元気な掛け声が聞こえてきました。
 急いで湖岸に降りたのですが、もうカヌーは遠くに小さくなっていました。
 けれども、声だけはいつまでも湖面に響き渡っていました。
 去年はどこの学校も来ませんでしたから、なんとも淋しい7月でした。
 今年はコロナにめげず、よく来てくれました。
 子どもたちにとっては生涯忘れることのない、夏休み前の自然体験授業です。

 我々地元民にとっても、子どもたちの声を聴くのが、元気になれるいちばん
 の薬です。



 毎年くりかえされる梅雨の終盤の大災害ですが、テレビを見ているとあまり
 にも気の毒です。
 さらに避難所での感染も心配です。
 
 日本に住んでいる限りはしかたがないこととはいえ、3兆円あればかなり良
 くなったように思うのですが。
 なにせ祭り好きの国民性ですから、宴が始まって「勝ったの負けたの」にな
 れば、すべてを忘れてハイになっていくのでしょう。
 これまた感染が心配です。
 
 集団には、常に冷静にマネージメントできる人が必要ですね。



 今月は学校の夏休み、新盆、海の日、土用に大暑と、さまざまな行事が目白
 押しです。
 我々も何とか工夫して、液晶画面を通さないリアルな体験を、子どもたちの
 感性に届けたいと考えています。


たなばた

2021-07-03 | 日記


 7月に入ったとたんに、スイレンが開き始めました。
 今年は例年よりかなり早いです。
 やはり気温が高くなっているのでしょうか。
 
 7月はちょうど1年の折り返しですから、気持ちを新たにするにはいい時です。
 来週7日から小暑に入ります。そして七夕です。



 北海道には元々梅雨がないし、小暑になってもそれほど急激な暑さにはなりま
 せん。
 なので、これを生活の切り替え点とする習慣はないようです。
 内地では小暑がくると、そろそろ梅雨明けを感じて「さあ、これから酷暑にな
 るぞ」と本格的な長い夏に向かって準備をしていきます。
 これ以降気温はうなぎのぼりで、連日熱中症予防の呼びかけがおこなわれます。
 
 以前は、大暑から立秋までの2週間ほどの間に、暑中見舞やお中元を交わして
 いたのですが、今はメチャクチャ暑くなっているので、小暑の梅雨明けから
 どんどん出すようになっています。
 百貨店などは、小暑の前からお中元コーナーを設定して、大宣伝しています。



 七日は七夕です。
 七夕を「たなばた」と読むのですから日本語は難しいです。
 この祭りを中国から持ち込んだとされる、秦氏の京都の地を太秦「うずまさ」
 と読むのですから、さらに難しいです。

 七夕といえば、仙台と平塚です。
 どちらも3日間で200万人以上の人出で賑わう、それはもう大変な規模です。
 しかし平塚に関しては去年は中止、今年は形ばかりの行事をするものの、基本的
 には中止のようです。
 


 函館の七夕はとても楽しいものです。
 子どもたちが近所の家々を回って、お菓子を集めます。
 そのために、家の人たちもお菓子を準備して、かわいい子たちを待っています。
 なんともほのぼのとした光景ですね。
 これなら、注意すればコロナ禍でもやれますよね。

 もともと、東北の三大祭りも七夕がルーツと聞きます。
 去年はこのほとんどが中止になりましたが、今年はどうなるのでしょうか。
 2年間もなにもないのは、子どもたちにとっては淋しい限りです。
 凾館のように、何とか子供たちだけの小規模なもので開催して、小さい子の夢
 や楽しみを繋いでほしいです。