森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

早い夏

2019-05-26 | 日記


 このところ暖かく青空の澄みわたる快適な日が続いています。
 一方、今日は佐呂間町で39.5℃にもなったそうです。
 いや~大変でしたね。

 申しわけないようですが、この森は程良い暖かさで湿度も低く
 半袖で過ごせる快適な一日でした。



 光はすでに晩春というよりも夏そのものです。



 どうやら今年は、長くて夏らしい夏になりそうです。


                         動(yurugi)

暮の春

2019-05-19 | 日記


 若葉が茂って、森は晩春の風景になりました。
 生きものたちの、夏をむかえる動きが活発になっています。



 フクロウの子が、こわごわ巣から顔を出しました。
 明るく広い世界にビックリ!
 そして、生まれて初めてジイサンという生きものを見たのでした。



 ヤマゲラは美しい鳥です。
 キィ―ンと甲高く鳴いて飛びます。
 なぜか、いまさらなのに、幸せを運んで来るように感じてしまいます。



 森の生きものたちに、己の衰えた活力を鼓舞されます。
 しかし、変に落ち着いてしまった精神を活性化するのは、容易なことでは
 ありません。
 
 夏至に向かって足早に変わりゆく暮の春です。


                            動(yurugi)
 
 

一番良い季節

2019-05-11 | 日記


 荒々しい雪解け水の流れも収まり、いよいよ新緑の爆発です。
 スカスカだった風景が、あっという間に萌え木の若葉色に埋められてしまいました。
 
 一年で一番良い季節の到来です。



 森中のすべての生けるものは希望に溢れています。
 人もそれに引きずられて、若返った気持ちになります。
 なんと嬉しいことでしょうか。



 水芭蕉の真っ白な花が落ちて、大きくなった葉だけが湿地を埋め尽くしています。
 葉いっぱいに春光を取り込んで、これからまだまだ成長していき、おばけのように
 大きくなります。



 桜花が落ちて、地上のたんぽぽと仲良しになりました。

 人は、自然の移ろいにまかせて、ただ無抵抗に流されていくのが一番良いようです。


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山桜

2019-05-05 | 日記


 元号が変わって、山桜が満開になりました。
 そう、ここも日本なのです。



 「敷島の大和心を人問わば 朝日に匂ふ山桜花」 本居宣長
 
 森の中で暮らしていると、ここは日本なのか? 自分は何人なのか?
 なにも分からなくなります。
 各種税金を日本に納めているのは確かだから、この森とは無縁の
 場所で誰かのために有効に使われているのでしょう。



 「さまざまの ことを思い出す 桜かな」 松尾芭蕉

 「元号・桜」このキーワードから忘れかけていた遠い昔のことを思い出しました。
 どうやら日本人のDNAに組み込まれているようです。

 こぶしも元気です。


                          動(yurugi)