森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

もうすぐ春

2023-02-22 | 日記


 二週間も続いたどんより曇り空がやっと明けて、今日は朝から
 まばゆいほどの陽の光が降りそそいでいます。
 おかげで気温はグンと上昇し、暖かい冬日になっています。
 
 向こう一週間の天気予報では、朝晩はまだマイナス気温になる
 ものの、日中はほぼプラスとなっています。
 いよいよこのまま、一週間すれば春へ突入です。
 
 交通量の多い幹線道路はすでに雪は解けていますが、周囲は
 まだまだ深い雪景色です。
 しかし陽が差すと、その空気はもう真冬のものではなく、春が
 すぐそこまできていることを感じさせてくれます。

 今年の森の冬は、積雪は例年並か少し多かった程度で、気温も
 酷い寒波がきたのは一度だけでした。
 おかげで雪掻きの回数も少なかったので、らく~な冬だったと
 いえます。
 
 キノコに雪が積もってそれが凍りついておもしろい絵になって
 います。
 こんな光景も、残り数日で見られなくなるでしょう。
 


 今日2月22日は「ニャンニャンニャン」で猫の日だそうです。
 ペットフード工業会が決めたとのことです。
 また「フーフーフー」でおでんの日でもあるそうです。
 まだまだ寒い日はありますから、温かいおでんはいいですね。
 こちらは、新潟県の「越乃おでん会」が制定したそうです。
 朝のラジオでそんなことをいっていました。
 また有名人では「都はるみ」さんのお誕生日だそうです。
 おめでとうございます。
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

不気味な暖かさ

2023-02-13 | 日記


 このところどんよりとした薄暗い日が続いています。
 二月中旬にしては妙に生暖かく、雪もさほど降りません。
 交通量が多いともいえない奥まった道路でも舗装面が乾いてきて、まるで
 三月半ばの景色となっています。
 例年二月は1~2度寒波が訪れて、そしてやっと三月に入ります。
 森の生きものたちは「やれやれ やっと終わったね」と春を喜びあうのですが、
 今冬は天気予報を見る限りでは、このままズル~ッとメリハリのないまま
 春三月に突入する可能性があります。
 まあ、それはそれでラクな冬を過ごせたのですから、めでたいことなの
 ですが、ちょっと怖い気もします。
 なにかしっぺ返しがくるような。

 雪の中から元気な実生が現れると、気持ちが明るくなります。
 どんな些細なことからも、少しずつ元気をもらって生きています。



 せっかく盛り上がっていた地球の温暖化対策も、今度の戦争ですっかり
 後戻りしてしまいました。
 しかも戦争は長引きそうなので、しばらくは手のつけられない状態が続く
 のでしょう、
 また脱原発も完全に崩壊して、原発再稼働どころか新規建設まで打ち
 出しています。
 もう先のことなど考えていられないのです。
 「今をのりきらなければ沈没する 先のことは先の人がやればいいのだ」
 となったのです。

 もっとも、現人間「ホモ・サピエンス」はそろそろ終わるのではないか、
 といわれています。
 地球に現れたあらゆる生物は、ある期間を生きて必ず絶滅しています。
 人間にほぼ近いホモ種のネアンデルタール人もデニソワ人も数十万年
 生きて絶滅しました。
 この二種の人類はホモ・サピエンスと共生していた時代もあったようですが、
 なぜか絶えてしまいました。
 ホモ・サピエンスもすでに25万年間種を繋いでいますが、さまざまな
 絶滅ファクターが揃ってきて危くなっているそうです。
 確かに地球の歴史、その表面に生息する生物の歴史をみると、あらゆる
 生きものが生存期間の長短はあるにせよ、必ず絶滅していますから、
 ホモ・サピエンスだけが例外なわけはありません。
 むしろ長く続いているほうかもしれませんね。
 
 国連はじめ各国の生物学者が、地球の人口は今世紀半ばにピークに達し
 その後は減少に転じると予測しています。
 これが現人類の終わりの始まりではないと思いますが、今のところ新しい
 ホモ種が現れないところをみると、もしやトリガーになるのかもしれません。
 今は、とにかく無益な戦争を止めることですね。
 どちらが勝っても負けても地球を傷め、人類の絶滅を早くするだけです。

 いつもならこの時季、大沼では氷上ワカサギ釣りで賑わうのですが、今年は
 釣り人はチラホラしかみられません。
 この暖かさで湖氷が薄くて「危険」の看板が出ているのです。
 例年湖岸に出ている、テントや釣り用具の貸し出し業者も中止しています。
 それでも釣りたい人は自己責任でやってください。といったぐあいです。
 なんとも不気味な暖かさなのです。


 

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

 

立春なのに

2023-02-04 | 日記


 今日は立春です。
 暦の上では寒が明けて春になりました。
 しかし、この森では今がいちばん寒い時季です。
 まだまだ春は遠く、その兆しは感じられません。
 ただ、日はわずかながらも確実に長くなっていますから、知らずのうちに
 人や生きものに変化をもたらしています。
 1か月待てば緑色が見られるのですから、みんな希望的です。

 しかし、今冬の北海道では、あまりいい話は聞かれていません。
 この辺りに飛来したオオハクチョウや東部のタンチョウから鳥インフルエンザ
 が検出されました。
 幸い近くに養鶏場がなかったので、大規模な鶏の殺処分はなかったようですが、
 観光業者にとっては大打撃です。
 せっかくコロナ禍が収束方向になり、これから挽回しようと張り切っていた
 矢先ですから残念です。
 また、ロシア・ウクライナ戦争のとばっちりで、長年続いていた日ロ漁業交渉
 が今年はおこなわれません。
 ということは、これに携わる漁業者が出漁できないままになっているのです。
 仕事を失うのですから大変なことです。
 こんなとき、お偉い先生方はなにか考えてくれるのでしょうか。
 忙しいから無理でしょうか。



 昨日、道内最後の地元資本の百貨店である帯広「藤丸」が閉店しました。
 122年間営業してきたそうです。
 頑張りましたね。
 そして今日は、函館のデパート「テーオー」が8月末に閉店するとありました。
 こちらは比較的新しいのですが、61年続いたそうです。
 今や百貨店の閉鎖は全国的におこなわれていますから、珍しいことではあり
 ませんが、近くでおきるとやはり淋しいものです。
 函館ではすでに地元創業の「棒二森屋」がなくなり、今度の帯広「藤丸」閉店で
 北海道における地元資本の百貨店は完全に消滅しました。
 
 人口が急速に減少しているから、モノが売れないのは仕方がないことなので
 しょう。
 自分が小さいころは、確か「7千万国民」などといっていましたから、この
 数十年で約2倍の人口になったのですね。
 考えてみると、これもまた凄いことです。
 今それがまた元に戻っていくのですから、増えていった時におこった
 さまざまなことが逆に発生していくと思われます。
 変化を嫌う国民性ですが、否応なしにその渦に放りこまれるようです。
 しかし、それもけして悪いことばかりではありません。
 その昔、良かったことや楽しかったことはたくさんありましたから。

 今日の森は久しぶりに朝から晴れ渡り、青空を背景に真っ白い雲が躍動
 しています。
 変わらない自然に癒される日々です。