森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

夏がおわる

2021-08-28 | 日記


 今日は懐かしいお日さまが顔をだしました。
 久しぶりに見上げた青空は、もう秋雲でした。
 
 今年はいつもの年とは違って、長く感じる夏です。
 暑かったのと、騒々しいのがその理由かもしれません。



 7月末にオリンピックが始まってからというもの、国営放送は
 「日本人が勝った!負けた!」と大騒ぎ。
 連日「笑顔と涙と絶叫」が伝わってきました。
 
 オリンピックが終わったと思ったら、今度は高校野球です。
 爽やかな高校球児たちの「汗と涙と白い歯」が続いています。
 これと重なってパラリンピックも開催されています。
 こちらは「ストーリーと感動」です。
 
 日本人はこの夏に「夢はあきらめずに努力すれば必ず叶う」
 ことを学んだのでしょう。

 人間は他人と出会うと本能的に「負けたくない」とか、グループ
 にいると「一番になりたい」とか、社会の中では「脚光を浴びたい」
 などの意識を持つものなのでしょうか。
 不思議な生きものかもしれません。
 そういえば、来月は猿山のボス争いもありますよね。



 秋に向かって虫たちの顔ぶれが揃ってきました。
 トンボの羽の影が長く伸びて、もうすっかり秋の光です。
 今日現在、まだ樹々の葉は落ちていませんし紅くもなっていません。
 しかし、9月のある日を境にザザーッと一斉に落葉が始まり、そして
 紅葉も始まります。



 数年前から、大きな羽で鳥のように飛ぶ、トノサマバッタを見かけ
 なくなりました。
 今はこんな小さなかわいい子が多いです。
 
 残り3日になった森の夏、よいお天気が続きますように。





 
 
 
 
 
 

おひさま

2021-08-18 | 日記


 もう長い間、おひさまが顔をだしません。
 おひさまはどこへいったのでしょうか。
 
 お盆も過ぎて、みんな普通どおりの仕事に戻っているようです。
 お子たちの夏休みも今日でおしまい。コロナと悪天候でかわいそうなお休み
 でした。
 でも子どもたちはどんな状況下でも、自分たちで何か楽しいことを見つけて
 たくましく育つのでしょう。
 この森の花たちのように。



 いつもならオリンピックの終わった今ごろは、政治家たちが自分の顕示と
 宣伝のために、メダリストを集めて国民栄誉賞だの県民栄誉賞などを与えて
 いる時季です。
 コロナのせいなのか、国民の批判を気にしているのか、あまりやっていま
 せん。おひさまがでたら、ドバーッとやるのかもしれませんが。
 そんな中で、どこかの市長さんが選手を呼んで、その金メダルにガブリと嚙
 みついたそうです。
 ふざけて、表彰台の選手を真似てやったのかと思ったら、どうやらそうでは
 ないらしく、以前にも金の鯱に噛みつこうとして、失敗しているそうです。
 この人の場合、金色を見ると興奮して反射的に噛みつこうとする行動がおこ
 るようです。
 ちょっとかわいそうな気もします。
 
 その後は謝罪をして、メダルを消毒してよく洗い流せば一件落着と思ったの
 ですが、交換しなければダメとなったらしいのです。
 歯形がついたのでしょうか。
 選手にとっては、人生の記念のメダルが交換されてしまうのですから、残念
 でしょうね。
 なんとも奇妙な不気味な出来事です。
 
 歯形のついたオリジナルメダルは、市の博物館に展示するといいと思います。
 市長さんの名が長く残りますから。

 日本の夏の「こわいおはなし」とも「平和なおはなし」ともいえますね。



 近くの街ではまたコロナが増えてきました。
 早くワクチンの接種が進むといいです。
 それしか抜け出す道がないのですから。

 幸いこの森は人がいないのでコロナとは無縁です。
 森にいるかぎりは、マスクも不用です。
 しかし、街との繋がりで生活が成り立っている部分が多いのですから、
 みんなでいま一つ辛抱して、乗り切るしかありません。
 
 それにしても、いつになったらおひさまがでてくれるのでしょうか。
 洗濯ものが山となっています。


 

 

 

 
 
  
 

元気な花たち

2021-08-11 | 日記


 今日は大嵐一過したのに、どんよりと暗い空の一日でした。
 それでも雨は止み風も収まったので、久しぶりに外歩きができました。
 
 花たちは嵐に負けずに元気いっぱい、夏花と秋花がなかよく咲き揃っていま
 した。
 立秋も過ぎたし「そろそろ台風の季節になるな~」と思っていたら、早速
 9号10号が同時にきて大暴れ。
 ただし東北、北海道では熱帯低気圧になるとのことだったから「やれやれ」
 と油断していました。
 しかしこの二日間は、かなりの大嵐にみまわれました。
 東北では河川の氾濫がおきて、かなりの被害が出ているようです。
 


 もともと北海道は台風被害の少ない地域のせいか、熱帯低気圧も温帯低気圧
 も意味がよくわかりません。
 風速40mといっても、裕ちゃんが「風速40mなんか平気だゼ!」と
 いってたから、の~んびりしていたのですが、今は「トラックが横転する
 強さ」と報道で聴いてビックリ。ずいぶん変わりました。
 
 それにしても、テレビなどで使われる災害用語の難しいこと。
 避難準備とか避難勧告とか、緊急安全確保とか特別警戒とか、注意報とか、
 わかり難い言葉が乱れ飛んで、正確な意味がわからないまま次々と状況が
 変化していきます。
 「今までに経験したことのない大雨」とか「8月1か月分の雨が1日で
 降る」とかいわれてもよくわかりません。
 昔のように「しとしと」とか「ドバーッ」とかの方が感じがつかみやすい
 ですよ。
 そういえば「アベック台風」なんて言葉はもはや死語ですね。



 思えば台風の前は、オリンピックで「勝った負けた」やってたんですよね。
 わずか3日前のことなのに、すっかり忘れていました。
 遠い遠い昔のことのようです。
 頭の記憶容量が縮小しているのか、すでにイカレてきたのか、気をつけなく
 ては。
 花たちに元気をもらいましょう。


 
 
 
  
 
 
 
 
 

静かな夏

2021-08-04 | 日記


 8月に入ってから、一段と暑い日が続いています。
 北の内陸では、大変な暑さになっているようです。
 もはや北海道といえども、涼しい夏とはいえなくなりました。
 そんななかでスイレンの白い花が、静かに涼しげに咲いています。



 今月になってから予定どおり、オオハンゴンソウが一斉に開花しました。
 いまやどこへ行っても群生していて、しかも毎年その領域を広げていきます。
 8月いっぱいの森は、オオハンゴンソウの天下です。
 
 それをめざして、さまざまな虫たちが集まってきます。
 みんな仲良く、助けあっています。



 盛夏といえば土用ですが、毎年7月19日から8月6日または7日までです。
 今年の土用の丑の日は一回だけで、先月の28日でした。
 残念ながら、ウナギは食べそこねました。
 
 その昔から、この季節の変わり目の18日間に、丑(ウ)のつくものを食べ
 ると体にいいといわれてきました。
 ウナギは平賀源内さんが、うなぎ屋のために推奨して広まったことが知られ
 ています。
 しかしウのつくものなら、うどん、瓜、梅干し、でもよかったそうです。
 それならウニでもいいのでしょうね。ウインナーでも。ウイスキーはだめで
 しょうけど。
 土用が終わると翌日が立秋です。
 秋もまた、食の季節です。楽しみは続きます。

 今の森や湖の風景はとても落ち着いています。
 変化が始まる前の静けさなのでしょう。
 ここでは、お盆が終わるまでが夏らしい夏ですが、それ以降は夏と秋のせめ
 ぎあいになります。
 残り少ない夏を満喫しましょう。