森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

田植

2016-05-29 | 日記


 今年も田植が始まりました。
 近年、北海道の米は大変おいしくなり、全国的にも高く評価されています。
 長年の生産者の努力が実りました。



 田んぼも畑も、人の手が入ると見違えるように、生き生きと明るくなります。
 すべてのもの作りに共通していることですが、作り手の気が入ると雰囲気が変わってきま
す。農業もまた同じことなのでしょうね。





 野の花は清楚でありながら、生命力溢れる力強さがあります。
 また藤には綺麗なだけではなく、人を引き込むような、不思議な力を感じます。



 田植が始まると、北国にも夏の足音がかすかに聞こえてきます。
                        動(yurugi)



 

生命力

2016-05-21 | 日記
 「冬鳥が帰ったなぁ」と思っていたらもう夏鳥がやってきました。
 「そうか そんな季節になったんだ」
 生き物たちに、過行く時間の速さを教わります。

 留鳥の営巣も始まっています。





 この時期、動植物の若々しい生命力に、ただもう圧倒されながら、ひ弱に老いたオッチャ
ンの体にパワーをいただきます。





 めまぐるしく変化する自然の中だから、素朴な生活にメリハリがついて、仕事も楽しく続
けられます。大自然に感謝です。


                                 動(yurugi)


住吉町

2016-05-15 | 日記
 函館美術館で今やっている、フランス近代美術展を見てから、住吉地区へ向かいました。
そこには期待どおりの、観光スポットにはない生活の場としての、美しい穏やかな函館があ
りました。



 住吉は同じ海岸でも、反対側の入船とはかなり違った雰囲気があります。それはたぶん函
館港ができた頃からの伝統なのでしょう。



 家々はすっかり新しく建て替えられていて、昔とは様変わりな現代的街並みになっていま
した。若者向けの海岸に向かった明るいカフェやレストランもあって、驚きました。



 じっと海を眺めて明日の仕事の段取りを考える漁師の伝統は残っています。
 海に向かって写真を撮っていると、通りかかったオバチャンが「ご苦労さんです」と声を
かけてくれました。少し言葉を交わすとそれだけで優しい住吉気質が伝わってきます。

 いつ頃設置されたものか分かりませんが、かなり昔からこの形の消火栓がある街なのです。





 年に何度か訪れる函館ですが、そのたびに開港時に渡ってきた人々の精神性の片鱗と純な
心に触れることができます。また次の訪問が楽しみです。
                                動(yurugi)





  

 


2016-05-08 | 日記


この辺りにも桜の季節がやってきました。
 サラッとした感じの山桜が風に揺れて、なんとも優しい風情なのです。



 新緑の道を三十分ほど走ると、桜で有名な「オニウシ公園」に着きます。
 この町の人々が、長年丹精込めて育てたさまざまな種類の桜が、今を盛りと咲き誇ってい
ます。









 広い公園の中は、桜の香りが満ち溢れていました。これはたぶん体にもいいのではないか
などと思って、大げさに深呼吸しながら歩きました。
 年に一度の桜花浴です。



 久しぶりに街の人々の姿も見られて、楽しいひと時でした。
                                動(yurugi)