森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

ゆきどけ

2021-03-14 | 日記


 毎日おもしろいように雪が解けていきます。
 小屋の北窓を塞いでいたゴッツイ雪塊も、徐々に低くなって部屋が明るくなり
 ました。
 なんと嬉しいことでしょう。
 


 町へ出てみると、道路はすっかり乾いていました。
 ここまでくると、この先雪が降っても、解ける方のスピードが早いから、もう
 積もることはありません。
 たまに、4月にドカ雪なんてこともありますが、まあ今年は大丈夫でしょう。



 このところ、大沼に白鳥の姿がありません。
 シベリアへ帰るのはまだ1ヵ月も先なのに、どうしたのかなと心配でした。
 白鳥の心配など、よほどの暇人と思われるのでしょうが、やはりいつもいる
 ものがいなくなると、心配そして不安になるものです。

 もしや、と去年の秋に集団でいた辺りを探し回ってみました。
 すると、湖畔から7kmほど離れた、雪が解けて土が現れてる田んぼの方から
 グァーグァーと鳴き声が聞こえてきました。
 急いで近づくと、いましたいました、20羽ほどの集団が元気に動いていま
 した。
 白鳥は水草(マコモ)のほかに、モミを食べることが知られています。
 去年の稲刈り後の田んぼの土から、落ちているモミをより分けて食べている
 ようです。
 湖氷はまだ融けていないので、いち早く雪の消えた田んぼを見つけては飛ん
 できて、食料を確保しているのでしょう。
 昼間は田んぼで働いて、夜は湖へ戻る、つまり通勤族なのです。
 お勤めお疲れさまです。



 横津岳は、まだら模様になってきました。
 乗っかってる雲は、もうすっかり春の雲です。
 来週は彼岸の入り、そして春分です。速い速い。
 東京からは桜のたよりがありました。
 今年は全国的に温かい春のようです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿