森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

夏休み

2022-07-30 | 日記


 森のアジサイが涼しげな水色に変わりました。
 夏もたけなわです。

 湖畔道では大人たちと一緒に、元気な子どもたちが自転車で駆けていきます。
 キャンプ場にも子どもたちの声が響いて、なんとも平和な穏やかな気持ちに
 なります。
 やはり、子どもは天使ですね。
 北海道でも小学校は、今週から夏休みに入ったようです。



 夏休みといえば、
   「むぎわら帽子は もう消えた~🎵
    たんぼのカエルは もう消えた~🎵
    それでも待ってる 夏休み~🎵」

 このところラジオでよくかかる、吉田拓郎さんの「夏休み」です。
 子どもたちにとって、待ちに待った楽しい「夏休み」。

 そういえば、今は「むぎわら帽子」をかぶってる子を見ません。
 というより帽子そのものをかぶらないようです。
 昔の子どもは夏休みになると、外に出る時は必ず白いあご紐のついた、
 むぎわら帽子をかぶらされたものです。
 それは、けっこうめんどうくさいものでしたが、徐々に慣れてあたりまえ
 になっていきました。
 今より涼しかった時代ですが、頭をだいじにしたのでしょうか。
 「もっと 頭を使いなさい 頭はなんのためにあるんですか!」
   「は~い 帽子をかぶるためで~す」
 などといってたものです。

 すこし大きくなると「むぎわら帽子」は、どうも田舎くさくていやだな~
 と思うようになりました。
 しかし「赤毛のアン」や「トム・ソーヤ」を読むようになると、この帽子は
 ストーリーに欠くことのできない小道具とわかって、見直したものです。



    「畑のトンボは どこいった~🎵
     あのとき逃がして あげたのに~🎵
     一人で待ってる 夏休み~~🎵」

 なぜか「夏休み」には「冬休み」にはない哀愁が漂います。
 不思議ですね。

    「すいかを食べてた 夏休み~🎵
     水まきしたっけ 夏休み~🎵
     ひまわり 夕立 セミの声~🎵
     それでも待ってる 夏休み~🎵」

 子どもたちにとっては一生忘れない「夏休み」。
 たぶん、楽しいことばかりではないのでしょうが、それでも待ってる「夏休み」
 なんですね。

 森ではでっかいキノコが群生しています。
 子どもたちにも見せてあげたいけど、あぶないあぶない。
 たぶん毒キノコです。



 
   

 
 
 
 
 
 
 

 

 
 

オオバユリ

2022-07-22 | 日記


 お天気が良かったので、湖畔に降りてみました。
 周回道では大型観光バスが連なって走っていましたから、いよいよ大沼観光も
 本格的に再開したようです。
 子どもたちの夏休みが始まったのでしょうか、カヌーを整備する業者たちの
 姿も見られました。
 キャンプ場にはたくさんの他府県ナンバーの車が停まっていましたから、遠く
 からおおぜい来てくれたようです。
 北海道のアウトドアなら、コロナの心配はほぼないものと考えて、楽しんで
 いるのでしょう。
 
 

 湖畔の周回道を少し外れて奥に入ると、春先に水芭蕉が咲いたと同じエリアに
 オオバユリが群生していました。
 オオバユリが咲くと、北海道の夏はピークに達したといえます。
 
 オオバユリは、アイヌの人々にとって貴重な食材でした。
 オオバユリの茎を杵で叩いて粉にしてデンプンをとったり、乾燥させて団子に
 して保存食としました。
 これは特に冬場の雪に埋もれた時には長宝しました。
 さらに薬効もあって、下痢やカゼひきの後の体力回復に良く効くそうです。
 もしかしたら、縄文時代から長く伝承されているのかも知れません。

 そういえば、各種ユリの根っこは食べられるもののようですね。
 今では、ユリネはみんな食べますからね。
 ただし、ユリネはコオニユリを人工栽培したものだそうで、漢方では薬として
 滋養強壮効果が知られているとのことです。
 それなら、天然のオオバユリの根っこのほうが、だんぜんパワーがありそうで
 すね。
 もしいざという時がきたら、これを掘り起こそうと思いました。



 七月も下旬になって、風景が落ち着いてきました。
 赤や橙の鮮やかな花たちは、少しずつ減っています。
 そして今度は、キノコたちが一斉に元気になってきました。
 植物を観ていると、気候の微妙な変化にすばやく対応するさまが楽しめます。
 同時に季節の移ろいそのものの速さに驚かされます。


 
 
 

 


 
  
 
 
 
 
 

しあわせな夏

2022-07-14 | 日記


 森は、ほど良い暑さの穏やかな日々です。
 来月の半ばまでの一か月間は、こんな快適なお天気が続きます。
 その後旧盆を過ぎると急速に気候が変わりますから、今のうちに夏を楽しま
 なければ損です。
 楽しむといっても、毎朝コンチャンに挨拶してから、鳥の声を聴いたり花を
 観ることぐらいなのですが。



 もうじき「海の日」です。
 長年、考えのない私は「海の日」とは海水浴場などの海開きの日だと思ってい
 ました。
 しかし、それがどうして国民の祝日でお休みになるのか、わかりませんでした。
 というより、そんなことどうでもよかったのです。無関心だったのです。
 それがなぜか気になってネットで見ると、大変に仰々しいことが書かれて
 いました。
 海の日とは、1995年に制定され「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を
 願う日である」とのこと。
 いや~これは大変だ。
 海には石やシーグラス採取でしょっちゅう行っていたのに、あらためて感謝
 したことがなかった自分に気がつき、深く反省いたしました。
 
 そもそも「海の日」の由来は、明治天皇が東北巡行をされて、無事に横浜に
 帰港された日を記念したものだというのです。
 当初はそれほど深い意味はなかったのかもしれません。
 長い間にさまざまな意味を付帯させてきたようです。

 ついでに8月11日の「山の日」も見てみました。
 こちらの方は、ごくさっぱりしていて「山に感謝せよ」などはありません
 でした。
 その由来は2016年に「海の日があるのに 山の日がないのはどういう
 ことだ けしからん!」との意見で急いでつくったのだそうです。
 いや~、じつにさまざまな理由で国民の祝日は出来上がっていくのですね。
 
 この調子じゃ、この先「川の日」や「湖の日」さらに「谷の日」や「森の日」
 までもできる可能性があります。
 楽しみですね~。



 昨日、埼玉県の鳩山町で短時間にとんでもない大雨が降って、あれよあれよと
 いう間に、雨水が車の屋根まで達していくのが報道されていました。
 幸い運転者は救出されて、無事で良かったです。
 気象庁の人は「現在このような線状降水帯の予測は不可能なので 各自が
 自己責任において防災してください」といっておりました。
 そうなんでしょうね。
 線状降水帯なんて言葉も最近できたのでしょうから。
 ただ自分で防災を考えろといわれても、ピンポイントでドバッーと降る雨だから
 外へ逃げるとかえって危ないと思われます。
 
 こうなりゃ岸田さん、国民に一人ずつ「ウキワ」を配ってください。
 当面それしか考え得る道はありません。

 夏至が過ぎて少し日が短くなりました。
 短い夏を満喫しましょう。



 
 
  

 
 
 
 
 
 
 
 
 


 

盛夏

2022-07-04 | 日記


 昨日から今日のお昼までは、久しぶりに青空がみられました。
 その前の二日間はかなりの大雨で、道南西部では国道に土砂崩れが起こった
 ほどです。
 しかしこの大雨も、野菜や果物農家にとっては恵みの雨だったのかもしれ
 ません。
 このところ、しばらくまとまった雨がなかったですから。
 もちろんこの雨は、花たちをいちだんと元気にしています。



 2~3日前のテレビで、女性のお偉いさんが「東京オリンピックの解散式」
 をおこなっていました。
 ちょうど一年たったからだそうです。
 想えば去年の今ごろは、オリンピック開催直前の時期だったのです。
 もうすっかり忘れてしまって、誰が金メダルとったも、日本が何個とったも、
 選手や家族の美談も、なにもかも覚えていません。
 オリンピックがあったこと自体は覚えていますから、病気ではないと思います。
 
 式ではお偉いさんが、何兆円もかけたけど、想定よりも少なかったこと、
 6千人ものお役人ががんばってくれたこと、などを誇らしげに話しておられ
 ました。
 そして、札幌冬季オリンピックも視野にいれているとのことです。
 
 お金と人をいっぱい使って、楽しいお祭りを開催すれば日本人はみんな幸せを
 感じます。
 この先万博もやり、札幌冬季もやり、もう一度サッカーワールドカップも
 やりたいようなことをいっています。
 それより、先のコロナ禍のオリンピックのやり直しを考えてもいいですね。
 とにかく、どんどん切れ間なくお祭りを続けてさえいけば、日本はもっと
 もっとハッピーになること間違いありません。
 お偉いさん、がんばってください。



 内地の方々は気の毒にも、連日大変な暑さにみまわれています。
 梅雨が6月中に明けてしまって、いきなり40℃の世界ですから、ちょっと
 北海道人には信じられません。
 それと、梅雨がひどく短かったので、この先の農業は大丈夫なのでしょうか。
 作物に影響がなければいいのですが。
 
 なにもかもが記録ずくめの昨今、穏やかな北海道にも想定外のことが
 ヒタヒタと近づいていなければいいのですが。
 ちょっと心配です。