森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

不気味な暖冬

2024-01-31 | 日記


 森は相変わらず気温高めの日が続いています。
この10日ほどの間にドカ雪が2度ありましたが、それは高気温の
せいで重く湿った、たいへんに扱いにくいものでした。
いつもの年なら真っ白な横津岳も、ところどころしか雪が
ありません。
ここには古くからスキー場が開設されているのですが、この
調子では営業されているのかわかりません。
どうやら残り4日の今冬の大寒は、らく~に終了しそうです。
嬉しいやら、不気味やら、なんとも言えない感じです。

 地震発生からちょうど1ヵ月、地形的な背景もあってか、
なかなか復旧のスピードが上がらないようです。
そんな被災地の人々のたいへんなご苦労が伝えられている
なかで、中央ではお偉い先生たちが、せっせと裏金づくりに
勤しんでおられたことがわかってきました。
しかもそれがバレても、多くの先生たちがなんら罰せられる
こともないのですからこれまた不思議です。
もっとも、こんなことを長年堂々とやってきた口八丁手八丁の
先生たちにとっては、法律や社会規範などあって無いようなもの
なのでしょうし、すでに有能な弁護士を揃えて、どんな場合でも
逃げ切れる態勢は整えていると思われますから、世間の声など
嘲笑ものでしょう。
自分も子どものころから、こんな狡賢く薄汚い政治家の話を
絶えず聞きながら生きてきました。
封建時代が長かったからしかたがない、時間はかかるけど必ず
良くなるとみんな思っていました。
ところが、現状は良くなるどころかだんだん悪くなっています。
正直いって、もううんざりです。
しかし、よく考えると自分たちにも責任があるのです。
みんな一緒にワイワイ坂を下りながら、楽しんでいるのです。
その行き着く先を見ないようにして。

 さあ、せっかく暖かい冬なのだから、残りの1ヵ月を楽しみ
ましょう。
今のところ雪掻き回数も、暖房のマキの減りかたも例年より
少なく、ずいぶん助かっています。
シジュウカラがモミの木に集まって、枝に残った雪を落として
いきます。
こんな真冬でも食べものを探して活動している姿に、元気を
もらえます。


















大寒なのに

2024-01-20 | 日記


 今日20日から大寒です。
2月3日の節分までの15日間は、冬の中でも一番寒い日が
続くのだな。
と、身構えていたのですが、朝から雲ひとつない快晴、気温も
グンと上がって日中はプラスにまでなりました。
こりゃ~、なんとありがたいことでしょう。
向こう10日間の天気予報を見ると雪マークはついておらず、
しかもすべて日中はプラス気温になっていました。
もしこの予報があたれば、1月いっぱいは暖かい日が続いて
終了する、つまり今年の大寒は無しということなのでしょうか。
嬉しいけど不思議な感じです。

 道で農家の人と立ち話をしました。
それによると、北海道の冬はうんと雪が降って、グンと冷え
込んで、凍土の中の虫たちが一度死んでくれないといい土が
できない、つまりいい作物ができないというのです。
なので、このところの暖冬によって野菜の質も収穫量も低下
していて、その対策に大変苦労しているとのことでした。
なんでも暖かければいい、というものではないのですね。
ところがお昼のニュースによると大寒の今朝、江丹別で
-28.5℃の今季全国最低気温を更新したそうです。
距離はずいぶん離れているとはいえ、同じ北海道でも寒暖が
極端になっているようです。
この先どうなっていくのでしょう。

 大寒といえば味噌や醤油やお酒造りの醸造業者にとっても
大切な寒仕込みのシーズンです。
自分も多少この道を知っているのですが、最も寒いこの時季の
水は雑菌の繁殖活動を低下させます。
そのため寒の水は保存性が高く、深い味わいの醸造製品を
造ることができます。
気温が上がると農業だけではなく醸造業にとっても大きな
影響がありそうです。

 今日はまた北海道の愛鳥「シマエナガ」の日なのだそうです。
この森でも真っ白につぶらな瞳のこの子たちをよく見かけます。
いつまでもいてほしいです。











 











ワカサギ釣り始まる

2024-01-09 | 日記


 毎年今ごろになると湖面の氷が分厚くなり、釣り人待望の
氷上ワカサギ釣りが始まります。
今年も6日から湖面が解放され、各地から訪れた釣り人
たちが早速小さなテントを張っていました。
1月の湖面はかなり寒いです。
しかも、陸上ではまったく無風の穏やかな日でも、なぜか
氷上ではけっこう風が吹きます。
そんな寒さをものともせず各地から来ている人達は、
ほとんどが毎年のリピータだそうです。
たぶんこの釣りには、他の釣りにはない魅力があるので
しょう。
 ただ今年かなりの暖冬で湖面の氷が薄いとのことで、
エリアを限定しておこなっているようです。
一歩間違えたら大変なことになりますから。
地球温暖化はこんなところにも影響を与えているようです。
となれば、この楽しい釣りもいつまで続くかわかりません。
温暖化は知らずのうちに、ヒタヒタと人々の生活に入り
込んできています。

 昨日8日は成人の日でした。
近くの町でも成人式が行われ、希望に満ちた若者たちの
表情が報道されていました。
ちょっと前には、成人式というと若者のバカ騒ぎや暴力沙汰
が全国的に報道されていました。
なんでこんなことをするのだろうと、どうにも理解でき
ませんでしたが、この数年はいいぐあいに落ち着いている
ようです。
 ただ、今の成人式は18歳の成人になっても式場には
入れないそうです。
これまた不思議な話ですが、とにかく成人式というものは
20歳でなければ参加できないというハードルが設定されて
いるようです。
自分的には18歳から23歳くらいまでの、成人式を
やれなかった人なら自由に集える会にしたらいいのでは
ないかと思いますが、どんなもんでしょうか。

 暖冬のおかげで今のところ雪も少なく、従って燃料消費も
ずいぶん助かっています。
単純に喜んでいていいのかわかりませんが、例年になく
らく~な冬を過ごしています。



 


















明るく生きよう

2024-01-02 | 日記


 森は、暖かく雪の少ない穏やかな新年を迎えています。
しかし昨日能登の大地震があって「明けましておめでとう」などとは、
けして言えない状況です。
当地の方々はなんと気の毒なことでしょう。よりによって家族の
集まる元日に被災するとは。
しかし、この国に住んでいるからには、絶えず「明日は我が身」の
考えを持たなければならないのでしょうから、このところすっかり
弛緩してしまった自分の心身に、ある意味で警鐘を鳴らして
いただいたと思います。申し訳ありませんが。

 それにしても、これほど明るいニュースのない年明けは珍しい
ですね。
マスメディアも困ってるらしく、各社共通であげているのが大谷君
と山本君の活躍だけです。
テニスの大坂なおみさんも復調のきざしがみえていますので、活躍
期待できそうですよ。
とにかく戦争が終わってくれなければ、この暗さからは抜け出せない
でしょう。
朝いちばんのニュースで、リアルタイムで人が殺されていく場面を
見せつけられるのですから、辛いことです。
 しかし考えてみると、我々の世代は戦争は絶えず行われていた
わけです。
物心ついてから覚えてるだけでも、中東戦争、ベトナム戦争、
カンボジア、アフガン、湾岸、ごく最近まではクロアチア、ボスニア、
コソボ、等々切れなく続いています。
そして今のロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・パレスチナ戦争
へと繋がっています。
これらすべての戦争に米ソが出兵、または加担しています。
この先もこの二国に中国が加わって各地で代理戦争が多発していくと
考えられます。
つまり人類の歴史は変わらないどころか、より分断化先鋭化していく
のでしょう。

 新年早々こんな暗いことを考えるのは良くないのすが、どうしても
「明日は今日よりも良い日になる」とは思えません。
もしやご本人は「今日は明日よりも良い日になる」と言い間違えた
のではないのでしょうか。
それならまったく納得です。

さあ年が明けてしまえば、冬も残り二カ月たらずです。
こころもち日が長くなってきました。
つとめて明るく生きましょう。