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早いものでもう6月に入りました。
大きなレンゲツツジが、今を盛りと咲き誇っています。
6月といえば本州では梅雨の月、ジメジメベトベトの
1年でいちばんうっとうしい季節です。
北海道には梅雨がないといいますが、この道南では
本格的な梅雨ではないものの蝦夷梅雨などと呼ばれる
どんより曇り空に小雨の続く小梅雨があります。
これによって植物たちはグングン成長していきます。
それにしても6月を水無月というのは不思議です。
一年でいちばん水に関わりがが深い月なのに、水の
無い月というのですから。
ものの本によれば、雨が降り過ぎて天に水がなくなる
ことから、このように呼ばれることになったとあります。
昔の人は梅雨を殿上人の立場で考えたのでしょうか。
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そうそう、水無月といえば白いお餅(ういろう)に
甘い小豆をしっかり乗せて三角形に切ったあのお菓子を
想い出します。
ういろうの白と餡の黒とのコントラストがなんとも涼しげ
で、この時季冷麦茶との相性が抜群でした。
しかしこの齢まで、なんでもなく使ってきた「ういろう」
という名は、お餅の一種に違いはないのでしょうが、
本当はどんなものなのかまるでわかっていません。
さらに考えると似たもので「ぎゅうひ」もありますし「白玉」
もあります。
さらにさらに「すあま」もあります。
味からすると、すべてコメ素材なことはわかりますが、
ハッキリ区別がつきません。
なんとも紛らわしいのですが、みんな美味しいことだけは良く
わかります。
紛らわしいといえば6月に咲く「あやめ」、「しょうぶ」、
「かきつばた」、「アイリス」、もまるで区別がつきません。
わかる人にはわかるのでしょうが、無知な私はただ混乱
するだけです。
ただ、いずれも綺麗なことは良くわかります。
考え過ぎは頭に良くないとご指摘くださる人もいますが、
考えないと頭がダメになるとご注意をくれる人もいます。
いずれにしても、頭は帽子を被るためにあるのではないことは
確かなようです。
綺麗な花たちを観ながら、美味しいお菓子をいただく、これが
水無月の楽しみ方ですね。
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