森人 もりと

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まぎらわしい6月

2024-06-01 | 日記


 早いものでもう6月に入りました。
大きなレンゲツツジが、今を盛りと咲き誇っています。
6月といえば本州では梅雨の月、ジメジメベトベトの
1年でいちばんうっとうしい季節です。
北海道には梅雨がないといいますが、この道南では
本格的な梅雨ではないものの蝦夷梅雨などと呼ばれる
どんより曇り空に小雨の続く小梅雨があります。
これによって植物たちはグングン成長していきます。

 それにしても6月を水無月というのは不思議です。
一年でいちばん水に関わりがが深い月なのに、水の
無い月というのですから。
ものの本によれば、雨が降り過ぎて天に水がなくなる
ことから、このように呼ばれることになったとあります。
昔の人は梅雨を殿上人の立場で考えたのでしょうか。



 そうそう、水無月といえば白いお餅(ういろう)に
甘い小豆をしっかり乗せて三角形に切ったあのお菓子を
想い出します。
ういろうの白と餡の黒とのコントラストがなんとも涼しげ
で、この時季冷麦茶との相性が抜群でした。
しかしこの齢まで、なんでもなく使ってきた「ういろう」
という名は、お餅の一種に違いはないのでしょうが、
本当はどんなものなのかまるでわかっていません。
さらに考えると似たもので「ぎゅうひ」もありますし「白玉」
もあります。
さらにさらに「すあま」もあります。
味からすると、すべてコメ素材なことはわかりますが、
ハッキリ区別がつきません。
なんとも紛らわしいのですが、みんな美味しいことだけは良く
わかります。

 紛らわしいといえば6月に咲く「あやめ」、「しょうぶ」、
「かきつばた」、「アイリス」、もまるで区別がつきません。
わかる人にはわかるのでしょうが、無知な私はただ混乱
するだけです。
ただ、いずれも綺麗なことは良くわかります。
 
 考え過ぎは頭に良くないとご指摘くださる人もいますが、
考えないと頭がダメになるとご注意をくれる人もいます。
いずれにしても、頭は帽子を被るためにあるのではないことは
確かなようです。
綺麗な花たちを観ながら、美味しいお菓子をいただく、これが
水無月の楽しみ方ですね。



 



















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