森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

台風と戦争

2024-08-28 | 日記


 昨日は夜半から、それこそバケツをひっくり返したような
大雨が降り、この小屋の屋根が抜けるのではないかと、
本気で怖くなりました。
今日は昨日とはうって変わって薄曇りのなかでも、時々日の
射す穏やかな一日でした。
しかし、山道は昨日の豪雨でひどく削られてしまい、三本
ある道は二本が通行止めになってしまいました。
山道は修復に時間がかかりますから、暫くは不便な状態が
続くのを覚悟しなければなりません。

 そしてまた台風10号とやらがゆっくりと北上しています。
しかも勢力を増大させながらですから、困ったものです。
テレビで見る限りでは、内地で大きな被害がでそうです。
ちょっと前までの認識では、台風というものは日本列島に
近づくに従って徐々にその勢いを下げていくもの、そして
上陸したらじきに過ぎ去って、爽やかな青空が広がるもの
と思っていました。
今の台風は逆に大きくなりながら、ゆっくりゆっくり動き
回って列島にいつまでも居座っています。

 これらはすべて海水温の上昇が原因とのことで、つまり
地球温暖化による影響とのことです。
となれば、これからの台風は絶えずこの手のモノが来ると
考えなければなりません。
いやはや、たいへんな時代になったものです。



 一時は国際的な地球温暖化協議もかなり進んでいたように
みえたのですが、ロシア・ウクライナ戦争が始まってからは
すっ飛んでしまいました。
戦争はメチャクチャに地球環境を破壊します。
CO2の拡散は計り知れないほどですが、食料危機やエネルギー
問題も深刻です。
大国がその武力を背景に戦争を仕掛けると当事国のみならず、
世界中の人々が生活の危機に陥ります。
そしてその影響を最も大きく受けるのが発展途上国の人々です。

 人間が争っているうちに地球温暖化は急激に進み、異常気象
による水と食料不足は地球上のすべての人々の生活基盤を壊して
いきます。
そしてそれがさらなる戦争を引き起こしていくと考えられます。
最近は日本でも勇ましいことを叫んでいる政治家をよくみる
ようになりました。
みんな、気をつけなければなりませんね。

 なんとか台風10号が小さくなって、早く抜けていきます
ようにと祈るしかありません。










のんびり台風

2024-08-12 | 日記


 三連休の最終日は、台風の接近で大風雨となっています。
この森はかなりの大雨でも、災害が発生することはまず
ありません。
それだけ地面の水吸収率が高いので、雨に関してはほぼ安心
していられます。
ただ、大風には絶えず恐怖心をもっています。
それはこの小屋の周囲にギッシリと30m超の高木が生え
ていて、それが一本でも倒れたら小屋は簡単に潰れてしまう
からです。
北海道にはめったに来ない台風ですが、稀に本州を縦に
抜けて日本海へ出てからUターンして北海道へ上陸するもの
があります。
このパターンでは、必ずといってもいいほど災害がおこります。
ですから、今回の5号は大丈夫なのかと心配です。

 心配といえば日本列島に頻発している地震のことです。
数日前に南九州で大きな地震があって、南海トラフに注意
との警告がありました。
すると2~3日後に関東で大きな地震が発生しました。
そして昨日、北海道稚内の北方沖でかなり大きな地震が
おきました。
震源から距離があったので北海道は最大震度3で済み
津波もありませんでしたが、震源はM7超えの大きさ
でした。
なにか、不気味なものを感じるのは、自分だけではないと
思います。
能登の災害復旧もままならない状態ですから、更なるもの
は辛すぎます。



 それにしても、東京の人口一極集中は大地震が発生した
時にはどうなるのでしょうか。
過去には首都移転や首都機能分散の話もありましたが、
今はまったく聞かれません。
ある程度、災害対策ができているせいかもしれませんが、
全国的な人口減少の中で、東京だけが人口増加していて、
このさきも加速していくと予想されているのですから、
過密には気を抜けない状態だと思います。

 地方から東京への人口流出の最近の傾向は、若い女性
が多いことです。
田舎では第三次産業が少なく、若い女性の就職が難しい
のが原因のようです。
確かにこの近くの街でも、若い女性を見かけることは
ほとんどなくなりました。
当然のことながら、地方の出生数は減少しますが、ならば
東京の出生数が増えるかといえばこれまた減少し続けて
いるわけで、このままでは東京の人口もいつかは頭打ちに
なってしまいそうです。
今の日本の経済構造は、地方が東京へ労働力になる人と
生産した食料と電力などのエネルギーを提供し、その
見返りとして東京が得た利益を直接間接に地方に配分して
もらって成り立っているわけで、まず東京が潤ってその
結果として地方が良くなるしくみになっています。
ですから、東京が大災害に見舞われたら地方はたいへんな
ことになってしまいます。
そのへんのことは政治家さんたちがしっかり考えてくれて
はいると思いますが。
幸いなことにこの森では、その辺に生えている葉っぱを
食べても生きていけるので、あまり心配はしていませんが。

 とにかくこの台風、のんびり移動しているようなので、
早く通過してほしいです。

 もうキノコが顔をだしました。秋近しです。










 




 




 













蝦夷梅雨が明けたのに

2024-08-04 | 日記


 相変わらず、どんよりした曇りがちのお天気が続いて
います。
もう北東北も梅雨明けしたのですから当然蝦夷梅雨も
明けたはずなのに、この道南にはいっこうに晴れの日が
訪れません。
目が覚めたら青空に陽射しが眩しい、なんて朝は
もうとおに忘れてしまいました。
かといって、しっかり雨が降るでもないのです。
この少雨はこの辺りの農業者にとっては、危機的なのでは
ないでしょうか。

 逆に内地からは、40℃に迫る高気温と局地的豪雨が
交互にやってくる、たいへんな日常が伝えられています。
この数年で日本列島の気象は、まったくおかしなことに
なってしまいました。
しかしいっぽうで、外国はどうなのでしょう。
海外諸国の異常気象についての情報はあまり伝わって
きませんね。
日本は酷いほうなのでしょうか。
そういえば、異常気象とは少し違うけれど、温暖化による
海面上昇で水没しそうな島しょ国の人々が、集団で移住
しているようすが報道されていました。
その後はどうなったのでしょう。気になります。



 毎朝一番のニユースは、日本人のオリンピックでの大活躍
です。
日本人は凄い凄い!テレビでもラジオでも連日アナウンサー
の絶叫が聞こえてきます。
日本列島はオリンピック一色に染まってしまいました。
もう、大谷君はどうなったのか、岸田さんは生きてるのか、
なにもわかりません。
まあ、わからなくても支障はないのですが、しかし一週間も
このオリンピック騒ぎやってるとさすがに飽きてきました。

 毎朝次のニュースは戦争のことです。ウクライナと
パレスチナです。
毎日死者が更新されて増え続けているのですが、それを
聴く我々の感覚が麻痺しているのか、強いショックを
感じなくなっています。
オリンピックやっているフランスとウクライナは国境で
わずか千キロしか離れていません。
つまり、東京と北海道北部ほどの距離です。
この近距離で、おフランスではお祭り騒ぎ、ウクライナ
では殺し合いをやっているのです。
もちろん祭り好きの日本では国家的大騒ぎ。
人間はなんと残酷な生き物なのでしょう。
まあしかし、オリンピックも戦争も国どうしが争う
ことには違いないのですからしかたがないのかな、
と思ったりもします。
いやもしかして、人類は争うことが好きなのかも
しれない。
それゆえ、争い事はホモサピエンスが絶滅するまで
なくならないのかもしれない。

 立秋に向かう曇り空のなかで、おぞましい妄想
をしてしまいました。