森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

収穫

2016-12-29 | 日記


 今年一番の収穫といえば時間の使い方が上手くなったことです。
 
 今は、限られた手持ちの時間を何にどのように使っていくかが最大の関心事です。あれこ
れやりたいことは多々あっても、全部できるわけがない、だから自ずと絞らなければならな
い。しかしそれさえも満足にはできないのが実情です。

 一日がアッという間に終わり、あれよあれよと一年が過ぎ、気が付かば十年が経ち、しか
もその時間の速さが年をとるとともににどんどん加速されていきます。
 なぜなのか、その理由も原因もまったく分かりません。



 この調子じゃ、さきゆき一体どうなっちゃうのだろう。このまま凄いスピードで老いぼれ
て(今でさえかなりのジイサンなのに)、ある日突然。
「ハイ あなたの人生は終了しました 大変お疲れさまでした」
「いや ちょっと待ってください 今までの総括と次の準備ぐらいはさせてくださいよ」
「もう時間は使い切ったのです さっさとしてください」
 こんなふうになるのでしょうね。



 嬉しいことに今年になってから、やっとそのスピードにブレーキをかけることができまし
た。さまざまな小さな工夫を重ねることで、この指数状に加速されていく時間をある程度コ
ントロールできることに気が付きました。
 おかげで先の時間が何倍にも増幅されて、大いに得した気分で過ごしています。
 
 そんなわけで今年は大収穫と感謝の一年でした。
 さあ、来年も張り切って年をとりましょう。
 

                                動(yurugi)
 

 

 
 

2016-12-19 | 日記


 雪の少ない冬ですが寒さは例年より厳しいです。
 湖面はすっかり凍りついて、更に雪で覆われています。

 それでも一か所だけ、湖水の流れがあるために凍らない場所があって、鳥たちはここへ集合
して暮らしています。



 鳥の好きな人たちは寒さをものともせずに遠くから訪れます。中にはパンのような餌を放る
人もいて、鳥たちは少し離れたところから、そのビニール袋が出るのをじっと待っています。



 冬至が過ぎれば昼が長くなる、そして春に向かって歩き出します。


                                  動(yurugi)

雪かき

2016-12-12 | 日記


 雪が少なくて助かっていたのですが、昨夜の雪で今季初めての雪かきとなりました。
 十五センチ程度ですから生活に支障はないのですが、さぼって放って置くとえらいこと
になるのです。春まで解けずにどんどん降り重なっていくから、下の方から氷塊になって
いきます。そうなったらもう戸も開かない、車も動けない、万事休すなのです。



 雪かきができなくなったら、もう森で暮らすことはできません。
 コンチャンやリスクンとお別れして、街へ行くしかないのです。
 足腰を丈夫に保ってこの美しい森で生き抜こう。


                                動(yurugi)

楽な冬

2016-12-06 | 日記
 節気では明日が「大雪」だというのに、今年は今のところ雪は少なくそれほど寒くもなく
過ごしやすい日が続いています。



 森中の樹木の葉が落ちて、見通しが良くなると俄然カラマツの存在が際立ってきます。樹
冠が楽しげなのです。聞くところによると、この珍しい落葉針葉樹は雪の多い寒い冬を好む
とか、シベリアではカラマツを「宇宙の木」と信じている人々がいるそうです。分かるよう
な気がします。



 鳥たちは凍っていない場所に移動しながら餌を獲ります。湖が全面凍るにはまだ暫く時間
があります。

 駒ケ岳が赤く染まったら、明日は晴れです。


                                  動(yurugi)