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今年も待望の桜の季節がやってきて、ソメイヨシノが一斉に
華やかな薄紅色の花をつけ、まるで雲海のように空間を埋め
尽くしました。
そして一週間もすると今度はドーッと一斉に散りだして、今は
なにもありません。
このソメイヨシノの花の動きが、特に散り際の潔さが、古く
から日本人の生き方の美学とされてきました。
それ故に「サクラ散る」という言葉がたいへん意味深く、
まるで「大和魂」のように語られてきたのですが、じつは
それは大間違いなのです。
ソメイヨシノは明治になってから、染井(駒込辺り)の
職人さんが創り出した新種でそれ以前にはなかった桜です。
江戸時代は山桜が主だったから、花はけっこう長い間咲いて
いたようです。
また江戸時代以前の歌人たちが詠んだ「吉野の桜」は
もちろん山桜ですから、ソメイヨシノとはまったく別もの
です。
どうやら、明治になってから「染井」、「吉野」のワードと
新種ソメイヨシノ花の美しさと特性を使って、ある目的の
ために上手なストーリーを作り上げた人がいたようです。
怖いですね。
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北海道では本州のように、桜の下でお花見宴会をする
人はいません。
本州ではみんながこれを楽しみにしていて、会社では
新入社員が場所取りの役割をさせられて、早い時間から
桜の木の下にシートを敷いて、ボンヤリ座っている姿を
見かけます。
こちらで花見宴会をやらない理由はよくわかりません。
たぶん北海道は冷え込むので、飲んでもあまり酔わ
ないし、またトイレも困るし、上品な人が多いせいなの
かもしれません。
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この辺りの町では桜の時期には宴会をやらない
代わりに、中央から歌手を呼んで歌謡ショーを催し
ます。
大物歌手は呼べませんが、齢にもめげずに振袖を着た
お姉さん歌手や、遠の昔の懐メロ歌手たちが登場して、
町民をいっとき夢の世界へいざなってくれます。
彼らにとっても、桜の時期の北海道はいい稼ぎ場に
なっているようです。
森では次から次へと新しい花が咲いてきて、毎朝
起きるのが楽しみになってきました。
お天気も安定していて、過ごしやすい日々です。
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