森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

大雪

2021-01-29 | 日記


  今日は朝から雪が降り出し、終日大荒れのお天気でした。
 明日はこれに風が加わるらしいので、まいってしまいます。
 それでも、この森にかぎっては、今冬は雪が少ないです。
 いつもの年ならこの時季は、道の両脇に除雪が高く積み上げられているので
 すが、今は半分ぐらいでしょうか。ありがたいです。

 早いもので、一月ももうおしまい。来週は卯月二月です。
 冬も三分の二が終了したことになります。
 ということは、コロナが始まって、はや一年ということです。
 あのころは、まさか一年後がこんなふうになるとは、誰も想像ができな
 かったですよね。
 しかし、ワクチンができたから、暗いトンネルを抜け出せることは間違いな
 いのですから、希望的にはなりました。 あとは終息までの時間ですね。
 昨日のニュースですと、イギリスのワクチンの会社が、日本人の分は日本で
 製造するとのことです。それが動きだしたら早くいき渡るでしょう。
 あと、ひとがんばりです。
  
 さまざまなニュースを見ると、各国でコロナが終息してから数年で、世界の
 構図や人々の生活様式が大きく変わるようです。いや、変えるようです。
 確かに、今までの地球的規模のパンデミックの時は人類は激変しています。
 6世紀のペストのころは、中央アジアの民族移動に始まり、ゲルマン民族の
 大移動、スラブ民族の移動など、大変なことがおこりました。一つの民族が
 ごっそり移動するなんて、もう想像を絶することです。
 
 民族が移動する理由は、気候変動と疫病、それに人口問題だといわれています。
 なにやら、今の状態にそっくりです。
 14世紀にも中国、ヨーロッパを含む世界規模のペストパンデミックがありま
 した。伝わるところでは、とにかく悲惨なものです。
 しかしその後は、ルネッサンスがはじまり、宗教改革がおこり、大航海時代へ
 と世界が大変革しています。
 
 コロナが終わったら、新しい時代がくることは間違いありません。
 そして、それに期待しています。
 その歴史の変化を見定めるためには、長生きしなくちゃいけない。
 
 それにしてもこの大雪じゃ、ウオーキングもできないのです。


白鳥伝説

2021-01-20 | 日記


 世界中に白鳥伝説は数多くあります。もちろん日本にもたくさんあって、今日
 まで語り継がれています。
 なかでも有名なのは古代史のヒーロー、ヤマトタケルのお話です。
 絵本や小説をはじめとして、映画、漫画、アニメ、さらにオペラやスーパー歌
 舞伎、などなど、だれでも知っている神話の英雄譚です。
 ヤマトタケルは生涯、白鳥と縁のある人生を歩み、その死の瞬間に白鳥となって
 天空に飛び立ちます。 これがクライマックスとして演じられます。

 また白鳥信仰も各地に残されています。
 近い所では、津軽海峡を渡った青森県小湊の浅所海岸にある雷電神社に、神の
 使いとしての白鳥が祀られています。
 それには、古くからのいわれがあるのですが、村人は白鳥を「おぼすなさま」と
 呼んで崇敬しています。
 
 なにしろ、その季節になると決まって天空の一角から、純白でしかも広げた羽が
 2.5メートルもあり、重さが10キロもある、でっかい生きものが集団で降りて
 くるのですから、そりゃ~たまげるというよりも、衝撃的なものです。
 誰もが「霊界からの使者がきた」と考えても、不思議ではありません。
 宮城県の白石近くでも村民たちに「しろとりさま」と崇められています。



 これは4年前の、まだ大沼にオオハクチョウがたくさんきていたころの画像です。
 その昔は日本各地で、河川や湖沼を埋め尽くすほどの、大飛来だったのでしょう。
 もちろん、この列島に人がくる遥か以前からのことですから、時には人々の貴重な
 食糧源になったかもしれません。それは縄文時代由来のクマやシャケ信仰に共通す
 るものと思います。
 
 他方で、天皇家よりかなり古くからこの国の中央部を支配していた、勇壮な民俗で
 ある、物部と蝦夷(えみし)もまた白鳥信仰であったことが、彼らの遺物から伝え
 られています。
 戦いに敗れた彼らの北進により、国内の民族大移動がおこり、それとともに白鳥信
 仰や伝説が、各地に根付いたと考える方もおられます。

 大沼のオオハクチョウを眺めていると「あゝ あのころの人々もまったく同じ光景
 を観ていたのだ」と縄文が終わって、弥生から古墳時代に移行するころの人々と、
 同じ思考、同じ精神性を感じます。
 もしや、物部と同盟していた蝦夷と、今のアイヌの人々との関連も少しは解明でき
 そうな気がしてきて、コツコツと調べていこうと思いました。
 

オオハクチョウ

2021-01-13 | 日記


 もう湖面は、ガッチリと分厚い氷で覆われてしまいました。
 今年は寒波の連続で、全面氷結がいつもの年よりも、かなり早かったです。
 
 こんな年でも、広い湖の中で一か所だけ凍らない場所があります。
 セバットと呼ばれる大沼と小沼の連結する部分で、狭いので水流が速いため
 に、厳冬期でも凍り難いのです。
 私は勝手にセバト(狭門)と呼んでいますが、元はアイヌ言葉かもしれません。
 それはともかく、湖に分散して生活していた水鳥たちの多くが、ここへ集まって
 くるから、それは賑やかなものです。



 期待して行ってみると、純白のオオハクチョウが20羽、ゆったりと泳いでい
 ました。今年も三千キロもの遠くから来てくれたのです。
 毎日、コロナの感染数ばかりが気になっている、陰鬱な気持が一瞬で吹き飛び
 ました。
 オオハクチョウさんありがとう。



 じっと見ているうちに
 「この子たちが ここ大沼に来る楽しみは何なのだろう?」
 「毎年同じ家族が来ているのだろうか?」
 「あゝ また4月の上旬にはシベリアへ戻る長旅をしなくちゃいけないんだ 
  大変だな~」
 「シベリアって そんなにいいところなのかい?」
 「おじさんも お菓子のシベリアは好きだけど」

 さまざまなことが頭をめぐりました。
 しかし、この子たちだって鳥インフルエンザに負けずに、力強く生きている
 のだから、人もコロナにめげず明るく生きるのだ。
 などと思ったのです。


はりきって生きましょう

2021-01-08 | 日記


 年が明けたと思ったら、アッという間に小寒がきて、七草が過ぎてしまいました。
 
 昨日は首都圏に、コロナの緊急事態宣言が出されました。
 この小屋の古いテレビにも、スガちゃんのうつろなお顔が映っていました。
 時々流し目をしながら、原稿を読むお姿からは、アベボンボンとは違った、苦労
 人の感じが受け取れました。
 「1ヵ月で必ずコロナを収束させる」や「人類がコロナに打ち勝つ」など威勢の
 いい言葉を発していましたが、具体的に何をするのかは述べませんでした。
 ひたすら飲食店をやり玉にあげて「会食をやめて」と訴えていて、ステイホーム
 だのウィズコロナだのはもう言いませんでした。

 スガちゃんのお話を聴いているうちに、だんだん心がうつろって暗い気分になって
 いくのが分かりました。
 「こりゃ~ダメだ」と急いで切り替えたのですが、「遅きに失した」ようで、暫く
 はボンヤリした状態でした。
 とにかく、スガちゃんがんばってください。

 アメリカでは、開会中の議会に暴徒が乱入して5人の死者がでました。
 なんと、現職の大統領が暴徒を煽っていたのです。
 こんなこと、あの民主主義の象徴のような国で、ありえるのでしょうか。

 どうやら2021年から、世界は新しいフェーズに入ったようです。
 今までの常識など通用しないかもしれません。
 さしあたって起こりそうなのは、年寄りに対する風当たりの強まりでしょう。
 去年末の、医療費窓口負担の変更に現れています。



 こんな不穏な年明けですが、自分たちは工夫しながら、明るい一年にしない
 と損してしまいます。
 まずは健康。しかしこれが一番たいへんです。運も大いに関係しますから。
 つぎは災害のないこと。これはもはや神頼みです。
 これらに並んで重要なのが人間関係。大切にしていきましょう。

 さあ、今年もはりきって生きましょう。